2006-12-31 ; 歴史雑学
現在の私たちからすれば、常識と言える現象も、大航海時代には違ったことが信じられていた現象がいくつもあります。
それのひとつの例として、今回簡単に見てみる自然発生説というものがあります。これはどういったものだったのでしょう。
●自然発生説
詳しくは、wikipediaでも見ていただければいいとして、ここでは自然発生説を簡単に述べるにとどめる。
自然発生説は、古代の偉大な学者アリストテレスが提唱した説のひとつ。(このアリストテレスの提唱したさまざまな説は、過去から近代まで長く信じられてきて、中には間違ったものもあった。このアリストテレスの間違いを指摘し、新たな学説を世に広めることは非常に困難であったことを頭に入れていただいておければと・・・)
自然発生説を一言で述べるならこうだ。
「生物は親なしでも無生物から自然に発生する」という説。
たとえば、エビやウナギは泥から自然に発生するといった感じだ。
この考え方は宗教的な考え方と後に密接に結びつけられることになる。
どういうことかというと、生命の起源に物質以外の何かが関わっている(魂など)という考え方だ。
さて、親がいなくても子が誕生すると現在の我々が聞くと、ありえない話だと一笑にふして終了だが、紀元前4世紀に提唱されたこの説の反証(間違っているとの証明を試みる)が行われたのは、なんと1668年になってからのことである・・・・。
最初に自然発生説を反証したフランチェスコ・レディの実験はこんな感じ。(WIKIPEDIAから転載)
1、2つのビンの中に魚の死体を入れる。
2、一方のビンはふたをせず、もう一方のビンは布(目の細かいガーゼ)で覆ってふたをする。
3、そのまま、数日間放置する。
4、結果、ふたをしなかったビンにはウジがわくが、ふたをしたビンにはウジはわかなかった。
この結果、ウジやハエに関する自然発生説を否定した。しかし、レディ自身寄生虫は自然発生すると認めている。
さらに、これと時を同じくして、自然発生説を支持した実験も行われている。実験を行ったのはファン・ヘルモントという人物。(WIKIPEDIAから転載)
1、小麦の粒と汗で汚れたシャツに油と牛乳をたらし
2、それを壺にいれ倉庫に放置することにより
3、ハツカネズミが自然発生する
ともあれ、大航海時代には自然発生説に関する反証を行う実験もなされてはおらず、この説を全く疑ってもいなかったということだ。
外洋に飛び出した西欧人でありましたが、まだまだ不確かなことが多くのこる時代だったということですね。
自然発生説にとどめをさすのは、19世紀になってからだそうです。なかなか否定するのも大変なということです。
Comment
・胎生: 子供でうまれる
・卵生: 卵でうまれる
・湿生: 沸いて出てくる
・化生: 化けて出てくる
ボウフラやウジは自然発生する輩としてあつかわれていましたから似たようなもんですね
成長までを観察するのは顕微鏡なしだときついですからね。単なるレンズだと小さい生き物が親なしで生まれるように見えたとしても仕方ないでしょう。挿し木や接木は古代ギリシアでは知られていましたから、そちら方面からの連想で発想されたという学説もありますね。
化生というのが東洋独特の考え方なんかな。
お化けも生物・・ガクガク
ヌワラさん>>
レディは、自然発生説も認めてたんで・・、かなりマイナーな存在ですね!
やはりハスツールのフラスコ実験が・・。
オルセオロさん>>
観察技術があがると、また新たに自然発生を否定しなくてはならず・・どうどうめぐりらしいっすよ。