混迷する覇権争い その6::歴史雑学
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混迷する覇権争い その6

2006-04-17 ; 歴史雑学

前回はイングランドの内部事情を見てみたんですが、世界史の授業のようになってしまい、ややこしいだけに・・。
簡単に前回の流れを見てみると・・・。
王様は中世のように、俺様最強をしたかったんですが、商業・工業の発展によって、貴族の封建社会は完全に崩壊し、新しく市民階級が力を持ってきました。その市民階級は、議会で活躍し実質的にイングランド内部で力を持っていました。
国の制度と実際のパワーバランスが違ったものになってくると、摩擦が起こり、パワーバランスに応じた国の制度に変わってきます。イングランドはまさにその過程にあったのです。

●革命の日々
ジェームズ一世の政策に我慢ならなくなった、議会を支持する議会派と、それに対し、旧来の特権を甘受していた貴族中心の王党派の対立はピークに達し、ついに1642年両者は激突する。
◆議会派
ロンドンを中心に商工業の発達したイングランド東南部を地盤とし、進歩的なジェントリ・ヨーマン・商工業者などに支持され、宗教的にはピューリタンが中心。
◆王党派
経済的な発展が遅れたイングランド西北部を地盤とし、貴族・特権商人・保守的なジェントリなどに支持され、宗教的には国教徒が中心。

王党派と議会派は、まさに従来のパワーバランスが崩れた結果を顕著に表しているといえよう。力を失ったが今までの特権を維持しようとする王党派と、新しく力の中心になっている議会派との対立・・・。
ともあれ、1642年に両者の間で内乱が開始され、当初は元々軍組織を握っていた王党派が優勢だったが、議会派はクロムウェルの下に体制を立て直し始める。
クロムウェルは、熱狂的なピューリタンのジェントリ・ヨーマンを中心とした騎兵隊を率い、規律と闘志に優れた軍隊だった。この騎兵隊は、鉄騎隊と呼ばれ、議会派の勝利に大いに貢献することになる。
騎兵隊の活躍によって、議会派は各地で勝利をおさめ、ネースビーの戦い(1645)で、決定的な打撃を王党派に与え、戦争が終結。
この敗戦で、ジェームズ一世はスコットランドに逃げ込んだが、議会派につかまり、幽閉された(1647)。
こうして、議会派と王党派の内乱に終止符が打たれると、このまま議会派の手によって混乱が収束に向うと思われたが、そう簡単にはいかない・・・。
実は、議会派は内部で二つの派閥に分かれて抗争していたのだ・・・。(これは後に3つになる・・・)
まずは、3つの派閥を見てみよう。

◆長老派
長老教会制度、すなわち個別の教会が長老会の支配下におかれるとともに、全国の教会が長老会の指導下におかれる全国的な統一教会の実現をめざした。政治的には国王と妥協して立憲王政の実現をめざし、進歩的なジェントリやロンドンの大商人に支持された。 (教科書より)
ようは、長老派は、今で言うところの保守党みたいなもので、今までのことを重視し、改革はゆるやかにを目指している。
◆独立派
個別の教会の自主性を尊重する教会制度をめざした。政治的には、最初は王権の制限と議会主権を主張したが、後には制限選挙による共和政を主張し、ヨーマンや商工業者に支持された。(教科書より)
独立派は、長老派よりも大きな変革を目指す派閥。現在では、保守派と対立する派閥といったところか。
◆水平派
1647年ごろに出来てきた派閥で、水平派は貧農・手工業者・小市民・軍の兵士などに支持され、普通選挙による共和政を主張した。 (教科書より)
水平派は急進的な改革路線で、現実味は少し薄い・・。改革!改革!

なにやら・・とても複雑になってきましたので、今回はこのへんで・・。次回は、議会派の分裂から見てみます。



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Comment

nano : 2006年04月17日(月) 01:43 URL edit
初めまして。現代の日本でいうと、M派VS旧H派VSその他のような感じというところかな?
革命の日々 : 2006年04月17日(月) 10:02 URL edit
呼んだ~?
めけ : 2006年04月18日(火) 00:52 URL edit
NANOさん>>
はじめましてー。現在の日本では・・少し例えるの難しいのですが・・、○民党でいうとそんなとこです!
セシルさん>>
ブログタイトルからインスピレーションがwそれにしても、ドナルド?こえええええ。
革命の日々 : 2006年04月18日(火) 01:06 URL edit
いやいや、アレはちゃんと刃物の部分が画面外に隠れているので少年誌でもゴールデンタイムでもOKOKな安全画像っスよwww
ところでめけさん、このBlogうちからリンク貼ってよい?
めけ : 2006年04月18日(火) 01:31 URL edit
よろこんで!でも・・プログラムのブログからはっちゃって大丈夫?
わたしからもリンクさせていただきます(強制)w
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