幸運に彩られた皇帝フリードリヒ三世 その5::人物列伝
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幸運に彩られた皇帝フリードリヒ三世 その5

2006-09-28 ; 人物列伝

なにやら運だけはよかったフリードリヒ皇帝!彼はさらなる危機に見舞われますが・・その結果やいかに・・。


一息ついた後、ハミールは静かにフリードリヒ三世について語り始めたのだった・・・・。

ハンガリーのマーチャーシュ王が首都ウィーンまでをも支配し、陛下をウィーンから追い出すも、王が死去し、陛下が無事オーストリアにご帰還されたところまでお話しましたかな・・・。

それでは、今回は陛下の政略結婚についてお話しましょう。

陛下が以前ポルトガル王の娘エレオノーラ様とご結婚したことはお話したとおりでございます。そして、マクシミリアン様がご生誕になり、今度は彼の結婚相手を探すことになりました。
当時のヨーロッパで最も注目されていたご結婚相手は、かのブルゴーニュ公国シャルル公の娘マリーでした。シャルル公には息子がおられず、実質マリーと結婚した者がブルゴーニュを継ぐことができたからです。
これには、陛下だけでなくフランス王ルイ11世も息子のシャルルと結婚させようとやっきになっていました。もちろん、マリーと結婚させようとした諸侯はフランス王や陛下だけではありませんでした。
そして、かんじんのシャルル公はどうお考えだったかというと、ハプスブルク家に興味をもっていたようです。
このシャルル公は、ハプスブルク家の力を利用し、公国の領土を南方に伸ばそうと考えていたからでした。これに待ったをかけたのがフランス王ルイ11世でした。
フランスとしては、直接国境を接し、さらにフランドルという富裕な地域を持つブルゴーニュと神聖ローマ帝国の皇帝を輩出する強力なハプスブルク家との結びつきをなんとしても避けたかったからです。
このフランス王の強硬な姿勢に対し、ブルゴーニュ公も負けじと強硬姿勢を崩しませんでした。
間に挟まれた陛下は・・・・、ブルゴーニュと結託するかと思いきや・・アワアワしてました・・・ああ嘆かわしい・・・。
そうこうしているうちに、ブルゴーニュ公が戦死してしまいます。
その後、マリーはマクシミリアン様と結ばれたのですが、領土問題に関してはフランス王の言いなりになり、広大なブルゴーニュ領は全てフランスに併合されてしまいました。
こうして、残ったフランドル(オランダ・ベルギー)のみハプスブルクのものとなりました。(この婚姻政策があったため、ハプスブルク領としてフランドルが編入され、その後にスペイン・ハプスブルク家のカルロスが、この地を世襲し、大航海時代のアントワープがイスパニア領になるというわけですね。)

これが、我が陛下の生涯でございました。
死後陛下は「神聖ローマ帝国の大愚図」という称号をたまわりますが、私は愚図とは思いません。結局、幾度もの危機に見舞われ、政治に関心を示さず、弱腰だった陛下。しかし、ライバルはことごとく死亡し、最終的にはハプスブルク家の基盤を築くことに成功しました。
そんな陛下に与えられる言葉は、競馬からお借りして

「無事是名馬」

この言葉がぴったりくると思います。

今回は、これにて私のお話は終わりです。またお会いできる日を楽しみにしています。
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Comment

kosaki : 2006年09月28日(木) 10:37 URL edit
褒めてない。それ、褒めてないよ!!
めけ : 2006年09月28日(木) 11:11 URL edit
きのせいですきのせいです。
ハミルカル : 2006年09月28日(木) 11:45 URL edit
なんか、この場合の『無事是名馬』は、ハルウララよりミスタートウジンを連想しちゃいましたw
こういうご先祖様を持ったおかげで大帝国築いちゃったカール5世とかってどう思ったんだろうでしょうね。
ところでハミ~ルて誰?
めけ : 2006年09月29日(金) 09:59 URL edit
ハミルさん>>
とりあえず駄馬であったことは間違いないとおもわれ!
ハミールという名前は名前考えるのがだりいいだったんでつかわしてもらいました。。。。。。
ラルクァ : 2006年09月29日(金) 12:05 URL edit
このシリーズはいつもとちょっと変わった仕立てでしたね^^
いつも面白いですが、こうゆうのもいいかも。

無事是名馬
とてもよいまとめだったと思います。
ジュリアス=オルセオロ : 2006年09月29日(金) 21:22 URL edit
 後醍醐天皇と真逆に見えるのは
気のせいでしょうか?忠臣もあんまいなさそうだけど、こっちのほうが国には良かったんですねえ。実に政治の要諦ですな。
めけ : 2006年09月30日(土) 11:38 URL edit
ラルクアさん>>
今回の人物は、おもしろい人だったので、こういう仕立にしてみました。また、こういったなさけない王様のときにはハミール君に登場してもらいます!
ジュリアスさん>>
忠臣はいないですね!日本と違っていたのは、この時代のこの地域がいつ攻め滅ぼされてもおかしくない緊急事態であったことと、ハプスブルク家自体が強大な力をもっていたこと。なさけない皇帝であっても頼らないと仕方がない状態だったというわけです。
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