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やる夫が獅子心王になるようです 番外編その5

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やる夫が獅子心王になるようです 番外編その6
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水槽メンテ メモ

2011-06-17 ; やる夫が獅子心王になるようです

のろのろまとめです。今回は歴史ファンの大好きなビザンツです。
228>>が全てですねwゲルマン進入以来、西欧は蛮族です。この見解は作者さまと同じですねー。

以前のものは、
その1
番外編
番外編 その2
その2
番外編 その3
番外編 その4


大航海時代ブログランキング
お暇な方は投票を。

では、全文表示からどうぞ。
1 : ◆OkhT76nerU:2011/02/14(月) 21:28:44 ID:7BARIqwo
                          _  __   _    ___    _  _   ___
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                             CAUTION!

・現在でも英国で最も人気のある国王、リチャード一世を題材としたスレです。史実ベースですが捏造・妄想アリ。

・>>1は初やる夫スレの上知識もいい加減です。間違いなどありましたら指摘してください。

・内容を一言で言えばリアル北斗の拳です。残虐描写を許容できる方だけどうぞ。


前スレttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1287066195/

5 :名無しのやる夫だお:2011/02/16(水) 02:20:04 ID:m75TZHuc
スレ立て乙です
今更だけど
ヘンリ2世は息子たちに土地を分割して相続させたり、庶子まで高待遇だったりと
割と子供達には甘いところがあったのかな

6 : ◆OkhT76nerU:2011/02/16(水) 19:11:47 ID:54rnsoKU
甘いとか辛いとか言う以前に、この時代は相続問題が原因で父や兄弟、果ては母親相手のドンパチが頻発していたので、
相続させるものは相続させておかないといつ牙をむくかわかったもんじゃないのです。
ヘンリの息子たちは貰うもん貰っといたのにもかかわらず反乱を起こしましたが、
これは王家の事だから特筆されるのであって、スケールは小さくとも似たような話は珍しくないです。

相続地を与えられない場合の有効な対処法としては、聖職に付けるなり十字軍兵士として厄介払いするのが一般的です。
またフィリップのカペー家は例外的に長子相続が徹底しており、元々ルイ七世も次男ゆえ僧籍に入っていました。
兄が死んだために王位が巡ってきたわけですが、彼が敬虔だったのは聖職者としての教育を受けていたからだと思われます。

9 :名無しのやる夫だお:2011/02/16(水) 22:00:13 ID:uxxitUv2
厄介払い先の十字軍w

10 : ◆OkhT76nerU:2011/02/16(水) 22:11:32 ID:54rnsoKU
>>9
厄介払いされる方も自発的に中東へ行ったフシがあります。
未来のない故郷より聖地で異教徒倒して領地ゲットしてエルサレムドリームだぜゲヘヘとかそんな感じ。
十字軍国家滅亡の理由の一つは、こういう手合いが情勢を考えず強硬論を主張したことです。

31 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:31:42 ID:Xh.eWPAk
      ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
       ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
        ゙、';|i,!  'i i"i,
         `、||i |i i l|,
          ',||i }i | ;,〃,,    「ビザンツ」は19世紀以降から使われるようになった言葉だけど別にいいよね!
          .}.|||| | ! l-'~、ミ
         ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ  「ビザンツ皇帝」を「ギリシア人の君主」とか書き直したところで回りくどいだけだし。
        .{/゙'、}|||//  .i| };;;ミ
        Y _   _   .i|,];;彡 それでは始めます。
        i ・ .〉. ・`   H;;;ミミ
        {  ( _,:、      ゙};;彡ミ
         ゙i  ____  .||^!,彡ミ   _,,__
          ゙i ヽr-ノ   li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,  ´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
 ;;;;;;;;''''/_  / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
'''''  ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/

33 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:32:35 ID:Xh.eWPAk


┌───────────┐
│ 1095年11月28日 ......│
│ クレルモン会議       .│
└───────────┘

                 >   ̄  <
                /         \
               ′ , 、     , 、   ',
                    ′ /  \ | /  ヽ  |
               l 〈     ` ´     〉 |
               | /   、       ゙l l   最愛の同胞諸君。
                  r、 l 、_-ッ 、ヽ〈 ,r ッ-ァ l r、
                  l.Ν    ̄´'1 ー ̄  レ .リ   至上者たる教皇にして、神に許されて全世界の最高聖職につく私ウルバヌスは、
              ヽ ハ      |     | ./   この地方での神のしもべたちたるあなた方にとって、
               `l l   `ー '    /|´    さしせまった重大な秋に神のご意志を伝える使者として
                   | 、  ー一   /|    ここにやってきたのである。
                  f|  \     , ′ト,
                 |ミ≧、_ヽ __/,ィ#彡|
              _ イ ┌゙ミミtzrィ彡ラ'7 ト、
       _ > 7 ̄ |〈  lニ `l l.| |/´_フ  .l l`ー‐、-<_
ニ> r一/´ /_ ノ一 '´ \ 匸 `.|  -/ / `ー‐、l_   l`ー、-、_ >一
一 ⊥ ‐'  ̄           `>`コ | [ ̄<´     _ ̄`ー‐-'、__「 二
_フ´三t   |≧z、            ` T ´     <三三三ラ     ヽ 一

              【教皇 ウルバヌス二世】

34 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:33:15 ID:Xh.eWPAk


               ,、
             //
           ///)
          /,.=゙''"/       _,r'三 ̄`ヽ、     おお神の子らよ!
         i f ,.r='"-‐'つ     /ヘ/" ゙̄\,ミ\
         /   _,.-‐'゙~     ,! 、!r r。-r ミ   i   諸君は東方に住む同胞らに大至急
        ,i    ,二ニー;     ドツ ヽ ̄  fハ, il   援軍を送らねばならないのだ!
        ノ    il゙ ̄ ̄      l ー-_゙   ,、/ /
      ,イ「ト、  ,!,!         ゙! )二」゙  ,!i Y    彼らは諸君の援軍を欲し、必要としているのである!!
     / iトヾヽ_/ィ"___.     ヽ.t  _/,!  i
    r;  !\ヽi._jl/゙_ブ,フヽヾーtー:、__ ,トf-≦-=、_,L
    ∧l   \゙7'゙ .j!/ / /\jr=ニ:ー-゙┴、 ゙ミ三ヽi]l「/l      _____
   ./ i !   \.// /./  ./   \ ┌‐ヽミ≦‐十'"!    r",.-、, \
  /  i゙i     /  ̄ ̄ ̄       i .l ッー-、\_ミ「彡゙'ー=‐ (_.人 ヽ._ ヽ
 ノ   ヾ、  /            i! ! \_ ̄i i l r‐へ.__ ゝ. \   /
/      ゙''y'              l .i  、 l  !.j .l l 「,> (  \   人

36 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:34:13 ID:Xh.eWPAk


...........................,..:--――‐--.、_
::::::::::::::::::,.:r'"/        ゙ヽ、_
:::::::::::::/ iill /          \
::::::::::/,∧ N / "  _,.r―ヽ、  ‐:、  \
::::::::,i!" i! il゙ _,.;r'"     ヽ   ミ、  ゙i.
::::::,i   V;/         i!   ヾ、  !   諸君の多くがご存知のように、
:::::i    "      ヽ   ,ゝ   ヾi  l   トルコ人らがキリスト教国を次々に占領し、多くの住民を殺し、
::::ノ  、 i  ノ      ゙、 ヾ、   i゙  .!   教会を破壊しつつ神の王国を荒らしまわっているのだ。
:(、_ .ソ "   __     〕 .,r‐、   !
::::l ゙ヽ-ツーヽ=<___。>‐'  \r",:タ.! /   これ以上野放しにしておくならば、彼らはさらに大々的に
::::l   .:!   \_        l レへ !./    神の忠実な民を征服するだろう・・・・・・
::::ヽ .::j  ::.  ゙ー:.      l レ'///
::::::゙:. Y__..._. ::.         ,り//Y
:::::::::゙:. ヽ‐"          ト、ノ i l!
::::::::::::゙:. ヽ二ニ=’     /   i .l
:::::::::::::::i!  ゞ:::       ノ   i! l
:::::::::::::::::i! /      _/〃   ;! .l.
::::::::::::::::r゙、___,.∠/.:/   __,.-‐ト、
:::::::::::::::l.「 ,  ┌-===―‐‐tTr-―‐ニ┐!
:::::::::::::::l゙ーj  ト--  ゙l  l l l 「 ̄ .」 l

37 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:34:57 ID:Xh.eWPAk


               _,..----、_
              / ,r ̄\!!;へ     さればこそ!
             /〃/   、  , ;i
             i,__ i ‐=・ァj,ir=・゙)     神はキリストの旗手たる諸君らに、貧富を問わず
             lk i.l  /',!゙i\ i     あらゆる階層の男たちを立ち上がらせ、
             ゙iヾ,.   ,..-ニ_ /     そしてあの忌まわしい民族を根絶やしにするよう
             Y ト、  ト-:=┘i      命じておられるのである!!
              l ! \__j'.l
              」-ゝr―‐==;十i      _,r--――、
             .ト、.j.!レ' ̄三! >ーr‐r‐r‐<  _,.r<"「 l_____
     ____,..r--r=ヾヽj,r―'"≦__ ̄ ̄r―'"\\ \r",.-、, \
    ∧   ト-'‐'"三へ>ト-‐'"~    ゙i  /       \\(_.人 ヽ._ ヽ
    レ'へ._ノi 「 \ ゙l //./",「 ̄/ / /       ヽ-ゝ. \   /
    レ'// .l l   ! ! i/./ ./  /  / /         ,(  \  ノハ
    レ'/  .! !   i ゙'!  ̄ ∠,  /  ヽ._        ,ター  '",〈 !
   /゙" ,r'" .l‐=ニ゙,「l ! 「 ̄!. /./   ー=='       .l.ト、. -‐'"/!.ト,
  /   .ト-  ゙ー―┘!└‐'='-‐"   ヽ._/   、     トミ、 ̄ ̄._ノノli\

38 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:35:33 ID:Xh.eWPAk


          :.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.:.:|
        .:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:.:.:|
        `´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.|
         .:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、|.:.:.:.|
         .:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.}
          :.:.:.:.:.:.:.:, -――..r:.:t‐  |.:.:/    諸君らには異教徒を相手に戦い、キリストの聖墓を汚辱から救い出す義務がある。
         :.:.:l.:.:.:.:`"'''ー----゙´   |:|⌒ヽ
         :.:.:|  ヽ:.:.: ̄ ̄`゙ヽ  |:i   |  もし郷里に残す家族のことが気にかかる者があれば、福音書の
         :.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゙   |i(ヾ  |
         :.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i':i  j |   『私よりも父や母を愛する人は私に相応しくなく、
         :.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!j (/  /     私よりも息子や娘を愛する人も私に相応しくない』
        :.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ハ   / 
         .:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/|-´      という一節を思い出すべきである。
         ____.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:/:.:|
         ̄ ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:|
          ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:|
          ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:|
       :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト、
       :.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   , -''´  /|
       `ー―‐' -―''´, -‐'⌒ヽヽ|

39 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:36:13 ID:Xh.eWPAk


             /. : : : `ヽ: : /: : : :\
                / . : : : `ヽヽ:l://. : : : : :ヽ
            / . : : : : : : : : Y : : : : : : : : : :.
            .: : :/⌒\: : : : l: : : :/⌒ヽ: :.:i
            | : :|    ::....、: l :, .'     '.: :|  諸君らがいま住んでいる土地はけっして広くない。十分肥えてもいない。
           : : :|     ::::`´      ': : |  そのため人々は互いに争い、たがいに傷ついているではないか。
           '. : |_    ...:::::::.  '" ̄   |: :'
                〉, { ー―u‐ァ.::ィ r―u‐ァ |/、  したがって、諸君らは隣人の中から出かけようとする者をとめてはならない。
             {う l / ̄::/ | ヽ ̄`ヽ |う}  彼らを聖墓への道行きに旅立たせようではないか。
               V∧ .:::::::〈 |      リ /
               ヽJ.   ::::::ー、l_,.     ,ィ′  『乳と蜜の流れる国』は、神が諸君らにあたえたもうた土地である。
                 Y:.、 ::::::. __,    /|
              l  \:::::.` こ´   / ,|
               _/|\  \::. l    イ/卜_
          _,. -‐<_} |::人>=.≧ー≦=人::::| {_>‐- .、_
    _,. -‐<_>  ´   乂:::::::三V} | {V三:::::乂  `  <_>‐- .、_

40 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:36:51 ID:Xh.eWPAk


              ___                           .┌i「゙il
             /,,/,rf,,,、ー\                         ! :l i
               ,;ノべ/   \, \                    r‐、.  ゙i ヽヽ
            ij 、 i /   ,ミ  l          ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ノ
           〈'-=j";'==・=' ヾr=、!         <                             >
            l .ノ   ゙̄   ,リy.,!        < 彼の地、エルサレムこそがこの世の中心にして  >
            l ヾ゙>      , /        < 天の栄光の王国である!                 >
            ヽ. [ ̄ヽ   ,「!         < その聖都へどうして行かずに済まされようか!  >
             ヽ└=-' _/! l          <                             >
             ,ト.二._/__,┴i          Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY
             「r=t;T゙Ff 二! ] li     _,.-―-、_        「トー'  \_/,リ
        _,..:-r-‐j=ミ- l __ヲ_,.-‐<)ニニf =、\\\      入ヽ   i、_フ[/
  ,r=―‐ッ==‐‐'",.ニ‐‐≧十'゙ >-、     ,r゙ー-ニ、_\\>、_,.-/  \\  し ,r'
 ,レタ__/ \   i' ,r‐‐i l ! f"「 ̄>゙i   /      ̄ ̄         \ー' :ダ
 V//  r.、」  .l  ̄!L.j l .L」 i"  i   しr                  ゙ーr'
 レレ' i  .L_   l  .l  ./ _ .l  i   -=;'                  ,/
  ( "i ┌‐'  .l ヾ' 「! ! l  l ,フ .ノ  -‐┘                  /
  ,レ.ノ  .ト--  ヽ、 ゙" l .i! l!  ゙"/   -ニフ      _         /
  ]  !  し== ,.-、_゙‐-' ! ゙ー",.:-‐‐-、゙`i      /   ゙̄ー--、____/

41 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:37:18 ID:Xh.eWPAk

                    /⌒        /⌒!
         \         /:::::::ヽ____/::::::::ヽ、
          \       丿 ::.__  .:::::::::::::  __  ::::ヽ_       /   Deus le volt
       \         / /。 ヽ_ヽv /: /。ヽ  ::::::ヽ    /   神、そを欲し給う!
        \       ./ / ̄ ̄√___丶  ̄ ̄\  ::;:|
                | .:::::::::: / / tーーー|ヽ    ...::::: :: |      ――――
     ― ―        | .:::::.  ..: |    |ヽ _|_|_ .::|.
                  | :::    | |⊂ニヽ| |  _|_|_::::|  \
              / /|. :    | |  |:::T::::| !   .|  |  .::| \ \
             / / \    ト--^^^^^┤       丿 \\\

42 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:37:45 ID:Xh.eWPAk

 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<             Deus le volt               >
<            神、そを欲し給う!            >
<                                   >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨\  /∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
          /:|.       | |     /:|
        /  .:::|       ∨    /  :::|
        |  ...:::::|           /   ::::|
       i       ̄ ̄⌒゙゙^――/    ::::::::|
      /_,,___       . _,,,,__,_     :::::::::::\
      /   ゙^\ヽ..  , /゙   ¨\,.-z   ::::::::::\
     「 ●    | 》  l|  ●   :゙》 ミ..    :::::::\
     /i,.      .,ノ .l|  《       ..|´_ilト     ::::::::::::!
    / \___,,,,,_/ .'″  ^=u,,,,_ v/..       :::::::::::::l!
    |            ̄ ,,、         i し./::::::::.}
   |  /  ,,____ _,/ ̄ \ \      ノ (  ::::::::::|
    |  |.. | /└└└└\../\  \    '~ヽ ::::::::::::::}
    |   .∨.|llllllllllllllllllllllllllllllllllllllll|           ::::::::::{
    |    |.|llllllllllll;/⌒/⌒  〕          :::::::::::}
     |   |.|lllllllll;   ./ .   . |          ::::::::::[
     .|   |.|llllll|′  /    . |    .|      :::::::::::|
     .|   |.|llll|    |     .∧〔   /    :::::::::::::/
    / }.∧lll    |    ../ /  /   :::::::::::::::::\
   /   /| \┌┌┌┌┌/./ /:::      :::::::::::::::::\
      ( ゙゙^^¨^¨゙゙¨  ̄ ̄ ̄ /:::::::::::         ::::::::::\

44 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:38:09 ID:Xh.eWPAk

  \\  ///===================================================
   \\ 神 /// =================================================
   \   、  / =============== /■■■■■ ====================
   \  そ  /   ==========./  ■■■■■   =================
   \  を  / ============/    ■■■■■     ===============
   \  欲  /  =======/      ■■■■■      ==============
   \  し       =====/              ⌒       ============
       給  \    ===.|   <◎\       /◎ >      ============
  /   う  \    ==== |    ⌒  l____ l  ⌒       ===========
  // !! \    ===|       lV    V|          ===========
     /   \   =======λ      \ ⌒⌒/ 丿丿      .============
      |    .____入       \/               =======
    +   /⌒_             __   ______      ====
        ( >■■ヽ           /■■ /⌒丶             ===
        (_>.■:ヽ         /∴■<                  ===
        (_> ∵:.)___    ( ∵∴ <                 ====
             ̄ ̄=========\   ̄ ̄ ̄< __ノ______  =====
          =================\                      ====
                 =========.\                     ===

48 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:39:33 ID:Xh.eWPAk

             l!||■■■■■■■\.   人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
            /  ■■■■■■■::::l|!l. <                                           >
          /    ■■■■■■■ `::::::\<  _i_ ┌┼┐    ̄フ  -┼-.  ハ ノフ  |    く/ ∧  ヽ     |   >
         /     ■■■■■■■  `::::<   / ├┼┤   ̄ ̄フ  メ,ー  ∧  |   |    ム -   ̄ ̄`i. |   >
        /    __ ■■■■■■■ _ `<  /|\ ̄| ̄ .ヽ   (_  (_`__  口 ノ`ヽ ヽ_/ 小 口   _/  ・   >
      !l||   /   ヽ  l|||!||l!!||l!!|l /   ヽ<                                           >
     /    .|;;;; ◎ ;;;;|   !!l||!|ll!l||!|l |;;;; ◎ ;;;;|!l|l|YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
   /      ⊂⊃  ノ   l|l!' |! `|!ヽ _ ノl||!!|::::::::::::::||l!
  !l|           ̄ .|!エエエエエエ! ||l|!!!l||!!!||l!!!!|||:::::::::::::\
  /´             |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| !!|||l|l!|l!|||l|!||l`:::::::::::::::/..:|.            ../:|
  |               .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|  !llll||l!|l!!|!|l  `::.../  .:::|           ./ ::;|
 !l||              .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|  `l!|l l!      |  ...::::;|          ./   :::;|
  |               .|;;;;;;;/⌒ ⌒ヽ;;;;;|          ..:::::i       ̄ ̄⌒゙゙^――/  ::::::::|
  |             i  |;;;;;| ''' .| ''' .|;;;;| i       ...::::::/_,,___       . _,,,,__,_    ::::::::::\
  \         ヘ |  |;;;;;|   !  .|;;;;| |  ヘ   ..:::::/   ゙^\ヽ..  , /゙   ¨\,.-z  ::::::::::\
   ヽ       /:::ヽ| .|;;;;;;|     |;;;| | /::ヽ...::::::::: 「 ●    | 》  l|  ●   :゙》 ミ..   :::::::\
   , !||     ./:::::::ヽ |!エエエエエエ!| |/::;:::ヽ:::::::;;/ i,.      .,ノ .l|  《      ...:;|´_ilト   ::::::::::::!
 /||!      / ::::::::::::ヽヽ _____ / /::::::::::ヽ /  \___,,,,,_/ .'″  ^=u,,,,_ v/..      :::::::::::::::l!
        / ::::::::::::::ヽ______ノ.::::::::::::  ::|            ̄ ,,、        i し./:::::::::::}
       /   _  :::::::::::::::::::::::::::  _   ::::::;|  /  ,,____ _,/ ̄ \ \     ノ (  ::::::::::|
     /  /。  ヽ_ ヽ V /::: / 。ヽ   :::;|  |.. | /└└└└\../.\  \   '~ヽ :::::::::::::|
    ./  / ̄ ̄ ̄/  ____ ヽ ̄ ̄ ̄\  :::|   .∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;|         ::::::::::|
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     | :::::::   :::   |ヽ´      |   :::      ::|    |.|;;;;;;;/   /     .:::;|        ::::::::::[
    .| ::::     :: |  |       .| | ::       |   |.|;;;;;;/   /    . ::;|    .|    :::::::::::|
    .| :::       | |  ⊂ニニ::ヽ | |       .|   |.|;;;;;!   /     .∧/   /   :::::::::::::/
    .| :       | |    |::::::ヽ:::::::| |      / } ∧lll;;;,.    '    ../ /   /   :::::::::::::::::\
     | :        |    |:::::::|::::::::|      /   /| \┌┌┌┌┌/.../ ./:::     ::::::::::::::::::
     .| :       | ┌┌┌┌┌ .|          ( ゙゙^^¨^¨゙゙¨  ̄ ̄ ̄ /:::::::::::

49 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:40:01 ID:Xh.eWPAk

     ┏━━━┓                               ┏┓┏┓
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\\\\ Deus le volt!                         Deus le volt!   ////////
\\\  ∧ ∧      ∧ ∧    ∧ ∧     ∧ ∧     ∧ ∧     ∧ ∧   //////
\\  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ ///////
\ ∧ ∧     ∧ ∧    ∧ ∧     ∧ ∧     ∧ ∧     ∧ ∧    ∧ ∧  ////
 ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ ////
(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ )) ///
   <  >     <  >     <  >     <  >     <  >     <  >     <  >     //

51 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:40:31 ID:Xh.eWPAk


             今諸君らのあげた叫びは主の与えたもう御言葉である!

    r'≦ミ>、     これを遠征の合言葉としよう!!
   lh" ーj‐l  /i
    Yト、. ロ/  //                   ワ
   ├─五_    ____                /
 ,イ三」i>Ll.i<ミト、く__ノ    ワ
/  ,i  \ 羊 / ト、/    /     ワ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i          /             ワ
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y´      />           />    /
.  |  |  |  |''';;';'';';''';;'';;;,.,''';;';'';';''';;'';;;,.,''';;';'';';''';;'';;;,.,''';;';'';';''';;'';;;,.,''';;';'';';'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';/>;; ;;'';';';;'';;';'';''';;'';;; ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
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::::::::::::::::::::::::::/n n n: n.n,.n;:.n.nn n n: n.n,.n;:.n.nn n n: n.n,.n;:.n.n

52 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:41:00 ID:Xh.eWPAk



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        「信仰と愚かさ、勇気と強欲、希望と幻滅の物語」

           ―――スティーヴン・ランシマン―――



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54 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:41:45 ID:Xh.eWPAk


