パスタとフォーク::歴史雑学
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パスタとフォーク

2006-03-11 ; 歴史雑学

調理上げをした人なら、やったこともある小麦→小麦粉→パスタなのですが、パスタを食べるときに必要なものってフォークですよね?
実は、11世紀ごろのヨーロッパは食べ物は手で食べていたそうです。このフォークはどこからきたんでしょう?

●ラザニア・パスタは手で食べずらい・・・
中世以前のヨーロッパでは誰もが手づかみで物を食べていた。また、多人数にまとめて調理した料理を切り分け分配するために、ナイフはあったものの、個人用の食器というのは一切ない状態だった。
さて、初めてヨーロッパに食器として文化的先進国ビザンツから伝わったのがフォークで、だいたい11世紀ごろにイタリアに輸入されたと伝えられている。しかしながら、最初期には、大皿から小皿に移すときのサービスのための道具で、これが個人用のものとしてじょじょに広がって行く。
文書で残っている最初のフォークの言及は、14世紀初頭ナポリのロベール・ダンジューに捧げられた宮廷料理人により料理書であった。これは、このような形で記述されている。
「熱々のラザニアを木でできた刺し具(フォーク)でとって食べなさい」
このことから、最初のフォークはパスタなどをからめとる現在のフォークではなく、食べ物を突き刺す食器だったことがうかがえる。

●最初のフォークの形状とその後
最初期のフォークは、食べ物を「刺して取る」ための道具であった。その形状は、今のフォークとはかなり異なり、長い柄に二つの刃先がついたもので、これを食べ物に突き刺す「刺し具」だったわけだ。
この刺し具なフォークがイタリア南部で普及したのは、当時彼らの郷土料理であった「パスタ」「ラザニア」などが、ゆがいて熱々で、さらにぬるぬるして滑る食べ物だったので、手で掴むのに向いていないのでたちまち広がったというわけ。
まもなくこの刺し具がブルジョワたちの間で、パスタが食べづらいということで改良が加えられ、現在のフォークになったのである。
しかし「パスタ圏」以外の国、例えば北イタリアでさえ16世紀後半になるまでフォークは伝わらなかったのだ。
その後、17世紀になってようやく、「乾燥パスタ」とともにフォークは北イタリアに伝播し、その後世界各地に広がっていった。

わたしたちの中では、洋風料理を食べるときの常識となっているフォーク。これが中世ヨーロッパではまだ手づかみだったとは驚きです。
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ヨハンネス : 2006年03月12日(日) 14:14 URL edit
そういえば、マルセイユの冒険クエで食事の礼儀作法を記した本を書いたとか何とかいうのがありましたね。それを思い浮かべました。
めけ : 2006年03月13日(月) 10:33 URL edit
ヨハンネスさん>>
ほほお。そんなクエストがが!今度麻雀お呼びします♪
セドリック : 2012年09月07日(金) 20:32 URL edit
フォークの起源について、詳しくて面白いサイトがありました。
http://homepage3.nifty.com/onion/labo/fork.htm
(直リンク許可有)
上記の記事にある、
『(フォークが)その用途を「食具」とはっきり限定したフォークは、冒頭にもあるように、11世紀のイタリア・トスカーナ地方のものだと言われています。』
っていうのが、もしかしてイタリア南部のパスタとかラザニアのこと?
トスカーナは中央イタリアということらしいけど…
めけ : 2012年09月08日(土) 21:47 URL edit
セドリックさん>
リンク許可までとっていただきありがとうございます。
トスカーナはイタリア半島の左上になります。
フィレンツェがあるところです。
文中にあるナポリはイタリア南部です。
フィレンツェはかつてルネッサンスで栄えた都市でして、メディチ家が有名です。(フィレンツェ共和国⇒トスカーナ大公国)
ナポリは当時ナポリ王国でした。
全然関係ない話になりますが、ナポリがイタリア地域発祥の管理下に入ったのって19世紀半ばなんですよね。
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