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鉄の皇帝 バシレイオス物語 その2

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鉄の皇帝バシレイオス物語 その1

2007-07-05 ; 人物列伝

戦乱につぐ戦乱の世であっても、復活祭の期間はひと時の休息を得ることができる。我が皇帝以外は・・・。
【ミルミル・ハミール著「我が皇帝」より】



その日の夜、皇帝一家は珍しく全員食卓の間に集合していた。この光景は復活祭ならではといえよう。普段皇帝は執務に追われ、家族と食事をすることもままならない。例え、食事をすることがあっても、水入らずにはなることはないのが皇帝の辛さの一つかもしれない。
食卓を囲んで、ロマノス二世、妻のテオファノ、長男バシレイオス、4歳になる長女アンナ、3歳の末っ子コンスタンティヌスが仲むつまじく席についている。
その後ろには、世話係が3人控えている・・・。
「父上。明日の狩りに私も連れて行ってください。」幼い好機の目でバシレイオスはそう言った。それに対し父は、
「バシレイオス。そなたにはまだはやすぎる。あと3年したらおまえを狩りに連れて行ってやろう。」
「ほんと!約束だよ!」
バシレイオスは父と狩りに出かける日を夢見て顔がほころぶ。
「お兄様は、遊びにはいつも真剣ですのね。」と皮肉まじりにおませなアンナ。
そんな心温まる家族の食卓であった・・・。この日までは・・。

翌日のこと・・・。息たえだえに親衛隊の一人が王宮に駆け込んでくる。彼の言葉はビザンツ帝国に激震をもたらす。
「陛下が、陛下が・・・狩猟中に事故で・・崩御なされました・。」
その言葉のとおり、まもなくロマノス二世の遺体が王宮に運びこまれる・・・。
ロマノス二世崩御。わずか25歳の短い人生であった。

この事件の結果、皇帝一族の生活は激変する。一人一人みていこう。
皇后のテオファノは、22歳の若さで夫を失うが、悲しみにくれているわけにはいかなかった。皇室という華やかな世界で生きてきた彼女は、その権威を失うわけにはいかなかった。また、幼い二人の息子たちが将来皇帝になれる道も確保しておかねばならない。また、バシレイオス・コンスタンティヌス共に共同で皇帝に即位させ、摂政として政治を取り仕切ることは可能な立場であった。しかし、彼女の権威は帝国軍隊には及ばなかった。当時の帝国軍は、ビザンツの中で他を圧倒するほどの影響力を持っており、そのため軍人出身の皇帝が多く輩出されていたのだ。
と、このような事情があったテオファノは、味方に引き入れるに適した人材と接触する。
その人物とは、帝国中央軍の中で総司令官の地位も兼ねたスコライ軍の頂点に立つフォカスであった。彼は、歴代司令官の中でも最も能力に長けた者とうわさされており、実績としても、強力なイスラム軍からクレタ島を奪回している。
この50歳になる壮年の帝国軍人と、テオファノは結婚し、バシレイオスとコンスタンティヌスの義父という名目で、フォカスは皇帝に即位する(同じ年の8月のこと。ロマノスの死亡から半年後)。
テオファノは、フォカスの影響力を利用して、思うが侭にふるまうには、ロマノスが国内をまかせ影響力の大きかったブリンガヌスの一派が目の上のたんこぶであった。そこで、彼らに市街戦を仕掛け一掃し、摂政の地位についた。
こうして、テオファノは権力の座についたのだ。

コンスタンティヌスは、まだ幼すぎたので事の次第を理解しないままある意味幸せにこの激動期を乗り切る。

では、アンナとバシレイオスはどうだったのだろう・・

次回へ。

※史実と違うところがいくつかあります。
目立つところでアンナの年齢。彼女はこのとき一歳です。
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