クレルモン会議に先立つ3月、ピアチェンツァ教会会議にビザンツ皇帝からの使節が到来し、
トルコからの侵略に対する救援軍を要請した。

         /   /  .|  /j  ./    ∧ ハ.....:.:.:|:.:ヽ.:.:ヽ.:.:.:.:スゝ
         /   /  ,|  / |.:.:.:/|.:.:.:.:./ |.:.:| `、.:.:::|、:.:|.:.::.:.:|.:.:.:.:`、
         j   | .:.:/|.::/ |.:./ |.:.:.:/  |,.:|  `、:.:|ヽ:ハ.:.:.:.:|:.:.:.:::.:i
         ソ|  .|.:::/| |;/  .|/  |.:/   |.:|   `;;| リ `、::.:|::::ヘ:.:|
         | ..:|.:|/|.:|"ナ'''^-、,,,__ .|ソ    ,リ__,_,,,,、--''''ヽj:..:|::..:ハ:.|
         |...:.:.|.::::|.:.| ,_________ `'''' y   ''"___________  /.:,j.:.:.:| ツ
    .     |..::ri..:::ヽ;,|  弋ツヌヲ`      、 代ヤオソ  j.:.:.:/y.:|
          リ |ィ、.:.:.:|ツ ` ̄  ̄     ,    ̄  ̄´   |:.::/| ;ソ
           | f.`、::,|.          |         j.:.:/ソ
           \ `、|.         .i,、        ,i.:.:/´
            ヽ-リト.         j ,゙       ,/.:/
             `ッ、ヽ.        ´        //リ
              ,リ`、`l、.      ,....,_____     /;/
                ツ,|` 、    `'''''''''''´   ,/リツ
                r''j  ` 、   "  ,/|-,
               ,| i,     ` 、___ ,/  .| |、
              /::|  `、          .j h`::、
            /::::::.|   `、_        ./  i::::`、
         ,,,_ー/:::::::::::::|    ∧___      /、   |:::::::` 、__
     ,,,ーー"´:::::/::::::::::::::::|   / ヽ  ̄'i  ノ | ヽ  |:::::::::::::`、`ヽ、,,,
-"'' ̄::"::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::.|  /,,ヽ  C | |´ j /`、 |::::::::::::::::\:::::::` ̄:゛゛```ーー、___
::::|::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::.:|/、;,;;;;;;;;ヽ  | j   /;;;;ツヽ|:::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::\

          【ビザンツ皇帝 アレクシオス・コムネノス】
            コムネノス王朝の創始者。

57 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:43:20 ID:Xh.eWPAk


残念ながら正確な記録が残っていないため、実際にどのような形での救援要請が行われたかは不明である。

                 _____
             _,-‐-'´..:.:.:.:.:.:.:.`‐-、_//
      ____,--'´       ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:/
  ,イ ̄´´              ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ/|  __イゝ
/i:l                   ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ://
:i:i:i:l                    ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:〈_
:i:i:i:l                     ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:./  _,
l:i:i:il                      ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:/′/ ∠>
li:i:i:il                   ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ∠_
.li:i:i:il                      ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:. <
..li:i:i:il         ━┓        ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.  /
. li:i:i:il           ┏┛           ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:/
 li:i:i:il         ・         ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:./
 .li:i:i:il                      ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ∠
  li:i:i:il                        ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ..て
  .li:i:i:il                     ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__ヾ <ヽ
  li:i:i:il                       ..:.__,-‐-'´ ̄=_/ ̄ヽ、 ⌒
  .li:i:i:il               _,-‐'´ ̄三三三三三,-'´___,-'´
   li:i:i:il            _,-‐'´三三三三三三-‐'´ ̄ "´
   .li:i:i:il        _,-‐'´三三三三三-‐'´ ̄
   li:i:i:il     _,-‐'´三三三三-‐'´ ̄
   .li:i:i:il _,-‐'´三三三三-‐'´
    li:i:l/三三三三-‐'´
    .li:/三_,-‐'´ ̄

58 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:43:47 ID:Xh.eWPAk


昔からローマ教会と正教会は仲が悪く、聖像破壊論争を始め歴史的に対立と分裂を繰り返し、
1054年にはローマ教皇とコンスタンティノープル総主教が相互に破門しあうという事件まで起きた。
(完全に交流が途絶えたわけではないが。)
ノルマン軍のビザンツ侵攻の際にも教皇は政治的事情から同意を与えており、
東西の関係は悪化していた。

                .,..-──- 、
             r '´. : : : : : : : : : :ヽ
              /.: : : : : : : : : : : : : :: ヽ          ,、__
           ,!::: : : : : ,-…-…-ミ:: : :',       /ヽ   ``ヽ
             {:: : : : : :i  ,;ノ;´:`ゞ、i: : :.:}      // ̄' ̄ ̄ヽ. \
          .{:: : : : : :|  ェェ;;;;;;;ェェ|: : : }      `i |,_ ゞ __ノ_、 i .>
.            { : : : : ::|    ,.、 .| : : :;!       ト|{;・;》〉{;・_;;》ー!イ
           ヾ: :: : :i   r‐-ニ┐| : :ノ         | ̄,.レ,..、  )7
             ゞイ!   ヽ 二゙ノ イゞ‐′   rニヽヽ_rニニニゞr/'
            / ̄ \` ー一'´丿\  / - -l  ゞ;;;;;;;;;;/ //\_
            / /⌒ヽ \ー/  //ヽ  二}   `'´‐< /   \_
          /  / /  \/::::ヽ/ /\ ヽ/ヽ `―「_!―'./  /    `-::、
          .|  |/  /  \ |  /ヽ \/i  |  ///' /  !_      \
           |  \/  / /lヽ/ヽ ヽ /.| i i'  ! | | /  ・'/ i'    イi
           |    \/  / |   | ヽ / | | |  | | | /   /===i |    /|
            |     \ /  |  |  /  | i | | | レ'  /    :;|      |
            |       ` ー- -- ノ i   ヽ  | フ  /     |     ノ

59 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:44:39 ID:Xh.eWPAk


              ,,、r''''" ゙゙̄`''ー .、
            ,rニ,_ ミ| ヽ./~~`ヽヽ.
            ,;"    `-、,/     ゙!,゙'i,
          ,:i'      _   ----、`i, ゙i,
         ,l 'l      、 |   ,r-ッ---r゙i, ゙i,    まさかここまでの反響があるとはな・・・
         l, i' 、_,,,.-ッ'フ,)tr'"===='"  ゙i ,ト.、
         ゙t,'i  `'フ",:"!,      `  |' i l   この分なら十分な援軍が集まるだろう。
          r' i, ''"  :  ! _       ゙ir'r l,
          |ヾi     ゙' i;:. ヽ      ゙'| ,!   これを切っ掛けに東方教会との関係が回復すればよいのだが・・・・・・
          ゙i, ! !     ~;; ___,    ,、ノ
          ゙i, ,,;   -''"~,、     ,/ |
           `" ト、    " `    /   |
              | 'ヽ.   .|    /   .|
             | ゙i,ヽ._ l  __,,./    .|
                 !  _,,,二゙~r-:'::::::::::::::::┴┐
             ,r゙‐'"---i | |~~.........---r ゙i |
             | r''''''''i  i,゙l | ,,!  ''''''''7i_,,,! |
             | ゙l'" __゙ヽj | ー'  '''''''7 `ニ' ゙i,_、___
             ├i゙t'",,r'' , i ,....,'''''ソ,,.-''"''"t'r'"__,r'" ̄''7
            ,,,,r:、ヽ、ヽ-''"l !ヽ,,,、-'""_,、-''''    ゙'ヽ、r"
     __,,,...-フ/~__  ヽ二二,,、--'"_,,、-'"
 ,、-//,,./'"    `'-、、  ,!  ,.r'"

ウルバヌスがビザンツからの救援要請に答えた理由として、まず東方教会との関係改善を望んでいた事が挙げられる。

60 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:45:15 ID:Xh.eWPAk


二つ目の理由は、騎士たちの慢性的戦争状態の克服である。
要はキリスト教世界内部で振るわれていた暴力を、外部へはけ口を向けることで平和を実現しましょう、というわけだ。



             //                   久しく強奪者であった者たちは今やキリストの戦士となるべし!
           ///)
          /,.=゙''"/       _,r'三 ̄`ヽ、     かつて兄弟や血縁者に向かって戦っていた者たちは、
         i f ,.r='"-‐'つ     /ヘ/" ゙̄\,ミ\   今や野蛮人に向かって正当に戦うべし!
         /   _,.-‐'゙~     ,! 、!r r。-r ミ   i
        ,i    ,二ニー;     ドツ ヽ ̄  fハ, il   久しくわずかの財貨によって雇われていた者たちは、
        ノ    il゙ ̄ ̄      l ー-_゙   ,、/ /   今や永遠の報酬(来世での救済)を得るべし!
      ,イ「ト、  ,!,!         ゙! )二」゙  ,!i Y
     / iトヾヽ_/ィ"___.     ヽ.t  _/,!  i
    r;  !\ヽi._jl/゙_ブ,フヽヾーtー:、__ ,トf-≦-=、_,L
    ∧l   \゙7'゙ .j!/ / /\jr=ニ:ー-゙┴、 ゙ミ三ヽi]l「/l      _____
   ./ i !   \.// /./  ./   \ ┌‐ヽミ≦‐十'"!    r",.-、, \
  /  i゙i     /  ̄ ̄ ̄       i .l ッー-、\_ミ「彡゙'ー=‐ (_.人 ヽ._ ヽ
 ノ   ヾ、  /            i! ! \_ ̄i i l r‐へ.__ ゝ. \   /
/      ゙''y'              l .i  、 l  !.j .l l 「,> (  \   人

61 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:46:19 ID:Xh.eWPAk


教会は昔から「神の休戦」「神の平和」といった平和運動を提唱していたが
それらが笛吹けど踊らず状態だったのに比べれば、十字軍運動は確かに効果があった。
                                                    |~ ̄ ̄|
                                                  Θ|__†__|
                                               ||(・∀・#)
                                              ⊂ヽ》†《~~ヽ
                                              || | | ヽ ゝ
                                              ||(_(__)~
                          ∧彡ヘ
                           ミ|::::::・:::::\
            ξ        ξ   ミ|::::::::,,,‘_)
          ∧ ∧     ∧ ∧  ミ|::::(,,゚Д゚)     ∧∧
     ξ (⌒(×ω×)つ(⌒(×ω×)つ|:(ノ:::::::|   ε- (Д‐;)、
     ∧ ∧      ∧ ∧     ∧  |:::::::::::::|     /  oi;)
ξ (⌒(×ω×)つ (⌒(×ω×)つ(⌒(×人._,,,ノ   =(,.(´ 、 _ヽ二>
                           U"U       `-' U

62 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:47:17 ID:Xh.eWPAk


三つ目の理由は二つ目と多少被るが、中世の余剰生産物増加による人口増加である。

               ミ
              ヽ .\
      , /ソヘヘ  /  \ \
      ヽv=0=w/      ̄  < 私が以前説明してやっただろう
      ( ゚∀゚)      i i i
''""~"'''"/    ヽ''"~"__i i i--i
    ./| |   | |   ̄ ̄ ̄ |:::::|
iiiiiiiiiiiii/ \ヽ/| |iiiiiiiiiiiiii::..  ノ__ノ
   /   \\| |
   / /⌒\ し(メ    .i i i
 / /    > ) \  ノノノ
/ /     / /    .\_  ザックザック
し'     (_つ   /:::::/::...  ザックザック
            ノ・ ./∴:・:

人口増加のエネルギーを外部に向ける――つまり殖民運動だ。
ウルバヌスは東方の富や略奪品への期待についても語っている。

63 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:48:24 ID:Xh.eWPAk


それにしたって何で「博愛」がテーマのキリスト教が大規模軍事遠征の旗を振るのか?
改めてこんな事を言うのもアレだが、キリスト教は元来平和的な宗教である。

           冫----v----、
          /:::::::::::::::::::::::::::::::::\
           /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
       /’::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::ハ
       7::::::::::::::::::::::/ ヘ:::::::::::::::::::::::::::ハ
        iヽ、__:::::::::ノ   ヽ _:::::::_,..、≠
       _i”++±ノァY〉;l=l=l=l=l'=ト=モヲ'"ハ   右の頬を打たれたら左の頬をうんたらかんたら
      i ヽ::::/`゙''-、_     _,,.-‐''"ヽ::/ ヽ
      ヽλ  <ヽナ    〃tナy  〃7/
        iヾ、      i         ノ,
       i:::::::i     i        i'":::::i
       /:::::::ハ    〈 ,      i:::::::::::ヽ
 _,,.-‐''":::::::::::::ヘ   ━ ━     i:::::::::::::::ヽ
`゙''ー-、,_::::::::::::::::::ヘ.   ̄ ̄ ̄   /,::::::::::::::::::::i
     /:::::::::::::::/-,\  ,,    /  i::::::::::::::::::::ヾ
    i::::::::::::::::::::i    '-lllll- '" / ヘ::::::::::::::::::::::ヘ _
    i::::::::::::::::::::i   l     /   〉::::::::::::::::::::::\\
    ヽ::::::::::::::::::ヽ  i     ,′  /:::::::::::::::::::::::::::::i  \
     ヽ::::::::::::::::::ヽ        /:::::::::::::::::::::::::::::::/    \

だがローマ帝国に国教として認められて以降、その戦争観は変化せざるを得なかった。

.

65 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:49:03 ID:Xh.eWPAk


マイノリティであるうちはいい。
しかし全員が全員


            タリー                                   タリー
  (\_/)タリー    タリー   戦いたくねぇ~             (\_/)タリー    タリー
  (  ´Д)    タリー  タリー              タリー  タリー  (  ´Д)    タリー  タリー
  /   つ  (\_/)   (\_/)ノ⌒ヽ、    (\_/)    /   つ (\_/)ノ⌒ヽ、
 (_(__つ⊂(´Д`⊂⌒`つ(´Д` )_人__) ))⊂(´Д`⊂⌒`つ(_(__つ(´Д` )_人__) ))


なんてことになってたら国家が成り立たない。
防衛戦争は正当化されるようになった。
「正戦」概念の誕生である。

.

66 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:50:04 ID:Xh.eWPAk


そして西側では、好戦的なゲルマン人の改宗と異民族との戦いの歴史が、
その教義を極めて攻撃的なものに変えていた。

/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
|   アーヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ   |
\                                 /
   ̄V ̄ ̄V ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄V ̄ ̄
  ∧ ∧            ∧_∧        ∧,,∧
  (,,゚∀゚)       '' ̄ヽ  (  ゚∀゚ )       ミ゚∀゚ ミ
  ./  | ( ゚∀゚ ) .| ゚∀゚ .|  /つ⌒l'~O  ∧_∧  ミ  ミ
 (___ノ (∩ ∩) └ ー ┘ (l、__(_)___)( ゚∀゚  )  ミ,,,,,,,,,ミ
/                       ~~~~~~~      \

67 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:50:43 ID:Xh.eWPAk


軍人社会は戦争という気晴らしを当然の物として正当化し、
教会はこの好戦性を「教会の利益になる戦い=聖戦」という方向づけを与えることで辛うじて制御していた。
いわゆる騎士道もこの流れから生じたのである。

                ー==ー-、
                  イ⌒ミV´ ミヽ
                      j  {辷}
                     イ⌒ヽY
                       ム{  人〉   ト、
                 ===弋辷二二j >=====.∧============────
                     V    j. レ'  ー=ニ三ミミヘイ ヽ
                     Y  ̄ ̄ヽ  ニミソ''¨::::::::::::::::::L  ヘ
                        人__>''弋ヽミX´:::::::::::::::::::::Y:::::\ ヘ
                 _>-─┬ { ̄ ̄ \  〉ノ::::(::::::::::::::::::::::人::::::::::\〉
           /       |::::|___ }<)ヽ、__ヽ、::::::::::::/  `ヽ、φ::ハ
             ,イ       |:::::::::::::::::::::::(  |::::/  `弋ー-、,{、________,へ∨
        /メ|彡ニニニニ彡'::::::::::::::::::::::::::|. |::.{ヽ、         |
        /イノ弋::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(__ム>  ¨'''ー- 、__,j
        ,イ//   \::::::::::::::::::`ヽ:::::::::::::::::::::::::::::`::::<___    |
    .,,;;彡//     \::::::::::::::::./ ヽ、:::::::::::::: ィ弋:::::::::::ヽ::` ̄´ ̄:`)
 ー=彡彡彡メ       j:::::::::::::/   `¨¨¨¨´  \::::::::弋¨¨¨7::::/
   ` ̄          人.:::::::く            ∧ー-ミ:::::jrーy'::::/
                    \:::::::\、___    ∠___〉__>''´ |  〉ノ
                     \:::::::ヽ<⌒7             ¨´
                     Y⌒ヽ`¨
                      ` ̄

68 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:51:34 ID:Xh.eWPAk


聖戦はただ許容されるだけの戦争ではなく、死後の救済が約束される積極的意味を持った戦争である。
クレルモン会議においても、ウルバヌスは聖戦に伴う罪の赦免を宣言している。

             /. : : : `ヽ: : /: : : :\
                / . : : : `ヽヽ:l://. : : : : :ヽ
            / . : : : : : : : : Y : : : : : : : : : :.
            .: : :/⌒\: : : : l: : : :/⌒ヽ: :.:i
            | : :|    ::....、: l :, .'     '.: :|
           : : :|     ::::`´      ': : |    教会のために異教徒と戦う者が、
           '. : |_    ...:::::::.  '" ̄   |: :'    その行動中にこの世の生命を終えたときは
                〉, { ー―u‐ァ.::ィ r―u‐ァ |/、   罪の赦しにあずかることができよう。
             {う l / ̄::/ | ヽ ̄`ヽ |う}
               V∧ .:::::::〈 |      リ /
               ヽJ.   ::::::ー、l_,.     ,ィ′
                 Y:.、 ::::::. __,    /|
              l  \:::::.` こ´   / ,|
               _/|\  \::. l    イ/卜_
          _,. -‐<_} |::人>=.≧ー≦=人::::| {_>‐- .、_
    _,. -‐<_>  ´   乂:::::::三V} | {V三:::::乂  `  <_>‐- .、_

69 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:52:21 ID:Xh.eWPAk


そして聖戦の実現への動機付けを強めるため、略奪品や領土獲得と結びつける発想が生まれた。
先例はスペインにおけるレコンキスタである。
レコンキスタにおいては参加者の免償と、教皇の絶対的宗主権の下での領土獲得が認められた。

                                   ドカ! r´ ̄ヽr´ ̄ヽr´ ̄ヽ.´ ̄ヽ´ ̄ヽ´ ̄ヽ
      ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧∧ ∧∧ ∧カーン!    (=三=(=三=(=三=ミ)三=ミ)三=ミ)三=ミ)
     ( `・ω( `・ω( `・ω( `・ω・)・ω・)・ω・)・ω・)   カキン!(・∀・(・∀・(・∀・ )∀・ )∀・ )∀・ )
     | ̄ || | ̄ || | ̄ || | ̄ || ⊃ナ― ナ― ナ― ナ ー‐}⊂ー‐}⊂ー─}⊂ | ̄ || | ̄ || | ̄ || | ̄ |
     \/ \/  \/ \/-J  -J   -J  -J       し-  し-  し-\/ \/ \/ \/


このような背景の下、いつのまにかビザンツの失地回復の援軍要請がエルサレム解放にすりかわっていた。

.

70 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:53:13 ID:Xh.eWPAk


西側がこうして大規模軍事遠征の準備を進める一方、東側は――


                                  rvt」}__       / ̄ ̄二ー`
                               __ノ: : : ー-= ー=, ̄: : : : : :`>
                               ): : : : : =ニ、    `=二)r--'~
                            f~ー': : : : : : : : : : }__ィ'''´: : : : `ヽ、__
                        _j: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ_
`弋ゝ、                      ノ: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : \__
: : : : : `\                     (_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
: : : : : : : : ヽヘ                    {: : : : : : : : : _x-ー'' ̄`´ヽ-、: : : : : : : : : : : : : : )
: : : : : : : : : : :}         _rー、__ ィ--ーニo r─-ーイ          ̄`ー--ー--ー''´
: : : : : : : : : : {      /{m_}: : : : 彡ー---z__r'
: : : : : : : : : : ヽ、_    イ: : : : : : : 〉_,,
: : : : : : : : : : : : : ミ   ヾ、: : : : : ': ゝ
: : :: : : : : : : : : : :`ニ==_ニラ: : : : : ム-、
: : : : : : : : : : : : : : \   kー': : : `、: : : : ' イ
 : : : : : : : : : : : : : : :トヘ〆: : : : : : : : : : 彡ヘ/ヽ,_____{`ー-、     ノ`ヽっ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ワ: : : : : : : : : : : : `ー'''´: : : :/
 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : =ニ二= : : : : : : : : : : : : : : : z-'' ̄ア 。: :{
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ` ̄: : : : : : 〉
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :j
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ノ
: , - ー -  、 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,ィ′
        ` ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
           ` -z,_ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : , '
                ` - --=ヽ: : : : : : : : : : _ ノ
                         ゞソ , - ´

71 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:54:01 ID:Xh.eWPAk


┌─────────────────────┐
│ ビザンツ帝国 帝都コンスタンティノープル   ....│
└─────────────────────┘


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72 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:55:30 ID:Xh.eWPAk


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  |::l | ::::|::::::::-i-L;;_l .|!i:::::l ヽ::::l  ヽ、__;;;;::::| :::::::::::::::::l::::
  |:! .|::::::l::__;;;|_ l:::l`ヽヽ;:::l ヾ;レ‐'''゙゙´\ :::::| ::::::::::::::::l:::::  父上、フランク人に援軍を要請したと聞いた。
  l!  .|:::/ ___ノ,ィ'ト|''=ミ、 ヾ!  ,r-=fニミ;;弍;;| :::::::::::::::l~゙'i
    l/ ,/ト、::l゙__゙ヾ::ii::|ヽ  ,/  .|:::illi:::゙ii/ |:::::::::::::::j¨゙ l  まさか本気?
   /⌒ヾ、|/`fト l ゙K);j .l'⌒''h.   K);;;;ッリ l:::::::::::::/ .ノ
  /‐-、 `iノ /'ヽ|、   ノ    ヾ、     ,/  |:::::::::::/=7゙
 ./ 、. ヽ |゙V,_  l:::i、 ̄ 丶    ゙''ー-‐''  ,l::::::::::/|:;/
 i  '゙ヽ_j-'   .|::::|.\   ‐-        ,,イ::::::::/ ,l/
 ヽ    ヽ   jl:::::l.   ヽ、      , ''゙ /:::::::/゙`ヽ、
  ヽ、.     /ヽ::::|    ,,`=ー '''i´    /:;/レ'〉;:;:;:;:,.,\
   /    /.  ヽ:| ,,r''゙,.;:;:;r''゙~ノ   /イ  /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;

