地動説を主張すると処刑されるのか? その2::歴史雑学
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地動説を主張すると処刑されるのか? その2

2006-11-23 ; 歴史雑学

前回は、地動説(太陽中心説)と天動説(地球中心説)について少し見てみました。
今回は、コペルニクスからはじまる地動説の流れについて見てみましょう。

●コペルニクス(1473~1543)の太陽中心説
前回のお話で、実用的な面と思想的な面の両方を兼ね備えていたプトレマイオスの天動説が長きに渡り支持されてきたと述べた。
実用的な面で重要視されたのが、「過去や未来の惑星の位置の予測」。
コペルニクスは、1543年に「天球の回転について」という著書で惑星の位置の予測(惑星の軌道計算)の計算方法をしるす。
古代アリスタルコスを初めとして、太陽中心説を唱えた者は何名かいたのだが、彼以前の太陽中心説を唱えた者たちに共通してるのは、こんな点だ。

1、明確な軌道計算をしなかったこと
2、地球が動くのなら、鳥や雲が何故取り残されないのか、誰も地球を押していないのに、どうして止まらずに動き続けられるのかなどといったことを説明できなかったこと。


要は、根拠がないただの妄想では、だれも学説とは認めないし、妄想の域を出ないのである。
しかしながら、人々は大航海時代になると羅針盤と星図をたよりに自らの位置を把握し、遠洋航海ができるようになってくる。そうなると、実際の惑星の位置と地図に書かれている惑星の位置がかなりずれていることに気がつく。また、もう一つの問題として一年の正確な時間がわからないということもあった。この当時使われていたユリウス暦は実際の季節と暦上の日付が一週間以上ずれてきていたのだった。

コペルニクスが悲願としたのは、二つ目の問題点で、彼は天文学者・法律家で、敬虔なカトリック教徒でもあった。彼にとって一年の長さが正確に測れないというのは宗教的に具合が悪く、自身が天文学者である中もどかしい思いをしていた。
そして彼はそれを達成すべく研究活動を進め、「天球の回転について」という本で軌道計算の方法を記したのだ。
彼の天球の回転についてはこんな感じだ。(WIKIより抜粋)

コペルニクスはアリスタルコスの説を参考にして太陽を中心におき、地球がその周りを1年かけて公転するものとして、1恒星年を365.25671日、1回帰年を365.2425日と算出した。(1年の値が2種類あるのは、1年の基準を太陽の位置にとるか、他の恒星の位置にとるかの違いによる)

また、誰でも同じ方法で1年の長さや、各惑星の公転半径を測定しなおせるようにした。



これを読むとわかるように、コペルニクスは「過去や未来の惑星の位置の予測」を述べた初めての太陽中心説の学説だったのだ。

そのため、彼は近代天文学の祖とされている。

また、プトレマイオスの天動説と違って優れていた点は、惑星と惑星の距離を計算できること。

もちろんありがちなことだが、彼の説も実際には間違ってることがいくつかある。
例を挙げてみると
1、地球は球体だと信じていた(実際には自転してるので正確な球体にはならない)
2、惑星の軌道は円軌道だと信じていた。(実際には楕円。このため軌道計算に正確性をかいたのだろう)
ともあれ、コペルニクスによって太陽中心説が学説として世に送り出されたのだ。

次回は、コペルニクス以後の太陽中心説について見てみます。
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Comment

くれは。 : 2006年11月23日(木) 22:51 URL edit
こんばんは~。
実は私は天文学にも若干興味があるのですが、それにまつわる歴史までは目が向いていませんでしたねえ。
というわけで、続きも楽しみにしていますよ!
めけ : 2006年11月24日(金) 02:36 URL edit
くれは。さん>>
こんばんわー。
私は天文学には興味はあるのですが・・、数字によわすぎるので、今回もいかにそれをかわしてかくかに重点をおいておりやす。
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