  【ビザンツ皇女 アンナ・コムネナ】
 13歳の聡明な美少女。貴重なロリ成分。

74 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:56:37 ID:Xh.eWPAk
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            i: : : : : : : : : : : : : : : ヘ:: :l !/ l/  ヽ::l i: :i: : |ヽ!:::: :
            l: : : : ヘ; : : : : : : : : : l-',:l──--、_,,!/ ヾ!l: :,' ヽ
           ノ: : : : : r、: : : : : : : : :l  ゞ-t‐jヾ   /'ー、l:i/
           !イ: : : :/ ヘ: ト; : : : ト; :l   ー¨-   〈ftヅ/|
            i: : : ,'  ',:l ',: : : l ',:l         ', ̄,'ハ!    本当だ。
            ',: : :ヽヽ-、!: ',: : :l '!          丶、l
             ',ト、: : :ヽ__,,i ヽ: :l          /j     分かってくれ、兵力が足りないんだよ・・・・・
              :i: : : : : :i ', ヽ!       _  _ ,イ
               ',!i: : : : l ヽ、 ヽ    r'"   ∨∧;!
                ',::ト;::ト!  ヽ、    ` ̄二¨/
                レi ヾ!:             /
              __f´¨ー--、_     ー,--"
             /: j       `¨ー-,、  ,'ー--、_
           /: : : : `ヽ、        f´ ゝ._i    L_
         /::`ヽ、: : : : : : `ヽ、   i: i  `¨1i:  ,'  `ヽ
      _,/-: : : : : ::ヽ: : : : : : : : ::ヽ、/ j ○ /'j / ー /`ー-、
     '":丶、: : : : : : : : : : i: : : : : : : : r‐'ヽ,ヾ、  i、ノ,イ  /`i: : : : `',ヽ、

75 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:57:25 ID:Xh.eWPAk

                             /ィ ,  /  /  / /                ヽ,
                            / / / /  /  / ,.'   │     ヽ        ヽ
                           / / /  l  |   /   |    | ヽ  ヽ.,  、      |
                           │ l  |   | ,∧ /、   |   \. | │ ヽ,    |
                           │ ィ   |   ,ヘ、 |_,| | \  |\, | `'j、│   |   |
                           レ │ ,ヘ  | _ゝ_メ._   \| _ハ,ヒ"_ヽ|   |. ! リ
                              ヽ | _ヽ Y 行ッr`、 _ jl イ:マ丁j>   /ヽ| !
フランク人は信用できない。強欲で獰猛。      ! _ヽ!、  ト、ン |´  `l.  トヘソ |  !) ルl/
                              /_-、ヽ∧.. ニ  ' ,  ゝ .ニ イ  /ィ′
素直に動いてくれるとは思えない。         {/ _ ヽ`l i       _        ! ∧l
                              ヽ L`' ヽ.| \.    `′    , ィ' /!
                               \ ヽ  }!    、      / /,ヘリ
                                l    .ヘ     ri ー ´   l/  |
                              r'ン   /  , ィ' /j     /   ヽ
                            r ‐' ヽ _jヽイ ::/     ,/      \
                           /  三三三三ノ//、 ヽ.. ー /        _\
                           | 三三三三/ , 'ヘ \/      , ´ __ ., --ヽ
                          /ヽ三三三三 !/    〉′      // ´  ィ´三 !
                        / 三三三三三/   /      //   /:: 三三l

76 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:58:16 ID:Xh.eWPAk


           /  . __ 、/ 丿               ヽ
          / ,  / ./  /  _ ,__'   i  i  i  i   'l
          //. /  /  /_-''’ ___,,ノ、  7  '       l
        . レ.l/  ./   /  ,,-'''''  l l  .l   ,       l
          / ,/   ´  , '_ !-‐'''''''''''') ./l ../l     i ...l l
         r/ .l  ゙   '''’ _,,,-‐/ ̄.l/ .l ./ l     i  .l l
         .l.!         々' Vヽー--l/'‐、l /l   i  /ll 分かってる、分かってるんだが・・・・・・
         l         /'''' ヽ   '..,,,___、l/./   ノ'l/ l'
        l         ./   !       '' /'/' ,/)ノ    セルジューク朝から領土を回復する好機なんだ。
        l        /   /          / ,//    今は連中を使ってでも兵力を確保したいんだよ。
        /       丿   亅         ./ /r'
     / ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ /丶   ____        ./ /
   / ̄ ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ \. .l\ ”-ニ⊃    //r'\
   /          '-,/  .l \  ' ̄   ,/ / │ ''、、
  ./            /  l 丶ゝ,,,,,,,-‐''  /  │  'l "'-、
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/            /     レ' ヽ┌──┐ソ\ │     'l      "'-、

78 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 21:59:15 ID:Xh.eWPAk


ウルバヌスの訴えたトルコ族の脅威だが、実情は西方のイメージとは大分異なっていた。

中央アジアで遊牧生活を送っていたトルコ系民族、セルジューク族は
10世紀末にスンニ派イスラームに改修し、人口増や部族間抗争を解消すべく西方への進出を図った。


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                 ,rt、     ,-‐、             | ,rt、      ヾミ
           ハハ彡 /ト'ヾヽ   l=j, (,、        i`i`彡0fト'ヾヽ          ヽミ彡/
 ゞゝ──ゝ  /、 ゝX  彡ゝoノ ハハ/ソ/⌒ゝ       / ゝ 彡ゝoノ         /|  iヽ
        ( ' Y''''ノ\  彡 /、 ゝx彡ヾ > )、__ノ彡ミ= | 、ノ  彡くミヽノミ=       o,|   ||ol.
         `‐' ̄\ ヽノ  ( ' Y''ノ 彡く/彡'  \   `‐' ヽ____/ゞ | ヽ   へ  /〈|`‐' |〉
''''''''""""" ̄ ̄ ̄   〉____,/ | `‐'ヽ ヽノ |// |   |      |川リ ー'  |  ,;' ) / c|、____, |っ へ
"""" ̄ ̄     /\|リjilji   丶ゝヽ〉____,/ゝヽー'   /      | y ノヽ | / (ヽ   | 川リl |  ,;' ).
-‐ _,,. .-‐   ヽソゝゝ     `''' 川リ|  `''' ,'ヽ 丿  /\// //  ヾ|      ヽ |ー| / / (ヽ
 -‐ _,,. .-‐  ,-‐'''" ゝ  ノ-ー'7ゝ ゝ  ゝ' ヽ ヽ   ヽソゝ/ //   /ゝ      ノ ゝノ ゞ
 _,,.    -=━━| -ー / 彡   /  / / . .. ヽ 〉  ノソヽ/ゝ     .  .   /ゝ /ゝ
    -‐'''""-‐'''ヽヽヽ/ / .:-‐' / // /   .  // / ゝ /ゝ   //
    ,,,-‐'''""  _,..:-//,..:-‐'"// //_,..:'_,..:'  /ゝ/  < <       /       /
-‐'''"",,,,,       /ゝ    /ゝ  // _,..:'  /      ゝ`    /      /     /
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79 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:00:05 ID:Xh.eWPAk


1138年に族長トゥグリル・ベクはイラン北部でセルジューク朝を打ち立て、
1055年にはバグダードに入城してアッバース朝カリフにスルタン(スンニ派君主に与えられる称号)に任じられる。

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           【セルジューク朝初代スルタン トゥグリル・ベク】
             始祖セルジュークの孫。
             トゥグリル・ベクは「鷹の君主」を意味する。


※カリフ(ハリーファ):イスラームにおける最高権威。この時点ではすでに世俗的権力を失っている。

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82 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:01:12 ID:Xh.eWPAk


その後もセルジューク朝は勢力を拡大し、1071年、マンツィケルトの戦いでビザンツ軍に大勝する。
ビザンツは皇帝ロマノス4世まで捕虜とされ、アジアにおける領土の多くを失った。


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                 }_;{. l|__.|!ヽ  '゙,|!_ l;:::}
                 { ゙i| ' ・`    ' ・ ` |!'゙!  捕まっちゃったー☆
                 ヽ,|  ̄ 、l,   ̄ i,,ノ
                  l、゙ |ー==.=-イ`.,!
                     ゝ レ.⌒⌒.リ ,/
                       ヽ.゙ー==‐'゙./
                    ミ≡≡≡j
                    ミ≡≡≡j
                    ミ≡≡≡j
                      (/ (/

           【ビザンツ皇帝 ロマノス4世(在位1068 - 1071)】
  セルジューク朝に解放された後、延臣に眼を潰されて追放された。

.

84 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:02:15 ID:Xh.eWPAk


さらにトルコマン族が定住するのを見過ごしてるうちにビザンツの主権が空洞化し、
小アジア以東のビザンツ領をなし崩し的に失ってしまった。

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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;"''--、,,    ,,_、-‐"
  ここビザンツの  ∧,∧ `--、_r''    ∧,,_∧
  土地じゃね?   (,,゚Д゚)  //    (・ω・`)  いいじゃん住むぐらい
               /   |  'i, `':::-、、,,,,(   ∪)
.:: ;;..,,;;   . , ..;..~(   ) ., ,::'i   :::: :::し―-J、___ ;.,,.:;:..,.,wiレノvv;,... .,, ;::,,:;' ,,;; ;.. ., .;;. ;,;;.
  .  .. ,     ,.:;;: :';;'' ;;.  'i :::`´::::::  ^  ^  ''''ー-、_ . .;'' ' .   ' ; :'    . .

85 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:03:32 ID:Xh.eWPAk


アレクシオスの即位時には北からはノルマン人、東からはトルコ系諸族が侵犯し、
さらに国庫はスッカラカンという有様であった。

          /      .: .: :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ヽ、ヽ,
        / .: .: :. :. :. :. :. :. :. :. :. : i:. :. :. :. :. :. :ヽヽ
       ,' .: ,: .:. :. :. :. ;. :. :./l:. :. /l:. ;. :. :. :. :. :. l
       l .i :.l.: :. :.,.i:.., 'l:. :./ l:. / l:..lヽ;.. ;、:. :. :l
       l :l:. :l :. :.l l/ l/  l/  l/  l:/ l:. :. :,,!
         レl:.r.i :. :. l.  ̄`'ー_ 、 ,   ,._ ' ´^ !:. :./
         !l.'´!:. : l  ''!ニブ      '!ニフ` !:.,i/  なんつーハードな状況だ・・・
        ヽーl:. :l'                ,':./'
          レヽl: l u      i     l:./
           〉N         '      ,i/
           /l l ヽ             , '
         ,.イ .:.:.! l  ヽ、 c. ニ っ ,イ.. ヽ、
    ,.. ' ´. l.:.:.:.:.l.  l   ヽ、 ´ /. !.:.:.l..`ヽ、
,.  '´ ...:.:.: .:!.:.:.:.:.:l  ヽ     ー './,'   !.:.:.:.!.:.:... `ヽ、
 ....:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:l   ヽ、      /   !.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.....`ヽ、
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:li    , 'ト 、_ ,. 'ヽ  l.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ,
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:..!!  /ヽ l O !! ' >':;ヽ !.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.!
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.l l /`' 、>ー'-.く/ ヽl.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:l

86 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:04:26 ID:Xh.eWPAk


              _, -‐--....、
           /..:::::::::::::::::::::::::::.ヽ
              / .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
          /..:.:.:.:.::::/:::;i:::::,|:::::l:::::;::::::.ヽ
          l::::::l::::::/l::/ |::/{::/|::;/l::}:;::;::i
          l/i::l:::N`|メ、_|ム|/.,j/レ|::|::ト!
          f^i:::l ''ZTー   ィ'Zト.|::|::レ'^ヽ、
     ,...-',,⌒ゞミ、l::|.      l   l::!Y::::::::::::::.ヽ、     とりあえず増税で財源を確保する!
    /::/..::::::::::::..ヽl_      〉   /v':::::::::::ノ::_;;:::::j,ト、
   /:::::::::::::::::::..`ー-、:l、  f===r  ,ヘ:::::;::::::/ ̄ ゙''ヘュ_ノ    外敵はノルマン人から片付けるぞ!
   /:::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ;:、L_,,リ /:>:l/:::/
  ./:::i|:::::::::::::::::::::::::::::::..`''ヾ、ー_-イ, 〉<.|/ _ノ⌒ ー - ,,,__  _
  }:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..゙ヾ!、!;::|:|,r‐ '゙           //   ヽ
 「::::ヾ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf     ヽ        l /    l
../::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ニ,-'"      \___        /
/:::::::::::..ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ ./ l          \X=-、,,__/
:::::::::::::::::..ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| |  ノ     ` 、      ヽ ,ヘ./
:::::::::::::::::::::..ヽ、:::::::::::::::::::::::::::| l i´       ` 、    ノ ヾ|
:::::::::::::::::::::::::::..`ヽ;::::::::::::::::::::| | |    、     `'rイ  ,ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::.::..\∩:::::::::| l\      `=、..__,ノ   ̄
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::i\∩:/  | ヽ、_    ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::|  \:!`ー、  ,,=''::::`、'‐-'゙
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::l  l ヽ_;;ァ'~ヽ;::::::::::.ヽ


アレクシオスは有能な政治家で、四面楚歌の難局を乗り切るべく同盟、買収、敵勢力内の内乱誘引など
ありとあらゆる手を使ってノルマン人を撃退する。

.

87 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:05:26 ID:Xh.eWPAk


そしてトルコ系諸族の内紛を煽って各勢力を疲弊させ、
ようやく対トルコ作戦を準備できるところまで漕ぎ着けたのだった。

                          __,,,、,,   ,,、- 、
                        /´: : : : : `´: : : : :ヽ
                      /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
                     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
                    /: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
                    ,': : : : : : : l: : :/:./ ∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
                   l: l: i: : l /!/∨   |/ ∨∨!: :::::::l
                    レ!: !: :l i´ ̄`'-、,   ,、-'''´` l: :::::ヘ!
                    ∨ヘ i | --。--  ,  -。-- /::∧|
                     !ヘ∨ゝ       .i     ∧ソ
                     レヽi l       }     ∧ノ
                       レヘ         /ノ
                     / ∨\  ´ ̄`  / ′:.:.\
                    /.:.:.:.:.:j \:\  ` /i::::/│.:.:.:.:.\
              ,  -‐.:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:|  >` ´ <:  |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶、
               __ .  /l ヽ     |   ∧////∧:  |     /^ヽ.__
             / ヽ_ノ! !   トヘ   | / 〉///〈 \:|.:.:  /   ! ヽ. _
       .     !    ヽヽ  !  ヽ             ∧  ∧ _Y ヽ_
       .   __∧    .l ヽ_ノ丶 _!\.        ___,イノ  T´  l  i      ̄ノ
       . / ,_ノヽ、_.,ノ_.| -―|ゝ、__ヽ      ´、__ ノ__,ノ|-‐. `半 ー‐-<|_
       /__ノ´  ヽ、_|ノ_.|>ー.|´  |      |         |    | `‐-、.. |  ノ
        |        .|   .| .   |   .|      |         |    |     .| ´
        |        .|   .| .   |   .|      |         |    |       ノ
        |        .|   .| .   |   .|      |         |    |    /
        |     , ─┴ 、 .| .   |   .|      |         |    |     /
        |   /ノ( \ ノヽ  .|.  ..|      |      __|_   |   ./
        |   ペチュネグ人  | ,- 、从, -、    .!    \  /\.|  /
        |   |    (__人_) .   |(  ヽ/  )   |   クーマン人ノ(\ /
        |    !     ⌒/ i⌒) \/  /て. .|   ( (_人_)  ^  )/
        |   /⌒\  ノ、_ノ .i  /  /.\そ !   ヽ |i|i!|    く
        | / /y    く_ノ /  / \  \ .|  ('' \ ´  /  /
        (__,/  |     \/  ./ YY \  \,_/\ \/  /|、
             ヽ       /       \      \__/,/ ))
               \     く          冫      /-´ノ

88 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:06:26 ID:Xh.eWPAk


都合のいいことに、1092年にセルジューク朝のスルタン、マリク・シャーが死亡したため
セルジューク朝から地方政権のルーム朝、シリア朝、イラン朝が独立し、
各王朝内でも覇権争いが起き群雄割拠の状態だった。


 \      ★          (⌒ )                  ☆    /
             |      \      ☆      ★     |::
       *(⌒ ⌒ヽ  ::/        \   |     ☆   ,r'⌒ ⌒):   ☆ (⌒ )
    \  (´⌒  ⌒  ⌒ヾ    コノヤロー  ⌒ヽ   /    ボカ  ⌒`)  /
  (⌒ ) ('⌒ ; ⌒   ::⌒  ) \  (´⌒  ⌒  ⌒ヾ   /  ⌒ ; ⌒')::
    :(´     )     ::: / ( ('⌒ ; __,,__ ⌒ ::⌒ )      ボカ `)* :
  :(´  (   )     :::  (  (´  ( ´・ω・)      ::: ) /       )  `)
                  ☆─ (´⌒;:    ::⌒`) :;  )
                     (⌒::   ::   (・ω・´)  )  ::⌒ )
                    / (       ゝ  ヾ      )

89 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:08:09 ID:Xh.eWPAk


こうした事情があってビザンツはローマに援軍を要請したのである。
ビザンツが求めていたのは領土回復のための傭兵であり、
「聖戦」などという発想はこれっぽっちもなかった。

むしろろくすっぽ交流がなく教義の違いで揉めてるヨーロッパよりは、
長らく交易・捕虜交換を通じた付き合いのあるイスラームの方に親近感を持っていた。


、ー-、=ミ 、\ヽゝ、  〃
>≧ ` ー-、ヽ :. `Y jイ
    ̄`ミ .、   \  リ ハ
´/  Zー- ミソヘシヽ .!__ノ
彡'´ 彳´ ゞ=ミ、 ヽK, ノ┘
/ノ     .>=ミj i|j,イ彡
Y´ ̄ヽー- .j }::)   ::. ゝ-- ' 人__.ノ   一つはイスラム教徒のもの、もう一つはローマ人(ギリシア人の自称)のもの・・・
ヘ.ゞノ rヘヽ  Y、  〉/
j,:`リ    ト、_____`二,'    世界はこれらの権威から放たれる輝かしい光で満ち満ちています。
::レ゙     \+-+-+-{
ミ:.、   `ー ̄:..´ ̄,ノ
"'''- .._ヽ彡ソ,, ,,, ,,, ,|              ―コンスタンティノープル総主教 ニコライ・ミコティヌスの手紙より―
////// >z、`ー=チ
///////////>z、\
/////////////} |/
ー.、//////////| |}、_
///\////////ハ :./// ̄\


91 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:09:13 ID:Xh.eWPAk


イスラーム初期の大征服時代以来イスラーム勢力と戦ってきたにもかかわらず、
何故東側では「聖戦」が行われなかったのか?


          ,___
        /゙      ` ̄ ̄`-,―ー,ハ、 _ ,--、 ,_
       l            |   ゙//:´::::|(二二,)
       ゙l \ヽ`ー―-- - |   ,iii,,ゝ:::::|(二二 )
         |    _`、_ 。 。 。.|。 。,ii,l iノ ̄ヽ(゙~l`)
        ゙l  i  ` ̄~`tーーl_,_:/:lヽ、___,/-´
         ゙|  i  ー´~l::::::::::::::::://::::_,(二)
         l  i       |::::○ ::::○::::: | ,ー´
           l, i   イ ゙l::::::::::::::::::::::::::|i:::|ヘー、_
         く  i   i   |:::(二)ヽ::::::::::|i:::|lノ ゙゙  `ヽ
           ゙ゝ`i ノ ,i⌒i⌒i⌒l~ヽ i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー、
         <´ゝ- (二| ,i  l  i , |iiニ,__i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
゙\   ,_,ー´ ̄ー ,/ /:゙ヽ,_,_,_,,ノ゙> |i:::|y  _,ー´ ̄/
  ヽ ヽ,   _-ー´,,ノ:::::::。,>`-ーー、,ゝ.|i:::|    i  ゙̄/
   |ー,く (,_,ー゙ ̄´ :::::::。゚::: )/ゝ::/ ゙̄/゙|i:::|   ,i ヽ_」
   ゙| ヾ\ \:::::::::::::::。゚:::::::::i//   / , |i:::| \i  ,l/
    ヽイ-`ヽ ゙\;:::::::::゚。::::::::。\_,/゙。  |i:::|   ヽ, l゙
\    \ヽ \ ゙\ :::::::゚。_。゚:::::::`\ 。 |i:::| 丶  ,|ノ゙
ヽ,ヽ_   ` ̄´`ヽ ゙l ::::://:::::::::::::::: i\、|,ノ  丶/
 `ー-、` ̄`ー,_/ /:iニ, ,ニl::::::::::::::/ / ヽ   _,,ノ
_,-ー´ ̄`ー、_/::::://´::::::::::::://゙ー- ̄(       _,,-ー´ ̄
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94 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:10:10 ID:Xh.eWPAk


初期キリスト教の伝統を色濃く残す東方教会では
「戦争で殺人を犯した者は向こう三年間秘蹟に預かるのを控えるべき」
と唱えた聖バシレイオスの教えに忠実であり、防衛戦争すら必要悪と見なしていた。

         ,;彡ミミミ;'""'''""'''""""'''''""''彡ミミ;,
         フ彡彡;;, ヽ、,, ,..:::..  ,.:'   ゞ;;,ミミゝ
         ';彡ミシ,;r==::;,,':.':::::::..,,,;r=ニニゝ;,,ミ7"'
         "'';;彡'",;;;;;;;;;;;;;;,ヽ:::....r;;;;;;;;;;;;;;;;;,,Y"'ヽ,
         /"'iシi,;;;;;;;;;;;;;;;;;;',l::::"''!;;;;;;;;;;;;;;;;;,ノl⌒"l,
         ,i /,;"ソヾ::;;;;;;;::ノ.l:::.."''ヾ:::::;;;;,''"::l ノ ノ  いいですか?
         i., y 'l,  ....:::::::l',;'' ;,, ヽ、   l〆/  
          \ヽ;'i:.   "',;':::::::::....ゝ "'ヽ.,:l /"   異教徒や化け物相手でも、
           \,'l..    "':::;;;'''""  ;''ゝ i''    暴力を振るうのは好ましいことではありません。
            "l,::.. r‐,_,. -―''''''ニニノ ..:::l
             l:::..."'ヽ,二ニニ‐''",,; .::/l
             'lヽ、.::"'''''''""""""..:::/ .l
              l;;;;;ヽ、 . :.: :::. . : ..::../  l
            ,r'"l;;;;;;;;;ヽ,,;;,,;,;;;;;;;;;;;;;;/   l"';,
             l;(く;l..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''''"" ,;;l)):l
            l;;,"''ー-::;;;;;;;;;;''  _,,,...r'':::::::;;ー;,,
          i''"";ii;;:::::::::::::;i::i:ヽニニン,i,;:,:::::::::::,;l'::ヾ:'i_,,
 __,,,,,,,.....:.....,i"::::::::::::::;ii;:"'t.,::::::::;;;l   /:::::::::;;;;::i'i::;;:::ヾ:::::ー―- ...,,,,,
:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::.ヽ.::;;ii;:::::::';,-:::::;l_,,../;;;'"::::::::::;ii;:::::'"":::::::::'''""''::::::::
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95 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:11:06 ID:Xh.eWPAk


ニケフォロス帝が異教徒との戦いにおいて戦死した兵士の罪の赦しを要求したときも――


                               ,. -‐7 ‐- .,            ,. -―‐- 、
    ,. -―- 、                       ,.<!!!!!!!!!!!!!!!!7ム         /       \
  /      \                 /ミ゛       """"''ニヘ      /必 相 落 戦 ヽ
/  が  ━┓   \                   /ニ ,. -‐、ヽ   _,.=、 ミハ      /  要 応  と 場  ',
   !?  死      ヽ                 iミ ィェニエョ /  フ´ィ、ヽ∨     /  だ . の  し で  }
      後     }             r´|  ̄" ̄/.::.  `^=' yヽ   {   .ろ .報  た 命  }
      の     }            { {r|     <ヽ ゛     ハ }   ',  .う  酬  兵 を  ,
      救     >            ヽヘ!     ` ^     ,'/ /    ヽ    が  に    /
      済     /                 ヽ!   'ー-―――'` rイ     >         は   /
     ┗━   /   rr=-、           ∧   ー―‐-ッ  ∧{゛     ´ , -≧ーr-――'´
\         /    ||  .| ィvヘ_     //ヘ         イミミ}      ム彡r=三
  `ー―--―'´       ||  .| 7,  Σ    }ハ{ | ヽ      / |≧ハ__ェ≦彡ノ三
            ,ォェ、 ||ー-.| "vー"`    '{  | ',ヽ     /  |_/ミミ三三三≦三
           {   イ|  .|    ,. -、    _,ェ」   `ー‐´     |ミミミミ≧三三三≦
       r―r―}、_イi|   {   /  ム   f―--ム__,.====}}}}}}}}ミミムミ==
        {__i  |i  ̄ } ,. -く /  /r',、,、r‐_L   ||  |||    {__ムヘハ三≦

                【ビザンツ皇帝 ニケフォロス・フォカス(在位963 - 969)】
               イスラーム勢力への対外戦争で帝国領を大いに拡大した皇帝。
               「サラセン人の蒼ざめた死」の異名を持つ。

.

96 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:11:57 ID:Xh.eWPAk


       ,xハメミソソィッイィYッィ,
        ミ::::::::::::::::::::::::::::::::::::'z
      メ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ソ
        ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ソ
       r::::::::::::::::::::::::: ィェ :::ヘ
       {::::::::(⌒)-‐-(⌒) | ij    確かに異教徒との戦いは避けがたいものかもしれん。
         ヽ::::::::::::::::l   XY
        Y::::: ::::l ア  チ
         Y,, `===イY |
        {:::::::Y,,,,,,,,,jj'' ,イ}
        _/::::::::::::::::::::::=イ }ミヽ
 -‐'''¨´:::::::::::::::::::::::::::::::::   /  `¨'''ー-
 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::=彡/
 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::|  l /
 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::|   l./
 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::|  ./
  ::::::::::::::::::::  ', | / l
    :::::::::::     '., / l

97 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:13:22 ID:Xh.eWPAk


           ヽ
              j ,イ v1 /
    ね    気   ∨// レ/ // ノ
               トv'////∠/
   え    に    :| i l //く三三三ニ
               |// j^゛"ヾ;二二ニ=
   よ    入    :レ"´     \ヽ<´
              |         くヽ
  !!    ら     |    ___ ',
              .  i / ./ __ ヽ
            /  i !l// / ヾ、
            ハ  i l レl// ◎ ノノ }     だが! だがな!!
              ∧ヽr' l {/ム===''´∠
\__  ___/::::..` `// _rr' ̄ ̄ ̄ヽ.     戦いは常に嘆かわしく、
;!:::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::::: 〈/ / {{o  ー、 }}    戦死は決して殉教などではない!!
i{  \_rr' ̄ ̄ ̄ ̄ヾ,__V/ヾニニニニニ〃
ヽヽ_,; (。{{      c} }7 ̄く   ゞ、_ \ ヽ!
 >>-、¨ヽニニニニニニソ    ヽ i   __\ |
/::::/:::::::',: : . .      l     /   ,ィ7l`;
::::/:::::::::::|ヽ; : ; ,    ` -― ' -' ¨,イ/ ; :
::7:::::::::::::|::: \: : . ;    ,-―'´  +'// ; : :
/:::::::::::::::|::::.. i\: ; ; ,  ::::::::::::::::::ヽ;::....l  \, ,:  二二二二´ , ; : :ノ
:::::::::::::::::::::::\ ',   ヽ:;;: ; ; ; : . , ;; ; : :; ; ;/三
:::::::::::::::::::::::::::::\三三三三三三三三三三三

98 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:14:07 ID:Xh.eWPAk


                    \     \             ,Y´\  ヽ. }
                    \     \         i´ \  ヽ  ノ,!
                    \     \       ヽ、  ヽ ノ,〃!
                          \     \/\/:::)、  ノ 〃 人
                          \     \ >x/{ゝ 〃 /.イ
                          \     \ .仆===≦ = ヽ>┐
                              / ヽ     ヾ.:`:.:‐=ニ三三}7∧
                    ハハゝゝゝ/  /\     \:.:.:.:.:.:.:.:. ̄ ̄/
                 、ノ``::::::::::::::/  /(_ノ,, \:/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.=/    殉教とは己の信仰心のみで武装し死に臨むことだ!
              、シ.:::::::::::::::::/  /:::::::::彡 / /.:.:.:.:.:.:.:.; -‐=く
               _ミ::::::::::::::::/  /.:::::::::::::::ミノ\ \::. -‐く     \   ええ? そうだろう?
             ミ:::::::::::/  /.::::::::::::::::::::::{:.:}.:}:.:`く/    ヽ     )  ニケフォロス・フォカス皇帝陛下!!
             _)__:/  /.:::::::{i:::i::::;::::::::::Y:.:.:.:.:.:/     / `ヽ___/
           __(/   .<:::::::::_:::::}乢ムィ:::;:斗┐:.:/    /    /`ヽ
        ....::´:::::/  /ヽ`ヾ(  ,)-‐(  >':.:.:/`ヽ}         /   }、
        ..::´:::::::::/  /ーミミヾ`` `ニ彡::'".:.:.:.:.〃 ,/ノ  人    ノ   / 〉
    /.::::::::::/  /.:.:.:.:.:.:.:>ー=ニ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{{/{{ {     、     ノ ∧
.    /.::::::::::/  /.:::::::::≠´.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::{{ 八ハ     ノヽ、 ´  .イ /〉
   /.:::::::∠  ..イ.:::::::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{{   \\      ノ   / `¨


コンスタンティノープル総主教ポリュエウクトスは拒絶した。

戦争は最後の手段であり、恥ずべき失敗の告白――それが東側の戦争観だった。

.

99 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:15:08 ID:Xh.eWPAk


巡礼妨害とキリスト教徒迫害があったかといえば、迫害らしい迫害があったことを示す資料はない。
戦乱と現地支配者の統率力欠如による無秩序が、巡礼妨害と受け取られたというのが実情のようだ。

過去には迫害とエルサレムの聖墳墓教会の破壊があったが、
これは90年近く前にカイロのファーティマ朝カリフ、アル・ハーキムが行ったことだった。


                ─- 、 、
            ,   -───-ヽレ_
          ,  ´             `  、
        /                    \
.      , '                       丶
.    /                       ヽ
.    i       ,ィ ,ヘ                  l
    |       / !.{ ヽ \  ヽ          |
   l      ,イl| ヾ;、 \  ` ー-ゝ、_ 、      |
    i  l. i / ヾゝ  `''ー   ̄_ニ;三=ーヽ . |    |
.    ヽ ヽ!T'==-_、 `‐ `〒‐'fr;ゥj´ _j j リヽ  し1!
     \` l `'´ hタヽ    --゚‐'_  `T!´r) }   ,リ
        }. l   ̄ /j          `   リ r 'ノ    ラ
     ._.ノ  l.   ヾ:-            、_ニ1    ノ
      `ー;ァ. ヽ    -ー‐一       ゞー-  ,∠ _
        ` ー ゝ、   `     r‐;-‐`''"~ ̄   |
           _,.> 、__, -‐',コ |        |
        「f´ ̄   ∠∟-‐''´ | |      ,. =‐ |
        | |     |       | |    /  -='
       | |    ,  j      ,>ヽ    /_ -‐`ー─
      _,.ゝニゝ/ / `ー---‐ '´  〉〉 / '´
     ̄  ノ/ .レ'        f ,ニニン /
.       くく ./l        | |   /  / ̄ ̄ ̄

             【アル・ハーキム】

101 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:16:10 ID:Xh.eWPAk


;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(:::::::::::::::::::::::::::::::   ,...ヾ ;;\::           ::l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ー-..::::ミミミ、ヾ   (_);;) ヾ;;ヽ、           :i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;://
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;=-゙-`::::::ミミ\ ゙゚''´ i::ヽ;;i  ::         |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;l /
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::::::    :::::::.ミ::.'ヽ.........::::::::.、'_ノ        l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i /
;;;;;;;;;;;;;;;;;,ノ:::::::::::.             :::.`   , 二;ニ= 、   ノ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ  /
;;;;;;ー-'',:::::::::::::::              :::  ' ,rェ ヽ`  ヽ /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;// /
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ー' ̄:::::::::::::::::             ___゙゙゙゙ヽ ー  /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:// / /
:::/:::::::::::::::::::::      ___  ヽ、ー ヽ ノミ; ::. /;:;:;:;:;:;ー" ̄ / / / /
/::::::::::::::::::::::::    /:::::::::::::\ \ ヽ/ ̄   : /;:;:;:;:/"/ / / / / /
:::::::::::::::;;:::::::::::.   l ̄\:::::::::::::\ )     /;:;:;:;:;:l´/ / /  |\/\/ヽ∧
::::::::::::::::::;;;:::::::.   ヽ  ヽ:::::::::::::::'/      /;:;:;:;:;:丿/ / _/
::::::::::::::::::::;;;;:::::     \  |::::::::/      /;:;:.:_,- " / /\
:::::::::::::::::::::;;;;;;:::    、.  \_l;;;/      / ̄/ / /  ./ 修  不  歯
:::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;../ ̄ ー、.,.      // /  / /<    正  信   ぁ
::::::::::::::::::::::::::::;;/      ゙''ー 、_./.  / / / / /    し   心   食
''ヽ::::::::::::::::/゙            `ー--- 、 / / / |     て   者   い
  \__/     ......--、            ヽ / //     や   な  し
   /  .....:::::ミ::::::::.::... \__           ) / /_    る   ん   ば
  /  ....:::::::::::::ミ:::::::::::::::::........゙ー-、__   ___ / /  ̄/    !   か   れ
/  ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::......."<__// /  <               !
  ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;:::::::::::::::::::::::::::::... ヽ / // /

こいつはイスラーム史でも稀に見るキチガイで、様々な娯楽を禁止し異教徒を徹底的に迫害するほか
モロヘイヤやルッコラを食べるのを禁じたりイヌネコを皆殺しにするよう命じたりと意味不明な政策を次々と実行した。
女性の入浴を禁じ、女風呂の出入り口を塞いで入浴中の女性を餓死させたという。

.

102 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:17:17 ID:Xh.eWPAk


当然その残虐性は家臣たちにもおよび、忠臣だろうが側近だろうが
ちょっとしたことで首を刎ねるわ腹を裂くわと、絵に描いたような暴君だった。


                    \ __  \
              \   , -' ´     ̄``\
               _, -‐'´               i
 / <>      ,. ‐'´ _,. -────-- 、.._    l
  \ 、     /, ‐' ´   } }    リ    i,  `;‐ 、. l
   ヾ、,,. -‐'rf'´ 、ノー--‐'ノー-ァ'ヽ.リ_ノ_ ,ノ'  ;' ヽ.ヽ
. ⊃ | |   | |  }ノ´─‐- 、,ノ'´ ヽ、ヽ\へ、ノ'   ヽ.}
.    | |   | | "´}   ,二二_`'‐-=ソノ` ;{__;ゝ、_,.ノ'ヽ!
     ! !   ! ! _,l. `'  (。P} ` ヾ´  /r;c-、,`〉 ) _,,ノ'
     ! !   ! !  }   `ー--‐' '"   ヾ‐'ノ゙,ル'/ _ノ
     | |   | | "´! '"´            _`! :{'ノ ,イ
     | |   | |  リ            ´ '',.ィ'   ! _}.!  分かった!
    | |   | |  }         ,.-──‐-、    l }l
    | |   ヽ:、"`ヽ、   /ー'´ ̄ ̄`y}   l`ソ!  お前は生きていてはいけない人間なんだ!
.     ! !       ``'‐ 、ヽ,、l, -─- 、- 、 !   ノ、)l
  -‐'' |、        `'' ゝ、 ,.. -────‐-'、!
  -‐ ' ´\` ‐ 、        `!          |
      -‐'/7 ̄{{``' ‐ 、    |   ⊂ニニ⊃  |


105 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:18:24 ID:Xh.eWPAk


しかしハーキムは1021年に突如失踪する。
妹が暗殺させたとされるが死体は見つからず、残っていたのは刺し傷のある衣服だけだったという。


        /
      /   _,. - ''"´ ̄ ̄ ` 丶 、
.      /  , '´ ii          r `ヽ
    ,' /'    ヽ,..ィ‐rrーiri-、-!、    \
    l'〃ヽ _ , _ニ_ノ' .l' u  ヽ _ヽ_ヽ、   ヽ
    / l' ,> 'l〃,ニ,‐`!    ‐'ヺ,.ニ、`ヽヽ‐' ヽ
  / l /ィ':::::l ,i.ic;ソ丿     r, ='c;;ツ_ヽヘヽ_, -l    /ヽ
  ,'  Y'ハ::::://r'  lー_.、.   lj   ,r',.イー'::r'ー- }   /
  !   l _ヽi j.!   ヽ ‐'      i l, i'ヽ::/   ./   /   暴力は良くない!
  !   j'´ ,! !i  r―__'ニー 、   l r1::::;ゝ‐-./   /
  ',   j‐'´ l l!  l`"   `ヽ!   'J ー/  ./   /
  ', ./, - '´ ̄ ` ー 、-_''' ー/      j - ./    ヘ
   V´        `ヾー'   ,_r'_r'´ ,. -'   /,.、ヽ
   |            ヽ--'--‐ ''"       / li' リ l!
   |   _                   /_ ` ' /
   ーく´   `` ー 、              ノ  `ヾ、
     ヽ 、、、   ` ー ''"  ̄ ̄ ̄ ` ー '、      \
        ヽ        ヽ l       〃 `丶、    ヽ
    , -,‐`-r ―ー rrー--  ..,_  ノ     `ヽ   ヽ
   /  /   /    .〃      ` 'ー,.、     ノ )

107 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:19:13 ID:Xh.eWPAk


事の真相はともかくその後はキリスト教徒への迫害は止み、聖墳墓教会は再建され、
ファーティマ朝とビザンツの間の休戦は更新され続けた。


               ,,-===-、       _
               (彡=三=ノ     /:::::::ヽ
              巛 *゚∀゚)    (・∀・* )
              (三三三)フ⊃ と/:゚†゚:::::ヽ
              ノ彡ノノヽヽ     |::::::::::::::::|
             ノ,,,ノ_)_)    |;;;;;;;;;;;;;;;;|

スンニ派のセルジューク朝の脅威に晒されるビザンツにとっては、
シーア派のファーティマ朝は貴重な同盟相手だったのである。


110 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:20:22 ID:Xh.eWPAk


   
   ゙'-,;;;;;~゙''''ー、,      `'∴;;,..-'''"                i-V;;;;;;;;;|,      l;;;;;;|  /゙Y'";;;;;;
     \;;;;;;;;;;;;;;;\      `゛          i--.... ..、     ゙l、;;;;;;;;;;; !      l;;;;;.! ./ ;;;;;;;;;;;;;;;;:
   : t 、\;;;;;;;;リi,;;; ! .ト、        _..-''゙ ゙゙̄'''-、L;;;;;;;;;;`''-..、   `''、;;;;;;ヽ,     l;;;;;;;.l/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    .ヽ\.ヽ;;;;;;゙V;;;} ,!.l       ./ ;;;;;;;;;.,..-‐'''''''''''ー 、;;;;;;;;;;;;;`'x  .v、`ぃ;;;;ヽ,    . l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;n.
     .ヽ;;゙'' l'、;;;;;;;;.l /;;;.!     ./;;;;;;; /  ,..-‐''ッ  ,,、`'./ ;;;;;;;;;;ヽ, ゙'.l' li.;;;;;;;\,,   .ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.l,
   !、  .ヽ;;;;;゙!コ;;;,iジ;;;;│     ,!;;;;;;/_,  .!  ー゛  .lヽ l;;;;;;;;;;;;;;;;.!  l;;";;;;;;;;;;;;;\   ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;"
   ;;.l.  .li.l;;;;;;″;;;;;;;;;;;;;l.     !;;;;;;;;;;/, ┐  、 .i、.iii ゙' ! |;;;;;;;;;;;;;;; l  .!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\、 ヽ,;;;;;;;;;;;;;;;;;:
   ;;;;.l   l;;;;;;;;;;;;...-、、;;;; l    .|;;;;;;;;;;'!゙;./  . |ハ、,_.x、   .|;;;;;;;;;;;;;;;;│  .!;;;;;__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'-、,,`''-_;;;;;;;
   ;;;;; !  .l;;;;;;;;;'~゙゙゙>⊥;.!   .し;;;;;;;;;./  ,i";;;;;;;;;;` !   l;;;;;;;;;;;;;;;;;;}  !;;;; ! .!;;;;__,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ゝ、,゙''-.
   ;;;;;; !  .!;;;;;,./ '´ `''i;;;}    .!;;;;;;;;.!  /;ヾヘ;i、;;; l  ./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!  !;;;; l !;;;;`'''√''''ー、、;;;;;;;;;;;;;~″
    ;;;;;;; !  .,!;/゛  ,、 i、.!;;l゙  _,,!;;;;;;;;;;;| .l゙;;;;;;;;;;;;;;;.│  ,!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;│  !;;;;/.,/;;;;;;;;;;;;\_   `''-、;;;;;;;;
    ;;;;;;;;;!  .!;;;|、 〃 |}.!;;゙''i .!;;;;;;;;;;;;;;;;凵;;;;;;;;;;;;;;;;;; |  |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/  /;;;/ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ̄ヽ  ゙'、;;;:
   ;;;;;;;;;!  .|;;; !    ‐r .!;;;;;.!  !;;;;;;;;;;;;;;;;!.!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! _.!、;;;;;;;;;;;;;;;;./  /;;;.ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ  `‐
 ┌──────────────────────────────────────┐
 │  この辺の事情を知らず、漠然と持っていたレコンキスタのイメージと過激な聖戦概念、   │
 │  教会の政治的配慮と世俗領主の領土獲得願望がごった煮になった結果、         .│
 │  人類史上に燦然と輝く連続殺戮イベントの記念すべき幕が切って落とされたのだった。  .│
 └──────────────────────────────────────┘
   ".,./ ;;;;;;;;;;;!゙;;;;;;;;,,./ ´   ,i'、   .,,、 `'''、.;;;;;;;;;;;;;;;゙'、 .l;;; l   / ;;;;;;.l  ,/゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,r"    ./゙ン′  ヽヽ  `ぃ;;;゙ミi.;;;; l .!;;;.!  l;;;;;;;;;;;.! ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,..-''''゙゙゙ ̄ ゙゙̄''-
   ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i"_,    !ヾ   〟 _.`マ   ヽ; l. };;;/│;;;,!  .l;;;;;;;;ノ / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/     iー ,,.
   ;;;;;;;,iリ;;;;;;;;,l/゙;i|八〟   .,..,ii''7ニ'>i、   _,r、/;;;l/ / . !;./   l;;;;;/ ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./  ., ┐   `'、;;゙'、
   '.!;/./;;;;;;;;;";;;;;;;;;;;;l   .,i'゙‐';~丶;`;;;/  /丶;;;;;;;;;;;lr‐'ジ    .l; ! .!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./  ./;;;/     .ヽ;/
   . ゙",!;;;;;;;;;/'l,;;;;;;;;;;,!   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/  !;;;;;;;;;;;;;;;;;,/      .‘゛ !;;;;;;;;;;;;;;;;;;/  '、_./     ..
     .!;;;;;;;;;;;! . l;;;;;;;;;l   ,!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ./ ;;;;;;;;;. /              l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!'゙!     ,゙ 、,, r‐''''~


112 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:21:13 ID:Xh.eWPAk


      ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ               ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ        /ヽ /  ∨
   N.ヽ.ヽ、           ,         }.    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ        |   _|
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |.  \   エルサレムに行けばすべての罪が赦され
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >  辛い暮らしは終わり、
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__  乳と蜜の流れる神の国に入れるんだよ!
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /
       l   `___,.、     u ./│    /_
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 ))
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
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       l  |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l    l、 :|    | } _|,.{::  7 ))
        l  |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
.      l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ  ::::::!′ :::|   .:/
.       l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!   /ヽ::: `:::    ::::  ....::..../

             【隠者ピエール】

どうでもいいがタロットの「隠者」のモチーフとも言われる。

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116 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:22:08 ID:Xh.eWPAk


      ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
     <                                         >
     <   ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!    >
     <    cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・   >
     <                                         >
      ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
            ,. -─- 、._               ,. -─v─- 、       _
            ,. ‐'´      `‐、          , ‐'´        `‐、, ‐''´~   `´ ̄`‐、
       /           ヽ、_/)ノ   <         ヽ‐'´            `‐、
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ   ≦         ≦                ヽ
      i.    /          ̄l 7    1  イ/l/|ヘ ヽヘ ≦   , ,ヘ 、          i
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/      l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、l イ/l/|/ヽlヘト、      │
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l         レ二ヽ、 、__∠´_ |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    !
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /       riヽ_(:)_i  '_(:)_/ ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-i、
      /`゙i u       ´    ヽ  !        !{   ,!   `   ( } ' (:)〉  ´(:.)~ヽ  |//ニ !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!       ゙!   ヽ '      i゙!  7     ̄     | トy'/
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /        !、  ‐=ニ⊃   / !  `ヽ"    u    i-‐i
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /             ヽ  ‐-  /  ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /             ヽ.__,./   //ヽ、 ー         / ゝ
 .! \     `‐、.    `ー:--'´             //イ;;:::::    //〃 \   __,. ‐' ./ / \
  ヽ \     \   /               /  /i:::::.   //      ̄ i::::  / /

ウルバヌスの演説が諸侯たちを動かすより先に、民間の説法師によって大衆が動き始めた。
そうした説法師の代表がアミアン生まれの隠者ピエールである。

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118 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:22:54 ID:Xh.eWPAk


                                   .ト│|、                                |
                                 . {、l 、ト! \            /     ,ヘ                 |
                                   i. ゙、 iヽ          /  /  / ヽ            │
                                 .  lヽミ ゝ`‐、_   __,. ‐´  /  ,.イ   \ ヽ            |
                                   `‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        |
                                   ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
                                         ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
                                        [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
                                         ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
     キリストの再臨は近い!             .         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
                                          ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
     その前に聖地は奪還されなければならないんだよ!      i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|
                                           !                           |:    |
                                              ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、
                                             ヽ     、__,,..             /:;;:   .!; \
                                              ヽ      :::::::::::           /:::;;::  /   l


彼は痩せた体に汚れた長衣を纏い、裸足でロバにまたがって
情熱的な説法をするという、まさしく聖書から飛び出してきた預言者のような男だった。

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119 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:24:03 ID:Xh.eWPAk


           N│ ヽ. `                 ヽ        _,,.-‐-..,,_       _,,..--v--..,_,:‘.      +
.. ' ,:‘.      N.ヽ.ヽ、            ,        }.. ' ,:‘. /     `''.v'ν Σ´        `、_,.-'""`´""ヽ      . ...:: ’‘
’‘     .;.   ヽヽ.\         ,.ィイハ       |’‘    i'   / ̄""''--i 7   | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ          ヽ
          ヾニー __ _ -=_彡ソノ  _\ヽ、   |     !ヘ /‐- 、 .   |'     |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、   |    。
.     。      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ.    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
 '+。.           l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ '+。,  `|        ..ゝ!     ∥  .j     (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
              ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'  _,,..-<:::::\   ー- /      !  `ー フ  / |  7   ̄  |i'/.. ' ,:‘.
:: . ..           l   `          ./│:: .... .. . |、 \:::::\ '' /        \ '' /〃.ヽ `''ー フ  , 'v>、 .. ' ,:‘.
  ,   ,:‘.     . ヽ.   ー--‐'    ./  ト,  ,  !、\  \. , ̄        γ/| ̄ 〃   \二-‐' //`
                >、   ̄´  ./  / |ヽ           + , .. .              +          ’。
 ,:‘. 。   .. . . :::  _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、 ,:‘. 。   .. . . :::  ' ,:‘.          。  , .. .    +

当時の北西ヨーロッパの農民の過酷な生活も手伝って人々は熱狂的に彼に従い、
彼の衣服やロバのたてがみをはぎ取って、聖遺物でもあるかのように扱ったという。

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121 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:26:08 ID:Xh.eWPAk


人々はこぞって財産を処分してこの運動に加わりたがったため
家屋・土地・家畜などは捨て値に近くなり、代わって食料・衣類・乗馬などの大暴騰が起こった

                       \\        /f゙ヘt、`-、_
      ヽ、;;;、\               \〉     /f~´  i゙;;'、';;t、`'‐ 、
        ` ー ゝ                     \(z、   ``ツr;;';;ゞz;;`'‐ 、
       __,.   ---───‐‐‐┐             `'‐、ゞ、_ '´ `゙゙ ゞネ'゙‐ヾミー 、_
       \´、`゙`ゞヾミ''ゞ~^`ji:|                `゙'-、ゞ 、     _,ノ;//
         `-- ─ー‐‐─‐--=!                     `゙''-、ゞrt.;.ォ//
     _                                       ゙、/
      /{                                    、,イ,ィ_ノ
    / 代                                   _、メ{ft≦=zッ   _ - '  ,
   《ミ 、 ハ                                 r‐'ミイ!トミミミミy'´  .: /|
    ヽ:i; }                                ノ>  ゚ リテ彡´'   .:/'゙ /
      ソ        ,_,、                      丶 , -'"´   ...:,. '´じ''´
              v'´ミf-;、_                       , '‐'′ _ .:.: /ノ_,. -''´
              ソミミゞ、゙'ヘ                    /   ,: '´.:.,:'^‐-―‐- '´:.:
      ―-- 、_    'ヾミミ、`Ti′                    /   /.:.: /.:.:.:.:.:.:.:_ ;.二ニ_ ノ′
      、_‐_、、  ` ̄ ´ ̄``ー丶                  {  ノ  /.:.r‐ ''"´ ̄ ̄
          ` ̄_,二=‐-、`ヽ、   ヽ                ,′   ,/.:./       /\
      _, -‐´ .:.:.,. -―ヘ :.丶_,. j                  〉-   ,.':.:, ′
      -- -  "´    ヽ、  ,..|                ノイ   '.:./
                 |   ;':.,'        ___ ,, ..  --'‐'′  、{
                 /   f^!     , '"´                 ',
                ,'    `゙'ー----!  、__          / !
                l、         ヽ     `丶‐- 、 __ノ 丿
                ,':`ー┬――――:; ` ┬--  _`" -'‐ 、   |
               /.:  /       |  l      `ヾ"'  ノ   l


124 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:28:07 ID:Xh.eWPAk


ピエールの一行に共通するものは信仰心だけだった。
農民、町人、騎士、聖職者、そして犯罪者崩れ・・・
さらに大部分が家族連れであり、ケルンを発つ頃には2万人に達するほどに膨れ上がっていた。


(`・ω・´)(`・∀・´)(`・ω・´)(`・ω・´)(`・ ω・´)(`・ω・)(・ω・´)( -д- )(`・ω・´)(・ω・´)`・ω・´)
 ∧,,∧ )( ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧)  ∧_∧ ∧,,∧) ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧ ∧,,∧  ∧,,∧
(`・ω・´)(`・Α・´)(`・ω・´)(`・ω・´)(`・ ω・´)(`・ω・)(`・ω・´)(`・ω・´)(・ω・´)`・ ω・´)(`・ω・´)
 ∧,,∧ ∧,,∧  ∧,,∧   ∧,,∧ ゴチン  ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧
(`・ω・)(`・ω・´)(`;・∀・´)(・ω・´)`・ω・´) (`・ω・´)(`・ω・´)(`・∀・´)(`・ω・´)(`・ ω・´)(`・ω・
 ∧,,∧   ∧,,∧   ∑∧,,∧  ∧,,∧)  ∧_∧ ∧,,∧  ∧,,∧ ∧_∧  ∧,,∧  ∧,,∧ ∧,,∧
(`・ω・´)(`・ω・´)ガン(`・ω・´)(`・ω・´)(`・ ω・´)(`・ω・)(`・ω・´)( ;д; )(`・ω・´)(・ω・´)`・ω・´)
 ∧,,∧ )( ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧)  ∧_∧ ∧,,∧) ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧ ∧,,∧  ∧,,∧
(`・ω・´)(`・∀・´)(`・ω・´)(`・ω・´)(`・ ω・´)(`・ω・)(`・ω・´)(`・ω・´)(・ω・´)`・ ω・´)(`・ω・´)
 ∧,,∧ ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧ ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧   ∧,,∧  ∧,,∧
(`・ω・)(`・ω・´)(`・ω・´)(・ω・´)`・ω・´) (`・ω・´)(`・ω・´)(`・ω・´)(`・∀・´)(`・ ω・´)(`・ω・

125 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:29:07 ID:Xh.eWPAk


          /ミミミミミミミ川\
        /ミミミミ/\ミ川川|/\
       /ミミミ/     \|/   ヽ
       /三三三|            |
      /三三三>      \ / <|
      |三三三/  〈____  )) __)
       |三(⌒||    \_0>  <__0/   これほどの巡礼団が自発的に動き出したというのは
       |ミ(6 |_|       / |\  〉   誠に喜ばしい。
        | し       /   |   |
        丶|   |       〈  」〉 |    すべての巡礼団はコンスタンティノープルを目指し給え。
        |   |      __  /
        |    \      ー  /
        |     \      |  |
        | ̄ ̄ ̄ ̄  \___/
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | ̄|
        |   二二二\_| | |_/二
            二二二__| | |_二|


各地から巡礼者の群れが無計画に東方へ向かっていったのに対し、
ウルバヌスはコンスタンティノープルへ集結するよう主張した。
雑多な巡礼団を本隊に組み込んでしまおうというわけである。

ピエール一行もコンスタンティノープルを目標として動き出した。

.

126 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:29:56 ID:Xh.eWPAk


しかしロクに兵站ができていない当時において、こんな輜重隊も備えていない寄せ集めの大部隊が
遠征中物資に事欠かない、なんてことがありえるだろうか?


\ヽ                  \\    +    ,
  ヽ  __i_     ,. -─- 、._     \ヽ.       ,
        i   ,. ‐'´      `‐、     ヽ丶
       /           ヽ、_/)ノ  \
      /     / ̄~`'''‐- 、..__ ノ
\\   i.    /         :::::l 7.
  \ヽ  ,!ヘ. / ‐- 、._       ::::|/
.    \ |〃、!ミ:   -─ゝ、    __:::l   __|__    オレたちは神の戦士なんだし、
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,`::/  │.    道中のキリスト教徒たちは喜んで
 ┼    /`゙i        ´    ヽ:::::!        食料を分けてくれるに違いないさ!
    _/:::::::!             ,,..ゝ!     \
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、  -i-____ 、  /.        ヽ
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' / -i-
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /ヽ丶
 .! \     `‐、.    `ー;--'´  \ヽ     -‐
  ヽ \     \   /


この辺に関して彼らは呆れるほど素朴であり、エルサレムがどこにあるかも知らず、
それ以前に地上のエルサレムと天上のエルサレムの区別もついていないようなありさまであった。

.

127 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:31:28 ID:Xh.eWPAk


   r‐ 、           , -‐ォ
   |  \       /   |
   |      -――-    |
   | /            ヾ |         いやいやこっちだって生活あるんだし、
   l/    ー' 〃ー'   `,
   i     -    -    ',         タダで食い物寄越せとかないわー                   _
    |   ̄ ̄`   ´ ̄ ̄  i                                          / ̄´´'''''´   ̄\_
   i ∪             |__ , -―- 、                                  . ヽ           ヽ
   ヽ    r――┐     / !     __,r‐、                                /  -..,, _   _,,..-  i
    ヽ   ` ̄ ̄´      {  !     / ノ 〈                                | /   '''''    ヽ  |
     >           |  \  ,.-ノ /   /  異教徒と戦いもしないくせになんて言い草だ!  | / --、  ,-‐‐‐ |  |
   γ´             >、   Υノ   /                                 .fjl 、'Oヽ  ''O'>  ミ ~7
                  {__ !   !;.-'  /    こうなったら・・・・・・                    .i  u ̄ノ   ̄u ミ //
                    \ |   イ                                   ヽ   ヽ  u   .//
                                                             'ヽ、 i  ̄ヽ  ./
                                                              |ヽ. ヽ_ノ ,. '  |
                                                             /ヽ、 ' -- '   ,.'ヽ
                                                        .    ヽ   ``ヽ  r'~  |
                                                             ヽ   /ヽ/ヽ  |
                                                               ヽ /  |0 ヽ/

128 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:32:14 ID:Xh.eWPAk

-|_|`|_r:‐:‐:‐:‐\';ヽ: :: :  : :: :/  |:|::::::::;⊥、r/.::| .:::::::|/\/\   ヽ: :: :  : :: :/ ]::::/.:/]:::::::[]::
ー|_};|::::::::::: : :: : {二l\ゝ;:; :;从;ノ ::::::::::::::::r| .::| /.:::::<\/   〈:::.:... \ 》ゝ;:; :;从; ノ\_n::::::::::::::::::::
-|_| ̄/\:::::::/`|_{┬| |;、:;:,  .:.:::::i'|::::::r┴冂、 .:::::|::\\ _____:::::.:..〉″へ:::::/  | |: : : |:|::::::::l`!へ、
ー| パチパチ…    . . .:', .:. ニニニl.r┴、_|_|_|:>:::::___|」__:l;_;_//..::. `〈 | |: : : |:|::::::::| |: : :
-|_;l'_;_;_∠;/_.::... .   . .':::;:, .:. ┴┬┴┐::| .:::|_rェ┘__;!__,'!__;|_;_;:::.:/ : :| |: : : |:|::::::::| | : :
~゛''':;:. :::. . ..:.:λ:: :: .;;.'; ::,)、::.:;.:,:;.: ┴┬┴┤ .:|_;!__;!__(:' __;!__;|<___;_/\_;_;_;|;|-∠|_|;_;_;
  ..':;ヾ::.:ソ)人ノ 从:. ソ)ノ ):.: .;,.' \.:|  .:|ー:|__;!__;!',  )) __:l__;l:::...\/<>::.  ∠二
 `   .::V      (ソ  ヘ (::.:.:'.,; :. .゛` ┴ -'⊥ .」_;!_}  /(_;!__;!_;ト、 r─‐-、   ...:.:.:.::.:
  ',:; .::)           て:;;':.          ~゛ ,' ノし': :ヽ..:::| ::/ ̄. ̄'"ヽ┴-、_;_;_;_;_;_;_
 ..:.(ノ            (::..   ,,      `    ((,イ: :  :: :V) ‐-|\___ト--/.. ...:::::::./|
. . .::::)            ,ゞ.:.     `    ,.   、ゝ: :   : :(ノ}  \|__;_;_;_;_;!─l二二二l/
.;: . .:::: .:ソ          (: :.               ヽ: :: :  : :: :/                      00
:::..::..:(            ):::...              ゝ;:; :;从;ノ               「二^^l
             。   ∧_∧。゚                                | | ;‐i
              ゚  (゚ ´Д`゚ )っ゚              。   ∧_∧。゚      「二__lニ ニl
                (つ   /   。   ∧_∧。゚     ゚  (゚ ´Д`゚ )っ゚       〈/!_| ;‐i
                 |   (⌒)    ゚  (゚ ´Д`゚ )っ゚      (つ   /            lニ ニl
                 し⌒         (つ   /        |   (⌒)           〈/!_|
                            |   (⌒)        し⌒
                            し⌒
   、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,
   _)                                     (_
   _)            ヒャッハーーー!!             (_
   )                                      (
   ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
.
    l´  r'´ ̄` '''ー-‐、く , -─‐- 、.__  r''"´ ̄ ̄``≦_
   _| ./ ─- 、  u uV    , ,ィ 、 ≦l ,.ィィjノノl i 、 ミ
.   |rヾノ  i ̄r;`ヽァj,∠7  ,∠ノノハトNヘ「l / ̄ニゞノ_ハlゝ/
    l〈r_ ij   ̄ " '{.ゞ'ィスi/ <´n`ー'rf;Yi、ソij ゙ー゚=゙ {セ7′
_r/^`ーl   , - 、._‐ノ v}r_ ij "" _ -フ''〈;ァl. u , - 、_-フ 〉
  lヽ   ::\. 〈ニ=;‐-/ ./!ー.l   /ー`ニ7vノ、ヽ. l_ ̄`/./
  | \ ::   ヽ`ー‐'// | : \ヾ三//l \: ヽニ´ィ、
  |  _\  ::  ̄∧\.  \:   ̄/| \ヽ /ヽ. ∠ .lヽ


131 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:33:29 ID:Xh.eWPAk


      i  i| ilレ           ミミミミ''"`─- 、
    , .,i! i !/i  i         ミミミミヾ   ミヾ ゙ヽ
    .i  ,!i l.| ' i  ゞ       彡ミミミヾ   ミヾヾ  `ヽ
  ,  i!、k ヽ、 ヽ          彡ミミ   ミヾヾ    ゙
  li l ヾ、    ヾ        _,,==  ミヘベ
  , |i、ヽ  ヽ、     ヽ             ヾ ゙
  !ヾ ヽー- _ ー- ,,__         〃ヾ
  ヾヽヾ ‐- ,,___             /ソツ、ヾゞ、ヾヾ
   ` 、`ー- 、...,,─--  __,,     彡ソソ ヾゞゞミミ
  ヽ.、 `ー --- .,,─--  __,, 彡ソソノ,;  ,,-弋ミミミミ
    \ ゙ー‐- 、..,,,____,,. --彡彡彡'"'",ィ'-====、ヽミミミ
      ``,.-、-─r,=====、:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i 冫ヽ ]-'´ ∧∧
         ゙iヾ ニill 〈 (.O)ーi` ̄´i  _`_-_'....'  li ゙_/   ヽ
        ゙i   ill::::::::;ー-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;''  〃u \
        ゙i  :ill::::::::;;  ソ::::;i,、,  ヾ:::::::;''' _,,ノ'  ,r-|
         ゙i、  ゙`‐=='"..::::::;i,, .,,,  ゙゙'''''"~´    l_|  バカ野郎ー――ッ!
          ヾ.イ        '''"..-一、   u   .lヽ
            ヽ     :;;l ̄´ _,,,...,.ヽ     ,イ_〉  キリスト教徒から略奪するんじゃなー―い!
             ゙i. u   ;;iェ'´ i'  ヾト!    ./:! \
              ゙!.    :;;Fi、   ,,.ツ   ./;:;:  ゙i
             ./゙i ヽ   ゙;ヽニ二ニ-'´  ./ :;:;  / ヘ
            / i  ヽ    :..,,-‐' /::;'  ;:; /  /∨\/

好意的な地元住民もいたが、皆が皆よそ者の大群を喜ぶはずもない。

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132 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:34:14 ID:Xh.eWPAk


                                             ___________
                                                ( ((    ((     ((
                                              ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄
                             ・~                   |      |        |
               ∧_∧                  ~・          |      |        |
      .,,.::.;';  _.,,::: (:;。;ζ∧_∧,,..,     .,,,,..    ,,,._.,,.          ,,,._|.,,   .,,,|_∧  ∧_|,,
    _.,, (*。;-;。)⊂  :;...,,∧ (;。д(::)っ;::,..  l∪∪∧,,..(:;。;-(:)ヽ,       (:;。;-(:)   (:;);-゚:)  (:;。;-ζ
   ⊂.:;;...∨ ∨  ⊂(;:゚-。メ)     .,,.∧ .. .':''"'''(*゜-; V V::.,;:,⊃∧..,, _,,..  l∪∪   l∪';;;   l:: ∪
    (ノ(ノ ,,,._.,, _      ∧_,,_(;::(,゚:;..:;;゚)っ   '"'''":,'::∴(;;)゚。(:;:(;:゚o;。メ)っっ∪''''∧,,. "'∪'  '"'"
     ∧∧:;。;-(:)∧∧_ (:;。;-ζ  ⊂.;;.: ;⊃  /)  ヾ V V ::'.':''"'''"     (;:゚o;(:)ヽ~
     (;;゚-:;::)⌒'(。;-;゚;;)っ l:: ∪  ,,,_∧ヽ;,::.;'ヽ⊂:;; ;:. ,,,∧⌒ヽ  ,,,._.,,..:';..,,  (;::。-:)゚::)∧_∧
    ‥∵∪:;∪''.': ,:,':: '"'"''"(';;;(:;);-゚:)ι(;::。-:)⊂ζ;;:-゚;;)-;。;;) (:。-;。*)::ヽ⊃⊃V⊂(;;。;-;゚)⊃
   ,:,'::∴'.':  ∧_∧  ∧_∧  ,:,'::∴'.':   '''V   ,':::'.'V V,,,._... V V  ̄   ∧∧ノっ∴::,
   ∧_,,,.  (*゚ o゚;;メ;;::.(,,'-`*) ∧_∧  (ヽ_ ,,..: ;...,∧     (*。Ο゚;;) ヽ~ ,,,.(;-:;゚::)っ ,::',,,∧っ
..  ( ゚;;-;゚;)つ ''"⊂,:,'::∴'つ∧ (;;)゚。(:;:)⊂,:,':(:::)(;;。;-;゚)     ∪∪'''"∪   (メ;。-:: ,,,._.,, ;(:;);-゚:)っ
   ∧_∧      ∧_∧∵.:;;゚) ⊂;,::.;';っ  ∧     ∧/)/)   ∧_,,,.;:::っ∨∨(。;σ゚*)ヽ⊃
   (;´;-(::)⌒⊃ (メ;。-;。)_ ノ   (ノ:;..:;   (:;。;ζ,'::∴'.'。*):.:;;..)~ (:;´;-`;)つ∧_∧∨''''  ._.,,..:';..,
    ι''J"''','::,:,'::⊃ヽっっ  っ*,':::'.':ゝ‥  ,,,._.,,.      _::_ ∧_∧   ( ゚;;-;゚;) ,..:';.. (;:゚-。メ)ヽ
              ':''"'' :',::;;;-;。;;)::::∵  (;:゚o;。(;;)っ  ⊂..,,,(*,。;o゚;)   '"'''"⊂_,,.._っ V Vノヽ)

民衆十字軍はコンスタンティノープルへの道中、
ハンガリー・ビザンツ国境付近の町セムリンを攻撃してハンガリー人4000人を虐殺。

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135 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:35:28 ID:Xh.eWPAk


                                (巛ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡)ミ彡ミ彡)ミ彡)
                                 ,从.ノ巛ミ    彡ミ彡)ミ彡ミ彡ミ彡)ミ彡)''"
                           人ノ゙ ⌒ヽ         彡ミ彡)ミ彡)ミ彡)''"
  ∧_∧              ,,..、;;:~''"゙゙       )  从    ミ彡ミ彡)ミ彡,,)
√(:::.・∀・)     _,,..、;;:~-:''"゙⌒゙          彡 ,,     ⌒ヽ      彡■\
| (:::..、===m==<|::::::゙:゙                    '"゙          ミ彡) :::´Д`)
|_=|:::. |::. | '    ``゙⌒`゙"''~-、:;;,_              )   彡,,ノ彡~''"  ,,ミつ:::つ
 (__)_)              ゙⌒`゙"''~-、,,     ,,彡⌒''~''"人 ヽノ,,ミ  人:::ヽノ
                            "⌒''~"し(__)  し(__)"''~し(:::_)

ベルグラード市を略奪した上で火を放つなど数々のお茶目を働き、


               ∧_∧          _ _     .'  , .. . ∧_∧
              (  ゚∀゚)  _ .- ― .= ̄  ̄`:, .∴ '     (     )
             /     '' ̄      __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
            / /\   / ̄\-―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
          _| ̄ ̄ \ /  ヽ \_              |  /  ノ |
          \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__)\             , ー'  /´ヾ_ノ
           ||\ 州長官ニケタス   \         / ,  ノ
           ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄          / / /
           ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||          / / ,'
           ||  ||           ||       /  /|  |
                                !、_/ /   〉

ニーシュでも略奪しようとするも返り討ちにあって数千名を失った。

.

139 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:36:14 ID:Xh.eWPAk


┌───────┐
│  7月12日  ....│
└───────┘

  疲れた・・・
  ∧_∧          〃´⌒ヽ ここがエルサレムですか?
 (´Д`:,,)、       (    ;)
 へ,, へ⊂),       (∨ ∨ )
(_(__)_丿        し ̄ ̄し


  NヽN`              `゙、
.、Nヾミ                i
 ヾミミ、       _,.ィイ八、     !  違う、まだソフィアだ・・・・・・
  ー-=ニ _,..、_'"'ノ,."-'ニ'ヾ、._ l_
     {F|!  ̄ ゙iニ{'´   ゙̄!r'-r,^、i  
      l;j゙、_   ノ ヽ)、  ノ'  ゝ:'/
      `!  ̄ヽ '   ̄~´u ,'.,ィ'
       i.u  ___     ,' |
        ヽ、 ´ -- ``   ./  ト、
       ,..-i;:ヽ、   ,. '´  / ヽ、_
    _,.イ´  j   ̄ ̄   /   ,i、゙ト-、

                 、-‐フ
          _      |  ヽ,ワ
  ,-~、_   __ノ `ゝ、   ヽ,  ヾ          ソフィア         ,` コンスタンティノープル  、,, ,,
 |    `~´      |     ~|,  ´ヾ         ○         , !   /     , - ‐ ´~ ~ `´`´~
,ノ´        、~|  ヽ_    |,    ~ド-、_                `ヽ /  ,,_,,_ノ
          ヽ |´   ヽ   ~ヽ--ッ    ~ヽッ               ,,◎=´--、
         ,、- ~、     ヽ,-、    ´‐、_,   |        ,,,、-、-‐、_-‐´_--‐´
         `)  )       `ッ_    、 ヽ-、 (      Γ、ツ    i´~~~     小アジア
        ノ  |         `‐、 /, ~`-´ \    `ヽ_   `‐i
        ´- ‐"           ヽ __)     ´-,    "~、   、‐`
                 _ _  _, ノノ       ´_~~ッ _ ト   ~ ̄`{
~_  _ _   __    (_, `‐´ ( `´         (  、_)       `‐_,‐‐、, ,_i―-、,   ,,-‐、,っ
   `‐´`´ `~´   レフ    ヽ-、_)           (_、 、ヾ            ~~    `‐_=´-、  )
            )´                      ~ ~  i--‐‐,,           i´__,,,-´  |
            く,                           ~~~~~            ´     i
             `--、,,__              _,,、                        /´
                    `‐‐、         ,/~  ~~`-,,,_                  /
                      ヽ,__     (         `!-‐--,,_    , - ‐ - ,,_,,,_ノ ☆
                          ~`‐、_ _,)               ` ‐ ´         エルサレム
                             ~

142 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:37:05 ID:Xh.eWPAk


    まだコンスタンティノープルにも着いてないの?
.                                         いつまで歩けばいいんだよ
ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、.r--u---、 ;;ノ,.:-一'"i
  j    /____- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ`ー─-- ィ' (-。-7 i もう帰ろうぜ
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´__、 ヽ /イ__`ー-'メ ,.-´、 .i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,...゚  u ゙l´.i-。j.冫,イ゙l      ノ  :uオ
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j i、`ー' .i  /            /
              u      `ヽ  ゙:l        ノ ゙ u !/    ___    /
                  ,.ィ、  /   |             |l           /
  ゙   u           J r'´  u  /      ───  ノ          /ゝ、
             ___ー7    /、       ̄  ,. '"   \     ,.::く、 _. \

                                    , -‐ '´  ̄ ̄ ` ヽ、
                                  /:::::/" `ヽ ヽ::::::::: \
                                 /:::::::::/     ヽ ヽ:::::::::: ヽ
                                 l:::::::{:::l ,    ー-j从:ヽ::::::::.ヽ
                                 | ::i::ル{レ'     ●` li!: ト、::::..',
   もしもし、西方からの巡礼の方ですか?      /⌒)i"●    ⊂⊃: |ノ::::. l
                                /   yi ヘ⊃   ,__,   l|:: |:::::::::.l
                               (  /ス.ゝ、_ `´   ィ<|:: |_:::::::.l
                                '</ |l:::: i "Tーイ'^ァレ'l_::::::.l
                                 \,,t|l:::: l'ヾ::|三/:://l/ ヽ、'i
                                   |::|l:::: l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, | :ji

143 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:37:42 ID:Xh.eWPAk


 \                    /
   \  丶       i.   |      /     ./       /
    \  ヽ     i.   .|     /    /      /
      \  ヽ    i  |     /   /     /
   \
                -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
  ー          / /" `ヽ ヽ  \
 __          //, '/     ヽハ  、 ヽ   遠くからはるばるよくぞいらっしゃいましたにょろ!
     二      〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|
   ̄         レ!小l●    ● 从 |、i|   私はアレクシオス帝の使者ですにょろ!
    -‐       ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
          /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !
    /     \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
    .        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ | ヽ      \
    /     `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |     \

      _人人人人人人人人人人人人人人_
        >    な なんだってー!!    <
        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
        _,,.-‐-..,,_       _,,..--v--..,_
    /     `''.v'ν Σ´        `、_,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7   | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'     |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!     ∥  .j     (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /      !  _`-っ  / |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /        \ '' /〃.ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄        γ/| ̄ 〃   \二-‐' //`

144 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:39:06 ID:Xh.eWPAk


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/     ヽハ  、 ヽ  皇帝陛下からお言伝がありますにょろ!
         〃 {_{`ヽ   ノ リ| l │ i|
         レ!小l●    ● 从 |、i|  「諸君らはもう十分罰を受けた、今までの罪は許されるであろう」!
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
.        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |

    、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,
    _)                                                (_
    _)  ナ ゝ        ナ ゝ  /   ナ_``  -─;ァ              l7 l7   (_
    _)   ⊂ナヽ °°°° ⊂ナヽ /'^し / 、_ つ (__  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ o o    (_
    )                                                (
    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
.
 /   , ,ィ ハ i、 、     !   /''⌒ヽ-─‐- 、     、ー'´         \ .イ   , ,ィ ハ i 、   |
 /イ  ,ィ/l/ |/ リuヽlヽト、 |   ゝ ,、.___,  \  >       ,       !  | ,ィ/l/ l/ uハlヽトiヽ. |
  イ /r >r;ヘj=:r‐=r;<ヽ│  「 ./       u \  |  ≧  , ,ィ/ハヽ\   |   |/゙>r;ヘ '-‐ァr;j<`K
  r、H   ┴'rj h ‘┴ }'|ト、  |./        ヽ |  1 イ/./ ! lvヾ,.ゞ、 ! .ry   ┴ 〉   └'‐ :|rリ
  !t||u`ー-‐ベ!` ` ー-‐' ルリ r|´゙>n-、ヽ-rj='^vヽ _レ「゙f.:jヽ ーT'f.:j'7`h |t|.   ヾi丶     u レ'
  ヾl.     fニニニヽ  u/‐'  :|r|  ー "j `ー ′ h゙リ {t|!v ̄" }  ` ̄  !リ ヾl u  iニニニヽ   /|
    ト、  ヽ.   ノ u,イl.    ヾ! v  ヾ__ v イ‐' ヾl   ヾ_  v ./'    ト、  、__丿u ,イ ト、
   ,.| : \  `ニ´ / ; ト、    ト.、u L_ フ , ' |.    ト、u ヾー `> /.|.   ,| ::\     / ; / \
-‐''7 {' ::   ` ー '  ,; ゝ:l`ー- ⊥:`ヽ. __ / ,' |    | :\   ̄ /,' ト、_ /〈 ::  ` ー '   ,'/   「
  /  \ ::       , '/  :|     `'''ー- 、 , ' '>-,、.._ノ ::  `ー '   /,.イ   \::     /      |
 /     \    /     |        | ヽ-‐'´ _,.ヘ<  _::   _,. イ/ |     ,.へ、 /´\       |


146 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:40:17 ID:Xh.eWPAk


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/     ヽハ  、 ヽ
         〃 {_{`ヽ     ノリ| l │ i|   今までさぞやお辛い目に遭われたでしょう・・・
         レ!小l⌒    ⌒ 从 |、i|
          ヽ|l⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ノ│  今後は私が護衛と道案内を致しますので、
        /⌒ヽ__|ヘ  ヽ ノ    j /⌒i !   どうかご安心くださいにょろ!
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
.        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |

       γ´::::::::::::::::ヽ、                         ,イ,イr´:::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.     ,.イ:::::::::_;; ‐ - 、::::ヽ、                         i /:l´:: :: ::::::::::::::::::;i、::::::::::::::::::::ヽ
     /. l::; ' ´u. ー'、 `ヽ:`´`l     Wヽ/\ ∧∧/\/|.   i:::::::::: :::::::::_,,,ィニ、`ゝ、;;、::::::::::::::l
    ,ゝ ″    .`;;'\  |:::, ´      ).   `´       >. ヽ、:::::::::::,γ-,、‐ヽー---`v'`ヽ::|
  ,.r‐" .`/  u.    ̄  ,-.i::/.     <  ┃   何  な (.    ゝ、ノ´}-{  '´ ノ     "ヽ.i::|
⌒ヽヽ  .|.   ,-=,ー、.ゝ`{         )  ┃   だ   ・  ゝ     ゙l,,,-" `.ー -.′ u.   、ノノ;;|
  ヽ.ヽ/ヽ   |` 、. ゙゙丿 丿        巛  ┃   っ   ・  ≫.     { 、- =、       y‐′i
.   ヽ ヽ. \. ヽ_. ン'゙,/        ,,,,,,,_ヽ  ┃   て   ・  \.     ヽ 'i '" .λ u.   l'|  /
    }. ヽ__`_.、 .ン´      , '"   ` ) ! !        ・  /.      \ヽ'" 丿     / l/
    i. /ヽイヽ´          ./:,,,yr‐ ッ,,, W\/∨∨ヽ/\/\        ヽ.` ´ ___,, -'i/
    .i " ヽi`i. ′         .i/  '';;ヘ、, ヽ,:::ノ                   ` =ニ、 .,/    /
    .i  .i.  i           { | u.  .ゝ`;',/          .             /!/.⌒ヽ  ./ ./
    .i  .i.  iー‐-- 、......../.ヽ`、 ヽ、  ,jン"                      .},ヽ-‐ "´ `,//
    i   i  .i        ヽ. ヽ.`.、  ,,,ノ                          ./` ー -‐ '"´
    .i   .i   i __ , ,, ,, -- ‐ヽ _ヽ  k                        |ゝ _
   i   .i  i´          `´ヽ`)"ヽヽ.                         丿

148 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:42:01 ID:Xh.eWPAk

  `‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        |
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、  アレクシオス帝ほどの大君主が、
       [ |、!  /'_r'bゝ}二. {`´ '´__ (ー), |.r-'‐┬‐l l⌒ | }  ここまでの好意を示してくれるなんて・・・
        ゙l |`} ..:ヽo-゙‐´リ ̄ヽd、 '''| | ̄Uo |l   !ニ! !⌒ //
.         i.! l .::::: U   ソ;;:..  ヽ、._ U   ._Uノ'      ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄| |      .i/‐'/
          i  ||    .::::ト、  ̄ ´     U       l、_/::|
          !  U                       |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃    U    !::   ト、


                          /    /   /  | _|_ ― // ̄7l l _|_
                        _/|  _/|    /    |  |  ― / \/    |  ―――
                           |    |  /     |   丿 _/  /     丿

   /.   ノ、i.|i     、、         ヽ           ./\        /\
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |          /:::::::ヽ____/::::::::ヽ、
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |        / ::. _  .:::::::::::::  _::::ヽ_        /_---―――――---_\
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|       / / °ヽ_ヽv /:/ °ヽ::::::ヽ       /:: <   _,ノ , 、ヽ、_ ノ  ;;;ヽ
   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.     / /.( ̄( ̄__丶 ..( ̄(\  ::::|    /::::   (y○')`ヽ) ( ´(y○')    ;;|
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   . | .:::::::: )  )/ / tーーー|ヽ)  ) .::::: ::|    /,|:::     ⌒ /    ヽ⌒      ;|
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi.   . | .::::...(  (..||.    | (  (    ::|   |:::         |~ ̄ ̄~.|        ;;;|
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     . | :::.  )  )| |⊂ニヽ .| ! )  )   ::::|  |::        | |||! i: |||! !| |       ;;;|
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ    | :  (  ( | |  |:::T::::.| (  (    ::|   |::::       | |||| !! !!||| :| |      ;;;;;;|
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ    \:  )  )ト--^^^^^┤ )  )   丿  |:::::      | |!!||l ll|| !! !!| |     ;;;;;;|
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \   / (  (        (  .(   \  ヽ:::::       | ! || | ||!!|     ;;;;;;/
     /ヽ ヽヽ、___,;//--'";;"  ,/ヽ、    ヾヽ


151 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:43:19 ID:Xh.eWPAk


まあ道案内兼監視役だったのだが。

   ;'⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒ 、ノ⌒ヽ、_ノ⌒ 、
  /                      
  (    . , ' ^ ̄`丶  あいつらには十分な食料をやっとけよ。
  )    , トv_,v从〉                
  (     i(レ ´_!`リ  それから一箇所に3日以上滞在させるな!
  )    .ハ.` † '`ヽ            
  ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒~⌒ヽ、_ノ⌒~

               O
              o
 
           -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
          / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/     ヽハ  、 ヽ
         〃 {_{       リ| l.│ i|  に
         レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|   ょ
         ヽ|l ●   ●  | .|ノ│ ろ
          |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | ,|.  l
          | /⌒l __, イァト |/ |   ん
          | /  /::|三/:://  ヽ |
          | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |


153 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:44:18 ID:Xh.eWPAk


その後は住民も親切で大きなトラブルもなく、
こうしてピエールの一行はコンスタンティノープルに辿り着いたのだが――

                                                       ヽ: : : : : : : : : : : : : : :
                                                       (_: : : : : : : 黒 海: : :
                                                         ヽ、__: : : : : : : : : : :
                                                 _______ ` ̄ ̄| /`
                                             _,コンスタンティノープル \   ._l゙ .,!
                                         _,,,---,、  .,-'"^: : : : : `゙''-,       ◎/`,/ 小アジア
                                  ,/`: : : : `''ー'′: : : : : : : : : : : `'-,,,,,--,,-'" .ヽ、
 、                                    ,i´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ボスポラス海峡/: : : :゙'ヽ、
 `゙''''''''''''''''ー-,、                         ,/`: : : : : : : : : : : : : : : : :  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄: : : : : : : : : ヽ、
: : : : : : : : : : : : `i、                        /`: : : : : : : : : : マ ル マ ラ 海: : : : : : : : : : : : : : : : : : : |,,.
: : : : : : : : : : : : : |                     ,/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : __ ._,-ソ
: : : : : : : : : : : : : ヽ、   _,,,,__,,,――-,    ,,/: : : : : ,r'"゙゙゙゙ニ‐: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,/'''''゛`'″   ○
: : : : : : : : : : : : : : `゙゙"'"^: : : : : : : : : : ,,,,ノ _,,,/゙゙゙゛: : : : : : : :`ー‐": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,,,,―'"        ニカイア
: : : : : : : ______: : : : : : : ,,--" ,-'"`: : : : : : : : : : : : /ミ",-, r‐――、,,、: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ-.  __、
: : : : : : : ガリポリ半島 \_,,-'"゙゛ .,―'′: : : : .,r‐ー--ー,: : : : `''゜`'i、 _,,,/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ゙''"゛ ゙―,
: : : : : : : : : : : : : : : : : : ,,/`   丿,/゙゙゙゙゙゙'ー'"     !,,,_: : : : : : : ‘゙,ン'"゙゙゙"''―''''"゙゙゙゙゙゙^''ー、,,,,,,,-‐''ー_,,ノ ̄`
: : : : : : : : : : : : : : : : : │   ,,/_,″            `"''''"゙''--‐゙
: : : : : : : : _,,,-.: : : : : |  .,,,ノ` ./゛
: : : : : ,r'"゙゙`  .ミ,,,.: : : ,l゙  |: : l'''"\ ダーダネルス海峡
: : : : : ゙'-,,―ー'''"`: : : ,l,,,-'"/    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

154 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:44:59 ID:Xh.eWPAk


                      ''';;';';;'';;;,.,    た・・・く・・・
                       ''';;';'';';''';;'';;;,.,   食べ・・・く・・・
                        ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
                        ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
             rっ        vymyvwymyvymyvy、   食べ物ください
             ||       mVvvMvyvmVvvmvyvmVvv、
             | ハ,,ハ   .ハ,,ハ (゚ ゚)ハ,,ハ (゚ ゚) /ハ(゚ ゚) ハ,,ハ  食べ物ください
             ( ゚ω゚ )( ゚ω゚ ),,ハ( ゚ω゚)/,,ハ ゚ω゚)  ( ゚ω)-っ 食べ物ください
        ハ,,ハ   |   _二二二つ ω゚ )(\ ( ゚ω゚ )二⊃   ハ,,ハ      食べ物ください
  ((⊂二( ゚ω゚ )二ノ   /( ゚ω゚ )  ⊂二\\_/ハ,,ハ二二(  ゚ω゚)二⊃))    食べ物ください
       ヽ    | (´ ._ノ ヽ    ハ,,ハ つ  \(  ゚ω゚)  |    /
        ソ  ) \\⊂二二二( ゚ω゚ )二二二⊃ ⊂_) ( ヽノ
       ( < \  レ’\\   ヽ   /   i ) ノ     ノ>ノ
        \|\|      レ  (⌒) |   /ノ ̄     レレ


          ..---. ...
       , -‐.': :_: :---` ー-.、
    ーァ´:, ‐ -ァ: :7 ̄l:.ヽヽ‐..\
     //イ: : /: ./.:イ: }::. :}:.}:ヽ:、:ヽ、
    ノ.: .: ./: : lハ:AL_}:/ }::.ハハ::.:}:.ト_--
   ´ 7:::::_|::. : | '┬ォミー'jム_ム}::ハ:「`
     |:.:{ r|{:.. :l   ̄´  {エオハ.ハ{    宗教的情熱は認めるがとんでもない数だな・・・
    ハ:ヽvヘ:リ u       〉 |:/
     Vl:.:T     , ---,  ハ!      傭兵でもなんでもないこいつらを食わせなくちゃならんのか・・・・・・
      }::ハ、  ( __/ , ′
    /フ´{  \  - /
_ .. イ:::::::{  \  ` ┬‐′
:::::::|   l    \,_ / \
   }    ヽ   ∧ 〉ヽ 〈| \
   ーァ-‐ ヘ_/ヽ.>‐くトj、 ヽ\
   「     l ー ヽ:.__..ハ ∨  `ヽ、
   ヽ     l   }  l| ヽ    ヽ
     \   l   |:  l |   l     l
      \  l l:.  !|   |     |

アレクシオスはこの無秩序な大群に度肝を抜かれた。
民衆十字軍の無軌道っぷりは相変わらずで、
宮廷や近郊の村に押し入って次々と盗みを働き、教会の屋根板まで引っぺがすような始末だった。

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158 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:46:04 ID:Xh.eWPAk


.        / ./フ 7  , -‐ x   l   i i i  ',
        / ,/ / / / / i i  j        |
         レ/ /  / 〆ー‐‐く. / /   i  |
         r/ ′ ′ '´ .ィ´厂l/! / }  / | }| こんな連中じゃトルコ軍にぶつかったらすぐ滅ぼされちまうだろうな・・・
         !′     r__ 、j/` ̄厂ヽ! /j! j /}!
.       !       /  .}  ` ー‐''/〃 ハ ノ しかし居座られても困る、悪いけどさっさと厄介払いしちまうか。
       j     /   ノ        / /イ
      r‐‐'―- 、 /!    ___      / /
   厂 ̄ ̄`ヽ ゙> l\ ゞ二)  /jイヽ.
   ,′     X.  l  ヽ. ___ . イ  / .|  \
.  /        n /   !  /ー 、 r‐‐/ | ∨\
 /       n /   l /、c | |ー l`ヽ. |  .∨ \

159 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:46:56 ID:Xh.eWPAk


          ..---. ...
       , -‐.': :_: :---` ー-.、
    ーァ´:, ‐ -ァ: :7 ̄l:.ヽヽ‐..\
     //イ: : /: ./.:イ: }::. :}:.}:ヽ:、:ヽ、
    ノ.: .: ./: : lハ:AL_}:/ }::.ハハ::.:}:.ト_--
   ´ 7:::::_|::. : | '┬ォミー'jム_ム}::ハ:「`
     |:.:{ r|{:.. :l   ̄´  {エオハ.ハ{
    ハ:ヽvヘ:リ u       〉 |:/  いいな?
     Vl:.:T     , ---,  ハ!
      }::ハ、  ( __/ , ′   本隊と合流するまではトルコ軍に喧嘩売るなよ?
    /フ´{  \  - /
_ .. イ:::::::{  \  ` ┬‐′      絶対だぞ!?
:::::::|   l    \,_ / \                           `‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        |
   }    ヽ   ∧ 〉ヽ 〈| \                          ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
   ーァ-‐ ヘ_/ヽ.>‐くトj、 ヽ\                              ,.‐'´     __  ヽ   /.i   | __\.  |、ゝ‐;----// ヾ.、
   「     l ー ヽ:.__..ハ ∨  `ヽ、                           [ |、!   '´lノ: | }二. {`´ ヽ! lノ:!ヽヽ|..|.r-'‐┬‐l l⌒ | }
   ヽ     l   }  l| ヽ    ヽ        わかりました皇帝陛下!    ゙l |`} ..::  |:::|  リ ̄ヽd、 |:::| /|ヽ  |l   !ニ! !⌒ //
     \   l   |:  l |   l     l                  .         i.! l .::::. ┴'‐ ソ;;:..  ヽ、._⊥:L.|ノ..._,ノ'      ゞ)ノ./
      \  l l:.  !|   |     |       大変お世話になりました!!  ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
                                                 i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|
                                                  !        | ̄ ̄|           |:    |
                                                  ヽ       ヽ、__/               !::   ト、

八月六日、アレクシオスはピエールに軍資金と助言を与え、ボスポラス海峡の向こうに送り出した。

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161 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:47:54 ID:Xh.eWPAk


だが、小アジアに渡ってすぐに一部の貴族が勝手に分隊を作り競うように略奪を始め、
愚かにもルーム・セルジューク朝の首都ニカイア近郊で住民を虐殺した。

なおルーム・セルジューク朝の住民の大部分はギリシア正教会を奉じるキリスト教徒である。


        ::∧,,∧::                               ハ,,ハ
       ::ミ;Д<;,,ミ;;ミ                             (*;0゚)っ....,,
      ⊂;,;:,'∵;.;,;:,'∵;.⊃          ∧,,,,,             ~(,,っ,,っ(。;;;ζ∵;.'::
                       ∧∧c(゚Oζ;;;; ∧η...            ;:',.,;:',.,;':,;.';:',.,;
                           (※。;)      (;;;;.';:',.,;':,;.';:',.,;
         ハ,,ハ        ∧,,.';:',., ;⌒;)                   ▲∧
       ::c(゚0゚i|i      (゚'дξ;.';:',.,;':,       ハ,,ハ      :',.,;':,;.';:',.O゚=)⌒)
          (;;;@;;,,,,         ;.';:',.,;':,;.';:',.,;':,  (゚0゚,,)
      ,.ィ , - 、._     、          /■ヽ   uu,,)~     ζД゚,,)w;;ヽ
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__      と(。Д゚,,)⌒.';:',.,;':,   c(ζ∵;.'::,ξ゚,,),,)~
    ト/ |' {              `ヽ.       ∵~.;.∵;.'::,   :',.,;':,;.';:',.,;:',.,;':,;.';:',.,;
   N│ ヽ. `                 ヽ
   N.ヽ.ヽ、            ,        }  ━━┓┃┃
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |     ┃   ━━━━━━━━
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |.      ┃               ┃┃┃
.      ゙̄r=─-、 ニr;==─<_ゞ-=7´ヽ                           ┛
.       l    リーh     l‐''´冫)'./
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐' ゚ 。
       l   `_   ≦ 三 ./│
.        ヽ.ゝ'゚       ≦ 三 ゚。 ゚
        ゚ 。≧         三 ==-     
      _,./| ヽ-ァ,          ≧=- 。
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝイレ,、         >三  。゚ ・
     /   !./l;';≦`Vヾ        ヾ ≧_


163 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:48:59 ID:Xh.eWPAk


      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
      |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
     |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;_:;:_;:_;:|
     |______|_____|   なんなんでおじゃるかこのフランク人どもは!
     ||i: :: :lへ、_|l:|:| :|: |:l:ハ: l: ::: {V}
     | i:: ::|  __、 レハ ,___ ハ:l:: :: M   こんなデタラメな巡礼団は初めてでおじゃる!!
     l i: ::i  ○}liiiiiiiil{○ u Vl:: ::M
     li: ::|  " __    /: : :OO
      l:: :|:ヽ  |!!il|!|!l|  U/: :/: :: | |
      l∧Vハ`,|ェェェェ|イハ:/: :ハ ノノ
      / ̄\\   // ̄\
     /     \//     \

【ルーム・セルジューク朝スルタン クルチ・アルスラーン一世】
父スライマーンの死後断絶した王朝を再興させた17歳の若きスルタン。
クルチは刀、アルスラーンは獅子の意。

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164 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:50:37 ID:Xh.eWPAk
   ("ヾ/ /_          |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
   rゝミXッ' )         |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
   ,(ニミ、'^ヾ"        |______|_____|
   f-、_)  }、       /: : ::/: /: :l: : :: : :: : :: : :i: : :: : ::\
   7ゝ<_ / 丶     /i: i: :/ /: : l: : :l:i: : l: i: i: :l: : :i:v}: : }
  ,lミlミハ'"  丶.   //i: :l: :l:/: ::/l: : :|:l: : l: l: i: ::l: : : V:}: : l
  lミlミl i,   丶  ||: i: :l: :lへ、_|l: : l:|: : :l:ハ: l: : |l: : :{V}: :: l  その方らただで済むと思うな!
  ,lミlミl  'i,    丶  | i: :l: ::|<Tテぇi::| H土廿:ト: :l:l: : :トイ: : l
  lミlミl  ヽ     丶 l i: : l::トi. |i::;| i:|  "{゚:::::トVl:l: : :ムイ: : l  わが領土を侵した罪は重いぞよ!
  ``トイ  丶     \li: : :l:レ ~  `   |iにゾ/ l: :/`トヘ:/
   ゞハ   丶   ,r',ニ li: : l::|  "      ̄ /: :l: :レイ|〉\
    f=l    \//'"^`l: :l: :|:\ ヽ      /: :/: /: /:||  〉〉
    ヾト、   //   /l:∧ハVハヽ _ , - ' //:/: /::/ // ノノ
     {l ヽ  / /    / /リ リ レ -.ク   / /イく"  レ  V
     \ / /    / /  / '"´,ィゝ-ィ":./,r-,ニ`ヽ
       ,l ,l    ,'  /  ,/  /{i _, ‐'"/ / ,.-‐-、!l丶
         l l    l  l   /  /      / /'´    ヽ ヽ
       l l      l  /  イ      /       ヽ ヽ
      ノ     l  l    ノi,     /        ヽ ヽ        _                       ._
      /     j ,l ,ゝ- 、、_l__,, ィ"   ⌒ヽ、  lト、ヽ       |土|              _   ...|土|
     ,l     l ,l f        ,.: .:'"^ヽ  ミ<、_ヽ j ヽ l       |耳|  ._          |土| ... |耳|
                                              .|古|  |土|         |耳|  ...|古|
          ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨_∧ ∧(oノヘ.| ̄   ..|耳|          |古|(oノヘ| ̄
                                 (_・ |〈`◇´〉 |\  ...|古|._∧ ∧(oノヘ|./(∀・,,)|\
                          _∧ .∧(oノヘ    |\Ю__∧ ∧(oノヘ.| ̄(_・ |/[、ー※]|\ ⊂)_|√ヽ
                         (_・ |/(゚一゚R)\ (  (_・ |<▲´>|\   |\Ю ⊂)_|√ヽ~∪ )^)ノ (´⌒(´⌒;;
                            |\Ю ⊂)_ √ヽ| ||   |\ Ю ⊂) |√ヽ, (  ̄ ~∪ )^)ノ( | ( |(´⌒(´⌒;;
                           (  ̄ ~∪ )^)ノ '~ ~, (  ̄ ~∪ )^)ノ   || || ~( | (´⌒(´⌒'~ (´´
                           ||` || ( | ( |(´⌒(´    ||` || ( | ( |  (´⌒(´⌒;;

元よりコンスタンティノープルに辿り着けたのが奇跡のような連中である。トルコ軍相手に勝てるわけがなかった。
かくして民衆十字軍は壊滅、生き残りも殆どが奴隷にされた。

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166 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:51:29 ID:Xh.eWPAk


 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
:.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
:.:.:.:.:.:.ト:.:.:∧:.:|、:.:.∧:.:.:.:.l                          .ト\           ∧
:.:.:.:.:.:.l_V_ヽ! V___.レ|:.:.l   嫌な・・・事件だったね・・・         \            / ヽヾ、    /~`\
ィ:.:.:.:.| -‐‐  ‐- |:.l/                           ト-`          / ニ=_ , . --一/ /~
.(`i.:.:l     |   l.:.|     もう帰ったら?               \       __,./'∠,  ''``  ヽ三| |
 Yl.:.:|      '  l:.:.l                              ヽ-ーーヾヽ-' ヘ>'           ゞミ/
  l ヽ!、  -‐  /∨                                    ヾヽ  ~     U      /
 /    \  /                                       /iヽ             .i-'
「`ー-   _T                                        / ヾヽ   U        .i
¨: :ー-: ._ ヽ                    あきらめない!           `ー-、          U   /
: : : : : : : : : ̄:ヽ                                          !  , ' `ヽ        /
.: : : : : : : : : : : : \                 それがオレたちにできる        ``!ヽ   !      /
: : : : : : : : : : : : : : ヽ                唯一の闘い方なんだよ!!        `.i`-- '    /
.: : : : : : : : : : : : : : :.l                                         i  ̄    /_
: : : : : : : : : : : : : : : :l.                                         ヽ、____/` ヽ、  /
                                                             /
                                                            /\
                                                            /  \

アレクシオスは生存者を保護し、送り返そうとしたのだが聞き入れる者はいなかった。
ピエールはこの後、諸侯の率いる十字軍本隊に加わることとなる。

※ ピエールは補給のためにコンスタンティノープルにいて無事だった

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167 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:52:24 ID:Xh.eWPAk


ピエールの先発隊に続き、八月から十月にかけて諸侯から成る四個軍団が行軍を開始した。
第一軍は北仏のヴェルマンドワ伯ユーグ・ル・グランの部隊である。
彼はフランス王フィリップ一世の弟で、破門中の兄に代わって十字軍に参加した。

          , , , -‐==- ._
            /.//イイ≦三≡=‐=‐-.._
         i .川/〃イ三≧三三二≧、
       , -ゝlllllヘヘヘへミミミミミ、ミミ、、ミ
      イイフジ゙゙'' ヘ. \\`ヾ゙゙三ミミヾヾミ
      ´イ//   / ,イ´ヽ `  ヾ 、`ヾミミミ
       llレ__` { ´ _,,イ二ヽ ヾミミ、 ヽヾミミ   まったく・・・
        {三≧ =≦竺o=''  三ミミ、ミミ、ミミミ
         .〉ー ゚'   、  ノ   三ミ、ミミ、ミミ、ミ   なぜこのユーグが兄上の尻拭いをせねばならんのだ。
        .( `_/..    `¨    三三F lミヾミミ
        l (  ___)ヽ 、   三-、 .リヽヾヾヾ、
         l/  ̄__ _ `ー、  .三 ' /川川ハハヾ
         l ´ _   `   l   ゝ-イ川 川川ハハ
        l   ¨       ___ ノノノノノ川 l || l i ハ
        ゝ._     __  、二ンノイノノノ川 川 l川
            Т  ̄  // `ーイノノノノハノノハノノ
      r‐‐- - -┴────-==─イイノノハノハ
       jl`ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
      ノj   ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :

             【ユーグ・ル・グラン】
兄が破門を撤回させるため教会のご機嫌取りに送り出したとされる。

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168 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:52:54 ID:Xh.eWPAk


彼は王族の誇りからか、ビザンツに対してパリとローマから二度も歓迎を求める親書を送っている。


            __,,.. - ‐ - 、,,_
          イ彡三ミ三ミミヾミヽ,,
        ,イ彡〃7イノハ! __ .{`゙゙゙゙ヾメ
       イ≦彡メ  /≧=-、 `} ‐-‐Ⅵ
       .イ彡´  彡 、  ==  , 、‐≡ニ
      彡ノ  彡'  `ー一 '丿ー ヽミメ、    わあっはっはっは!
     イ彡ャ-彡{  /r ニ二ゝ--= ,,.)、 i
       彡i r、 彡 ! /Y‐- .."二_ ‐ ァl l   帝王中の帝王である余に、
      彡l  )彡.   l:::::::::::::::::::::::::::::l  l   余の高貴な生まれにふさわしい豪華さを持って歓待の準備をしておけ!
      イメ、 ` 彡ト、 l:::::::::::::::::::::::::::::j  l
       川 i:it‐'''''''  ヽ:_:.:.:.::::::::::::::ノ .j
       川 ll    ゝ、    ̄ ̄ ̄   ノ                   __ ... -‐ 、
- ‐ ¨ ̄Т  !`ヽ     ̄ ¨ T  ̄| `ヽ-- ._           , -.::''.:::::::::::::::::::::..`ー-.、
      .l   ヘ  \      ー'   .l〉)ヽ ヘ           /::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
      .ヘ  ヘ  .\ ‐--     /./  l  ヘ          イ/::/:::::::;ィ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
                                     /::::i::::/.l::/l::ハ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
                                     /;ィ::{:/ー、l/_.!' |:::ハ:;∧:::::l:::::::l
                                    / |::| テ''ッ、` 丶ー- 、 i;:::|::::::/
                        バルバロイ         .|::l    ,   'テ''z、 l:::リ::::::i
                        野蛮人め……     .|/|   /   r.Kヽf''i/'lノリ
                                       ハ   `    | .| l .| |ノ
                                       ,小. - 、   .| .l/././、
                                    _,,ィ'´.H. ゙..   ,, -'"  ,/   ゙̄'ー、
                                   ''´ /  { '  `''r'´    /    / ヽ
                                    /   ヽ、 ,ィl   イ /     /   ヽ
                                   ./  .,ィ^i }_/_/l    |/     ,     i
                                   '.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|.   l.    /     |

169 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:54:20 ID:Xh.eWPAk


第二軍は神聖ローマ皇帝ハインリヒ四世を宗主とし、今のベルギー人から成る。
指揮者は低ロレーヌ公ゴドフロワ・ド・ブイヨン。


  | \|  /  ノ/   / - ―/=、ヽ  // 〃/
  ヽ  \/   }、  , /    }  ! l     /7
.  _\、 -ミ、 /  Y/     _」 / /   /
   \ ヽ|ハ ∨ィY〈    /ィイノ} /|∠- /
    \ ! 〉 i ! 弋}ト  イ り 」 7 ヲイ, /  いっちょやってみっか!
    \  ヽマ} = ニ ,.i ~ ニ - /ニノ-∠
      \ _∧  r.=ァ フ  /:├  ´
           / :\ ∨三ノ /  ト
           |  : : ヽ .- .イ     !  \へ_
      _ /{ | ヾ: : :/∠ - ‐ /  / ̄ ー
     / !  _, ! , - ‐ ´ ___/ / / _ノ ヾ
  ィく  /:ヽ___ヽ∠  -  ´:::/   , イ \
^ ´ || !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/     ソ^ i    ヽ
    !  \:::::::::::::::::::::::::::::::/  // ノl   ! ,

     【ゴドフロワ・ド・ブイヨン】
背が高く、色が白く、金髪の北方の騎士の理想像のような男。信心深い。


         | /    \ j冫`ヽ        /
            | |   ヽ / | 卜  |        /
           ||  /\ ヾー'  | /     /     フン……
           |  |/´     ∨/     ´' -,,,_
         |  ||\     _ム,,,,,,,,、__──'''''´   先の無い暮らしに嫌気がさしていたところだ。
          |、_| / ,,         ヽ、
          ) ` ´       〉     ヽ
          /,,  /| ,    /:    !  ヽ、
           `~'''‐'、   /;;     !   \
                 ̄

      【ボードワン・ド・ブーローニュ】
ゴドフロワの弟。相続地がなく聖職者として教育を受けていたが、還俗してゴドフロワに仕えていた。
兄と違って派手好き。


        ,__
       /;;;;;;;;;;丶 |丶
       二丶;;;;;;;;;;ヘ/;;;;;;;ヘ
       ;;;;;ヘ|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
       ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶
       ;;;;;;;;;;;⌒ヘ;;;;;/⌒;;;;;;;;;;;;;;>
       ;;;;;;;/ ヽ  V ノ  ヘ;;;;;;;;ヘ
       ;;;;;,-[ニ\  / 7 L;;;;;;;;;|   めんどい。
       ;;;;;| | ヘ uyv「 ̄Ⅱ 目|ヘ
       ;;;;;ヘ_ " ̄〈L 'ーヘ| 」 ノ;;ヘ
       ;;;;;;;;;ヘ `ー-  /;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ
       , ー, ノ|\ ー /|ヘー;;;;;;;;;;丶
       / /"ヘ   ̄  ノヘ ヘ'ΤΤ
       | (へ゛  ( ノ  へ) |||
       ノ 二二二v二二ニ 丶_⊥

     【ブーローニュ伯ウスタース】
   ゴドフロワたちの兄。覚えなくていい。

.

172 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:55:09 ID:Xh.eWPAk


                         / ,. -─‐‐ァァ
                _           {/:.:.:.:.:.:.:./ __ _
               ヽ:`ヽ.、  ,. -'´:.:.:.:.:.:.:イ´ ̄:.:.:.:.:.:.;イ
                  \:.:..`y´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
                  __ミ ;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:./‐- 、
                -ュ=二__:.:.:_:.::.:.:.:.:.:.fヘ:.:.:.:.メ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
              /  ィ=‐=ニ、 rヘ,|`ヽト、}/ ヘ ;.:.:-=ニ二_ ̄ヾ
            / ,ィヘ/` 、ム{  '  {_ リァvィラ7イ__;:ィ-‐==` ヘ
              { /     ヘ ハ、_  "" _ Уハ′ --- 、 〃 ハ
           ,ィ┤f ii     V  i ト、  ‘ニイ,イ/   ,. l  ヘ   ト、
         / ,!/  ,.ィ  ̄   \! イ\_,.イ ム-‐-=ド、 〃ハ  ii/ }      _  _
        イf / ‐-f ィ-‐=-   `v'´           }  ̄ `ヽイ 、ト,   _イ´ `´ }
  r‐ラヘfヘ { iイf´    |  ヾ 、    {     〃 /    | i〃ィ `ハ  ヘ {_ }_二´_ }
 { _二`Y¨}Y }  、ヾヽ { 0       `ト      //  Λ    Λ ,iハ_{_イ__ _  リ
 く _.. ィ'}リ } | ii   /i\        |        / / ト、if  ,イ / {、 - ,.イ!
  ト、 _,イイ 〃ー- /ハ  丶 __ ,.ィ{ヽ、     0  / Λヘ  /   {  ハ、__,イイ
  ヽ、 ̄/ヾ   r'¨   ヽ,  __,r‐--'ト=- 、`ー--‐ ´ ,.イ  \`  if   >、 _ イ
    ̄ `ー -=イ     __{  Λ__{、__ >-  ─ v´     `ヘ、 ´、、  /
             `>‐ト-‐ム、r、,.!r-vイヘ、_,.ィ、メ-ュ_    _ ` ー-彳
         _r-、∠_,.ィ        rヘ       、  f´ー,/,.イ`ー‐=‐ 、
     ,.ィ´ ̄イ/   /f‘7ァ ,rヘ_/メ、ヾ、rヘ_rヘノ`ー`イ´,イ/     ,ィ へ
 ,.ィ´ ̄ 〃ィ´/ / // {イ‘-‐'′/,イ  `! {     /,ィ/  、    /  〃 \
´    fi     / _...-- ─-ィ´/   { } ヘ/ イ/,イ     ,.ィ¨  ̄ /    /
   /  !   ィ´ ̄ム、 ィ-‐--‐イ、  ハ,リ }    /    く ,.ィ /  ,.-=  ,イ
if             V´,.ィ ─‐ ----イ_、_リ=- ──-- = 、イ        ,ィ/イ
         ̄  ̄,.イ ̄           }イ  ’          へ       イ   {

彼は所領や城を処分して大規模な軍を整え、そのこととハインリヒ四世から賜っていた高位の官職、
そして均整のとれた外見から名声を得た。

.

173 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:55:36 ID:Xh.eWPAk


第三軍はツールーズ伯レーモン・ド・サンジル率いる南仏部隊。
彼はすでに60近い歳になってはいたが、南仏最大の諸侯にしてレコンキスタの勇士である。

             .,..::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
           ,..:::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
          ´. ̄ ̄ 7::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
              ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/l::::::::::l
             ,':::::; イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::::::::::::::::::/-‐,'::::::::,'
            l/ ./:::::::::::::::::::.;:-ァ':::::::::://::::::::;:: </ィ=ァ::::::::/
              ./::::::::::ィ::::::::ハム.ァ//:;-<ヽ_Lイソ'/:::::::/
             /;: <´/:::::::;' ', ./イ/'´`‐---イ l、 /'´)::/
              ´   /:::::ィ:;'  ヽ         ┘フ:´:/
                /:/ l/   ヽ     _    ノ::/
               /'  .,'     \    `, ァ´/
                ._/       ,ヘ ,  ´ ./イ
               /.__/       ,'- 、
             / ,',ノ       ,l,>、_>¬
            /   l'       /o三    !
          .,/    l      /.´川     !
         //     l     /         l
       /  /     l   /    川     !
     /  i /      !  ./    三o三, -‐  ̄` <

           【レーモン・ド・サンジル】

.

175 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:56:14 ID:Xh.eWPAk


彼は唯一ウルバヌスから事前に十字軍計画について聞いていた諸侯でもあったので、
自分こそ総司令官に相応しいと自負していたのだが――

            _
           ` 、: ̄:::::‐-:........._
             >:::::::::::::::::::::::::::`:::...、
          ,....::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
        ,...:::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
      ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
     .´ ̄  ̄ >:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',   事前に話を聞いていたのも最初に名乗りを上げたのも私・・・・・・
        ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::l
       ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/l:::::::::::!  地位、実績、係累、どれをとってもリーダーにふさわしいのは私ですね。
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ:::::::::::/´!:::::::::;'
      ̄ ̄.フ::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヘl:::::::::/,___l::::::::;'
       /:::::::::::::::::::::::::;ィ::::∠,,,ィ::::::ム' ̄レ',)/
       ̄ ̄7:::::::::<´ /イ´(_/:::/ ̄ヽ'¨7::/
        ム'イ1::::::`Tヽ    // __ ´ ィ::/
           l:::/.\', \ '  ∠ィ./ル'、
           レ′ /〉  >  _ イ/.王'、      _ _
              /.,' .',      ./    ヽ-、 -‐' ´
              ,'+l ∧     /   o  ./ 王   o
           // レ'  ',   /   ゚.o..゚/l      ゚.o.゚

        ※ スペイン王室とも繋がりがある

.

177 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:57:03 ID:Xh.eWPAk


ウルバヌスは十字軍を聖職者の監督下に置くべく、ル・ピュイ司教アデマールを総司令官とした。


                            __
                        ,. ´   `ヽ.
                / ̄`ヽ  /  , ‐ 、 , ‐'.
             /, ⌒ヽ i |  `⌒  ⌒i
                { { 、__ノ ,ノ |^v=「  ̄`H´ ̄}
              い、 __ノ}:ーァ!  ヽ__ハ__,イ‐.、
             ,ゝ、  ,イ.:|{`┐ ,. -‐~ー〈:.:. :.\
            /. .:.:.`i_}.: :ヽ`ーV : : :, へ.:.::',:.:. :. :.ヽ,
            / . : .:.:./´ _}ヽ : `!7 : /.:.::::,ハ.::}.:.:',:.l.:. :.',
          / :, -‐ァ´|  _」丿: : !{/iヽ.:.::/: :l/.:.:.:l/.:. : :′
.         / :/.:.:.:/ / 、 ―j.:. .: .:i―┼‐∨.:. .:. .:.:.:l:. : : : :i
        |: : .:.:.:.i | ,l ̄l:.:. .: .:|__|__|:. :. :. .:.:.:|:. : : : :|
        |: : .:.:.:.l  l/ |  |.:. .: .:|   |   |:. :. :. .:.:.:|:. : : .:/
.         \: .:.:.:\ \,.|  l.:. .: .:!__!__!:. :. :. .:.:.:!: : /
            `ー―→一'|  l:. .: .:|   |   |:. :. :. .:.:.:|/
                /: .:.:.:.|  |: .: :,'―┼―',:. :. : : : :',
.               〈: .:.:.:.:.:l  |: .: '  ∧  ',:. :. : : : :〉
                 丶、.:.:l  l: /  /:::::',  ',:.:. .:./
                  丶i  l/  / ::::::::',   ,/

           【教皇特使 アデマール・ド・モンテイユ】
              十字軍の総司令官。人格者。


     ,ィ''" ̄ ̄`ヽ、
   ,ィ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`,、
  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
 l;;;;;;;;;|`、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ-''
 {;;;;;;;;;|l|l|`、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ    ……まあいいでしょう。
 {;;;;;;;;;;|l|l|l|l|`、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i`ー`゛
. Y';;lヾ! l|l|l|l|l|`¨``メ、;;;;;;;li    いずれ世俗の指導者が必要になりますよ。
  ヽ、t  __  ,lノ,リ `ヾ
.  ヾ;;;j`、ヾ ″イ;|∨
   `ソ;;;;|:`ー''´|~l;;j
    jクi   :ト,:`、
   / 「~7~ヾ‐7 `、
   /  .| `ー'' |   ヽ
 / * :| ̄ ̄~|  *
'"    :|   :|*
      |   |
*    _l,.-―'

178 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:57:40 ID:Xh.eWPAk


第四軍はタラント公ボヘモンド率いるノルマン人部隊。

          __...,. - ...,.r__   i'    _
        / i'´  / ,.ィ `フ' `ー ´ `i
          i i' フ ,r' / ,i'./ ./    /  i i `i 、
    ,. - 、_ノ )ヽ l  l/ l, l   ,i'    l  }  `i
   / ,r  ,. -─ i、ヽ、l  l.i i`、      ,i' ,r'  }  ヽ
   V ,〉´,r'´ `ヽ `、i i. ヽ i } ! l   _ ノ /  ノ / ,!l
  、. ,{  l ,. 、 ヽ ヽ‐-、 i'./r,.‐',ニ´... イ,.. - 、 ' ./ i l.i
 _ヽニノ ノ  ,i.   ーミ i i i.l { /,. ‐'ニア_´,.、 i. i ' /,i i
  ‐- イ r ´         ,r  "'´ニン彡-‐  }ノ i ///
   ,ゝl.ノ ,...、    ,.'         ` r' r' r _. ',i'
   l l.  ''ヽヽ    i           l (_ r´r_
    | l  r .._ヽヽ.  )          ` t:_,.r=-、〉  東方遠征か……
   l l.  ヽ.l ゚ンミ`!    __ ... _‐._´ヽ 二..,.r ^)''
   ゝl   ` ̄´     '"',ニ._´   ``  /イ /   イタリアでルッジェーロや叔父上と勢力争いするよりも
    l         /    ヽゝ゚ンヽ   /rノ /    旨みがありそうじゃあないか。
     l      /       ` ´   /   ,i'
.    l     i    r ′         /            ∠ \\_ノ⌒ヽ{ f''  (__,.、 lヽ_lノ|
    !   .__  `- "         ,rr ´             / / \  z',.-.、V       _jノl、  ∧
      i    `ー 、       ,i' /.l`i              `フ´/ /゙7´/:;:へヽ      /iV _//|
.      }、  ` - .._ `     // l.l l              /l ///,/ノ ´  _`゙     ' ⌒ Vノ_/
      i i         _. - ´   l i. l             {/レ' ノ /j  /__.二    ニ、ヽ |/ /
.    ,i  ヽ、    _. - ´       /  i、     .       /__/ _,ノ 7´   '´fィt}ノ ,.- 、弌!ン│/
   /  __  `  ´          ,i'    ヽ           ´l /\ー彡     ` ̄  ´      k、
 / .l /,ィ_,ー^i         /      `!           l {/Tヽ          ____   ! |
   l' /o ,、,!  i       /     ,. - ''ヽ          ヽl ! 「`        V-──/  リノ
    l. 〉々ン _ i     /     /     ヽ、          \`ニヘ.         、` ー ´,   /
    } ` ' ,.- ´  i   /      /        \          `弋ハ         ̄ ̄   /
                                         ヽ|\          /
       【ボヘモンド】                            |\.>     、_ , イ、
                                  _,.. --─‐-.、__|::::::`:::..、_   _/:/
 ノルマン貴族の狡猾な美丈夫。            /     \::::\i'⌒V::「l:`l|   l:「l::〈
                               /'´:::::::::::::\  ヽ_|r‐、|:::l」:::l|   |:l」::/7
                               /::::::::::::::::::::::::::\:{´  ll__jノ!::ー:┴(_)´::/::人
                             . |:::::::::::::::::::::::::::r一'ヽ  ヽー'ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::\

                                        【タンクレード】
                                        ボヘモンドの甥。

.

179 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:58:22 ID:Xh.eWPAk


ボヘモンドは以前、父ロベール・ギスカールと共にビザンツ帝国の征服を志してギリシアに侵攻するも、
遠征中ロベールが病死したため失敗に終わっている。

         __、─- 、
        > ,, `  ,, '´ ゙̄,Z._
       , ' i!i   i!i  !ii   !! <
.      / ii!  !! i! , ii ハ ii! ii! ヽ
     l i! i!! ,イ /l./--l ト ii ii l
      | i!,.、ii /‐l/-'、 ̄,V-|ハ ! N
      |!i.|.f1.| ===j= ,,r ==j=lW
      |.i!|.「l | `二´  \二´/
     |ii ヾlノ.  , -‐' r _ \l   (._ ⊂
      /| ii /'\ ′'フ",二二ニ⊃   ,)   )
   _/):| /    \/ ,. ´二ニゞくう ( r '´
‐..T....|((::K    / /./ ´, ─_'ニ\>,_'ノ
.....|.....|::)):l(ヽ.  / ' '  .仄l ..|.....|....T..‐
... |.....|((:(:l))(:><:\   ノ(:((:l...|.....|.....|....
....|.....|:)):)l/./..>、:`:く)::)):))l .|.....|.....|....

    【ロベール・ギスカール】
徒手空拳から武力と策謀で南イタリアの覇者に登りつめた男。
ギスカールは「狡猾な者」を意味する。

.

180 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:59:02 ID:Xh.eWPAk


彼は長男だったにもかかわらずロベールの本領プーリアは異母弟のルッジェーロが相続し、
イタリアにおいて将来の展望が開けない立場にいた。

ボヘモンドが十字軍運動を知ったとき、直ちに最も高価な生地を断ち切って十字を作り参加を表明したといわれる。


                                  yベ.ミ'´ ̄ ̄`ヽ、
                                  ノノ!!|,,yべヽ._ ミ \
     こんな希望のない土地にいられるかッ!    r彡" ヾ゛   ̄《_、゛ヽ
                                (((, \    /  ̄ミ,-、|
     私は東方を目指すぞッ!             `リ ●   ●    _ノ.!
                                 ~ l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ ア"
                              /⌒ヽ__ヘ   ゝ._)   j /⌒i
                              \ /:::::/ >,、 __, イァ/  /
                                /:::::/   ヾ::,灰.ソ::{ヘ、__∧
                                `ヽ<     i◆|:::/ヾ:::彡'


182 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 22:59:32 ID:Xh.eWPAk


これらの諸侯部隊はそれぞれのルートでコンスタンティノープルに進軍し、
12月にユーグ伯の部隊が最初に到着した。

                   _,..--――‐-、
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              l:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:./.l:.:.i  :.:.:.:.:.ハ:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.:.:l
             l:.:.:.:.:.:.:. l:. / l:.:l   i:.:.:/ l: /  :.: i:.:.: !  やっと援軍が着いたか・・・
                 l:.i^i:.:.:.:ハ/_  ヽ!   l:./.  レ    i:.l:.:.:'
                l:l l:.:.:.i ' _  ̄ ´ !^ー‐'´ ̄  !:.!:.:'   
              !ハ ヽ:.l  `ー‐'     `ー‐'` ' /リ
                 ゝ j:.:l        i:.      /:/
                  _/ヽ: l         !.:.     /'´
            ....:.:´:/:.:.:.i`!、       '.:     '.、‐..
          .....:.:´:.:.:.:.:/:.:.:.: l ヾ 、  r‐--っ /i:.:.:ヽ:.:.`:.:..
      ....:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:. l  \ヽ、. ̄ /  l:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:`:.:..
  ....:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.l    〉‐、ー_.´〈  l:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:`.:..
 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:/l.   ∧:::::::::::::ハ. lヽ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ

183 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:00:11 ID:Xh.eWPAk
                   ';';,..
                    '';;';';;,.,
                      ''';;';';;'';;;,.,                  ザッ
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          ザッ                ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
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                 ザッ     MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
           ヾ,!i:||!!゙i!'  MVvvMvyvMVヾ,!i:||!!゙i!'MVvvvMvyvMVvvヾ,!i:||!!゙i!'
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         ___ ゙!}ー;) ':iハミ>=≦三   ___ ゙!}ー;) ':iハミ>=≦三   ___ ゙!}ー;) ':iハミ>=≦三
        三;;:;}_/!ヾニ゙イノ+),,,,,ヾ::::''  三;;:;}_/!ヾニ゙イノ+),,,,,ヾ::::''  三;;:;}_/!ヾニ゙イノ+),,,,,ヾ::::''
           ` ̄ ̄ ̄´          ` ̄ ̄ ̄´           ` ̄ ̄ ̄´
                    【ビザンツから見たイメージ】


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           ,'::::::/::::!:::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
            !::::::l::::::レ',! ー-、    !/  !::/ !::ハ:,イ:::::::::::|
             !::::_」:::::::::! ..,,_`ヽ、_,.   ,リ  ´ _,..,_ !::::::::ハj
          !/f r.|::::::::!  (◎)     `'ィニ二_ /:::::::::!
               k.ヤ!:::::::! u         (◎),. /::::∧::|
           |∧`Y::リ           i  u   //|/  ヾ
              !Tヾ  u.  __j_      //ノ
             ヤ. ヽ.     |゚д゚ ) |   ,.イ:/        ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ノ
              r<´|.  \   |( ゚д゚ | / |/        <                             >
             !  `丶、.  \  ̄ ̄u/          <  なんだこの薄汚ねぇ連中の大群はー―!!  >
           _/     `'-、. `'ー-r<´             <                             >
       , -'" `ヽ、      `ヽ、 f`, \             Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY
     , -'´    ヽ `ヽ、      >く_Lr'´`ト、
   /        ヽ  \  /ヽO〉 |`r、.| `丶、
  /           \  \/\r‐=<. !`    `ヽ,
  /    _ --‐     ヽ    ヾ   ! ヽ      i
 /   /            !     `トー〈   !    /  |

アレクシオスは野盗崩れのような十字軍兵士を見て大いに気分を害したといわれる。

.

186 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:01:32 ID:Xh.eWPAk


            ,ィュ-‐-、_
         /: : : : : : : : : :`ヽ
         /: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
       イ : : : : ,ィ ./リ| ト、: : : : : ゝ 蛮族ってのはわかってたけどまさかこんなのを寄越すとは・・・
        !: :/: :,AZ__ |/' >r.、: :N
        !'ヽ: :! ―-   ニ| .! .!ノ  というか、なんで傭兵頼んだのに司令官付きの大部隊が来るんだよ・・・
         _人_l、u.   i .(ヾ| .! iヽ
    _,..-'´/:::::| ヽ ~ ,.ネ、   ト、
  r'´:::::::::::::く:::::::|  ノ` =く. .|::ヤ   .|:::`゙ー、
 /:!::::::::::::::::::/::::::.レ'^YニY/レ!:::ヽz='=i::::::::ヽ
/::::::!::::::::::::::::ヽ:::::::|  .〉-〈 /::::::〈:::::::::::::|:::::::::::!

187 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:02:00 ID:Xh.eWPAk


 ::::::::::::::/ |::::::::::::::::∧:::::::::::::∧::::::::::::::::::::::!::::::::::::|::|
 ',::::::::::;′|:ハ:::::::::/  '.:::::::::/ V:::::::::::::::::::|:::::|::::::|::|
  ∨::::l.  |! |::::::/   '.::::; ′ ∨::::::::::::::::|:::::l::::::Ⅳ
.  ∨:|   |:::/    }; '_..-'´ ∨:::::::::::/:::l::|::::::|
   ∨    |/  _..-'´      ',:::::::::/:::::ハ|::::::|
       ,.. '_______   ' ::::/::::/::::|::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        '´     ∪  `' |::/:::::/|::::l::::′: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : :
           ー‐---一'   |/::::/ }:∧:| こいつらの目当ては間違いなく領土の獲得だろう・・・
                   ,′:/ /リ   トルコに対する緩衝国ができるのは大歓迎だが、
                    ハ ,:::::/ /     こっちの宗主権が確保できるようにしないとな・・・・・
                 ∪/:::/  ′: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.   |              /V/  :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   l|                厂7
.   !             /∧|
               /:/


アレクシオスは、西方では臣従礼という契約があるのを知っていたので、
十字軍兵士を財宝と軍資金で釣りつつ臣従礼を取り付けることにした。

.

188 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:02:40 ID:Xh.eWPAk

                                                ,、                ___,,,
    `                                       //  |亅       /|.,、   / ̄ ̄    /
      \                    /               / /   | |. /l  __ ||| l ∠-一ァァ 7  /       __
        \  丶       i.   |      /     ./       /  / / /1 ||| | / /∧l/ V     / / / .// \   / /
         \  ヽ     i.   .|     /    /      /    7 / | | | l |/ / /|1 ,-‐─¬ / .///  ヽ、_/ / /
           \  ヽ    i  |     /   /     /     / /   l | |ノ / /  | | `"7T7// / ´   __/ /
        \                                / /    l |   | /   l |  // レ // / ̄ ̄__/
                                         / /     l | ,' l/   `'   |/ ∠人  ̄ ̄ ̄
  ー                       ________     / /     レV
 __        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|--'  / オプーナ  /|    --
     二   .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|   = 二
   ̄   / ̄オプーナ/|  ̄|__」/__ /オプーナ ./||__,」_____     ̄
    -‐ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/オプーナ ./| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ オプーナ /| ‐-
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                  /               ヽ      \
   /      /                    丶     \
  /      /   /    /      |   i,      丶     \
/      /    /    /       |    i,      丶     \


190 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:03:21 ID:Xh.eWPAk


       ,. ―――- 、
      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ヽ、.
     /.:.:.:.:.:.:.:∧.:∧.:∧.:.:.:.ヽ.
  .  /.:イ.:.:.:.:l/     ヽ.:.:.N.
    Vl,. ィ.:.:.| -―、―-. ヽ.:.|
     | |.:.:.|ィてフ> i iィてフ>V|   臣下になるのなら、
     ゝ」.:.:.|   .  ゝ  '|.:.|    ビザンツの秘宝を進呈しよう!
       ト.N `ヽ.___ , ル.
  .     |. ヽ   `ニ´ ./
       」、 ヽ、_/      ☆
    /ヽ、--ー、__,-‐´ .\─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \
 l     |    |ー─ |  ̄ l   `~ヽ_ノ____
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|--'  / オプーナ  /|
   .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| ______
/ ̄オプーナ/|  ̄|__」/__ /オプーナ ./||__,」_____    ./|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/オプーナ ./| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ オプーナ /|  /  |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|/
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

     ____
  /テ√:::::::::::::i:lil::ッ 〃
  |  /:::::| ⌒ ⌒レ  _
. / /彳V 辷ソ 辷V  ´ 私は陛下の僕でございます。
/ / .|::| ///r====「  っ
 /_|::ト,,   ̄ ̄ ̄」
〃x爻l |   ー /爻xヽ


ユーグ伯は西洋ではお目にかかれない様な豪奢なもてなしに有頂天になってアッサリ臣従した。

.

191 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:04:10 ID:Xh.eWPAk


だが次にやってきたゴドフロワは面会すら拒絶した。

     ウ     \ ∨      /
  言  ス そ   |       /   ん  部 戦 オ
  っ  タ  う     l      |    じ  下 い ラ
  て  |  い   |      |    ゃ に に は
  も  ス   う.   /         〉   .な  な 来 聖
  ら  に  事   /   ィヘ  l    い り  た 地
  お  で  は /|     j| \ |    ん に ん  に
  う   も  _,イ !   /ノ  _ヽ   だ 来 で
  か    ∧ | 」 _ィ≦二テ‐、|       た あ
ヽ___ 「≦二{  ` 彳_ヲ  ヽ       っ
\      .ヘ〈_i  `' =‐     レァヘ- 、  て __,ノ
   ̄ >、 |  /l                f仆/  ̄ ̄ /
  ` 二_   !  _             i_,ノ    /
      ̄フヘ  ` ____        ,   ヽ_/
        丶 ヽ-‐―′     /    l
         ヽ  -‐        ,イ      .l
          ヽ         //       l
 .            \___,. '´ / ∠    、 |_
               }    ∠‐'´       ! \
         _,. -一┘ ̄´   \       l   ,
        /            i.       |    ,
       /                 |      |   |
     / _,.-¬⌒<_         ヘ.     |   |
    { √        〈         廴   |   |
     ∨            ゝ        ⌒¬、,_ |

195 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:05:01 ID:Xh.eWPAk


ユーグ伯は人質にされたと受け取り、
またピエールの残党にある事ない事吹き込まれたためである。
                                           ,. -─v─- 、 、
                                       __, ‐'´           `ヽ
                                      ..≦              `i,
                                      ..≦               i、
                                       1  イ/l/|ヘ ヽヘ       i
                                        l,_|/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、,l`ヘ  .,|
                                        .レ二ヽ、 、__∠´_"` ! /
              見てくれ俺たちの有様を・・・・・        riヽ_(:)_i  '_(:)_/  |i)'
              皇帝に騙されてこのザマさ・・・・・       !{ ;:;:; ,!   ` ;:;:;   μ!
                                        ゙!   ヽ '  ;:;:; u  .,i!
                                         !、# ‐=ニ⊃     ,,ハ
                                          ヽ  ‐-  # / "ト、
               _.. ..‐::´/                       ヽ.___,._/   // \
             _/::::::::::::/                        //イ;;:::::     //〃 ヽ、
           _/:::::::::::::/ ____                  /  /i:::::.    //     ヽ
         ,..::::´::::::::::::::::::::: ̄:::::::::::._/
       /:::::::::::::::::| ヽ、:::::;::::::::::::/
       /:::::::::::::::::::::|´|ヽ   |/_:::.::/  そっか、皇帝は悪ィヤツなんだな、
  _ .. -─':::::::::::::::、::|`'\  , /  .!::∠  オラ騙されねえぞ!
  `'' ‐-.._:::::::;-‐、`(●)  (●) |::::`::-、
 =ニ二::::::::::::::::|6    \___/、| -──`
    ‐=.二;;;;;`‐t    \/  ノ

196 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:05:55 ID:Xh.eWPAk


             /  ̄ ̄/
        ____/    ∠ _ ――
      /               /
  、-‐―'´     ト、  ト、  |   /
   >     |\|,-、\| ,-ヽ/ ∠
 /    ,-、N   ,--、  ,-、 |  /
   ̄ >  | 6   |_・  ・_| {/    オラはローマ皇帝の臣下だから
  ∠_  ヽ._   '"" _ ゞ゙゙ |     ギリシアの皇帝にホイホイ臣従するわけにはいかねえ。
      ̄ヽへ.    (へ7 /
        |     、  ̄/      他の連中が来たら意見を聞いて、それから決めるぞ。
      _,へ     ̄l-‐、
   /   _ \―~'|   \
   |    ( 亀 ) \ /    |


          ..---. ...
       , -‐.': :_: :---` ー-.、
    ーァ´:, ‐ -ァ: :7 ̄l:.ヽヽ‐..\
     //イ: : /: ./.:イ: }::. :}:.}:ヽ:、:ヽ、
    ノ.: .: ./: : lハ:AL_}:/ }::.ハハ::.:}:.ト_--
   ´ 7:::::_|::. : | '┬ォミー'jム_ム}::ハ:「`
     |:.:{ r|{:.. :l   ̄´  {エオハ.ハ{   ああそうかい。
    ハ:ヽvヘ:リ u       〉 |:/
     Vl:.:T     , ---,  ハ!    じゃあ食料の供給を差し止めるまでだ。
      }::ハ、  ( __/ , ′
    /フ´{  \  - /
_ .. イ:::::::{  \  ` ┬‐′
:::::::|   l    \,_ / \
   }    ヽ   ∧ 〉ヽ 〈| \
   ーァ-‐ ヘ_/ヽ.>‐くトj、 ヽ\
   「     l ー ヽ:.__..ハ ∨  `ヽ、
   ヽ     l   }  l| ヽ    ヽ
     \   l   |:  l |   l     l
      \  l l:.  !|   |     |

後続部隊と合流されれば武力的な優位が揺らぐ可能性もある。
手が付けられなくなる前に臣従を取り付けるべく、アレクシオスは食料の供給を差し止めて圧力をかけた。

.

197 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:07:06 ID:Xh.eWPAk


               _.. ..‐::´/
             _/::::::::::::/
           _/:::::::::::::/ ____
         ,..::::´::::::::::::::::::::: ̄:::::::::::._/
       /:::::::::::::::::| ヽ、:::::;::::::::::::/
       /:::::::::::::::::::::|´|ヽ   |/_:::.::/     まいったなー、食いモンがなきゃ
  _ .. -─':::::::::::::::、::|`'/ ,  \!::∠       流石にどうしようもねえぞ?
  `'' ‐-.._:::::::;-‐、`(●)  (●) |::::`::-、
 =ニ二::::::::::::::::|6    \___/、| -──` またそのへんから奪うか。
    ‐=.二;;;;;`‐t    \/  ノ

                                | /    \ j冫`ヽ        /
                                 | |   ヽ / | 卜  |        /
                                 ||  /\ ヾー'  | /     /
                                 |  |/´     ∨/     ´' -,,,_
おいおい兄者、                       |  ||\     _ム,,,,,,,,、__──'''''´
皇帝にいいようにされているというのに          |、_| / ,,         ヽ、
やることはそれだけか?                   ) ` ´       〉     ヽ
                                 /,,  /| ,    /:    !  ヽ、
                                   `~'''‐'、   /;;     !   \
                                        ̄

198 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:07:57 ID:Xh.eWPAk


             /  ̄ ̄/
        ____/    ∠ _ ――
      /               /
  、-‐―'´     ト、  ト、  |   /
   >     |\|,-、\| ,-ヽ/ ∠
 /    ,-、N   ,--、  ,-、 |  /
   ̄ >  | 6   |_・  ・_| {/
  ∠_  ヽ._   '"" _ ゞ゙゙ |  他にどうしろってんだ?
      ̄ヽへ.    (へ7 /
        |     、  ̄/
      _,へ     ̄l-‐、
   /   _ \―~'|   \
   |    ( 亀 ) \ /    |


     |  | / /      /    / ///    // // // /
     |  |/ /      /    //    //  / // / ─'''/
     |   | /      /    / /     / /  /// /─"/
      |  | |     / /   ///     / /  / / / /
 ヽ\  |  l│    / / /゙'ヽ/     /  / ///  _
  ヽ \ |  / |    / /   ヽ       /  ///─'''"/   こうするんだよーッ!!
   \  | / |   || /      ヽ     /   /    /
    \ |/ ヽ   |l/  |└    | __   / /   / ,,,-─‐-,,,,,
     \ |  ゙、  /   ヽ 「 ヽ //ヾ、/  / ̄/ / ̄:::::::::::::::::::::::\
      ヽ,| |l ゙、 /     ll-ヾ、  /=l |  /─二/"~:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
       |__.  ∨ /  //゙"  ┌ノ// / ̄ //'''"""ヽ::::::::::::::::::::.. ヽ:::::::\
        └ヽ、   /ノ/    | /::::::::|──//|      ヽ::::::::::::::::: :::::::::::|
        ─、ヽヽ/l"''‐"    l /:::::::::|   | ||        |:::::::::::::::::::::::::::::|
     /     \ レ/ヽ   //::::::::::|ニニ | |ヽ     /  ̄─--、:::::::::/
    /    :::::::| ヽ、ヽ‐"  ////:::::::|_,,,,,,,| |:\  /    :::::::::::::::::\ヽ、
   /     :::::| ̄ | |ヽ--'"''":::/ :::::::/ ,,,,,,-、\:::::/       ::::::::::::::::、ヽ\
   |     :::::::|─'''| |──ヽ、/::::::::::::/ /'''"   \\|        :::::::::::::\ヽ::|

199 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:08:40 ID:Xh.eWPAk


  丶      \ \  "丶                '';;;;;;,,
   \   ,,       _ |                  '';;;;;,,
    \\ 丶\   、/ 丶|                    '';;;;;;,,
    _\ 丶   ,゙/"、丶| 己の愚かさを              ';;;;;,,
 /''''''\"''‐=、‐‐─丶l |丶| 思い知るがいい!!           '';;;;;;          ∴
/:::::::::::::::丶=/:\ 丶 ,/冫                          ;;;;;;;   ガッ    ∴;:,.∴
:::::::::::::::::::|,=\:::"'‐丶 、/゙                             ;;;;;;;;   ヽ○ノ∴;:.,
::::::丶::、:| |  "'\::::::丶\::::\                           ;;;;;;; _ノ;:,.∴;:,.
::/lニ,-‐"'\___   || ̄ 丶::::::::: 丶                         ;;;;;;; (
/  丶/丶  "|二二ニll   |::::::::::: |                         ;;;;;;;;
丶  \、丶  |二二二ニ\/-,,,::::::、/"\ 、,|丶 、,                 ;;;;;;;;
"丶   \丶-/─‐-,,二ニ| |  "''l::::::::::::|  丶| |,,,l |                 ,;;;;;;''
   |   〉、/''''''''''''‐-"'‐//     \,'--‐゙  l|  /                 ,;;;;;;;
-‐丶   |::::::::::::::::::::::::::\,l       "'‐-,、、/ ''‐-,                ,,;;;;;;'
 |"'_\  |::::::::::::::::::::::::::::::::丶         "''‐'''゙゙゙ ̄               ,,,;;;;'
\丶 '‐/:::::::::::::::::::丶:::::::::::::::\                        ,,,'''';;;;;;;,,


ボードワンは治安維持に配備されていたペチュネグ人警備隊に奇襲をかけて殺害した。

       //  __
    _/  丶イ  /
__/ yyvvvy  ∠_  やるじゃねえか!
\   γ \ / l /
<_δ ∟゚ヽ゚l >    オラも負けてらんねえな!
  ∠ ヘ  ` /


201 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:09:39 ID:Xh.eWPAk


                   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                 /:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
              /::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,イ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
           /::::::::::/:::::::,.イ:::::::,ィ:::,イ:::::: /!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
           ,'::::::/::::!:::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
            !::::::l::::::レ',! ー-、    !/  !::/ !::ハ:,イ:::::::::::|
             !::::_」:::::::::! ..,,_`ヽ、_,.   ,リ  ´ _,..,_ !::::::::ハj
          !/f r.|::::::::!  (◎)     `'ィニ二_ /:::::::::!
               k.ヤ!:::::::! u         (◎),. /::::∧::|
           |∧`Y::リ           i  u   //|/  ヾ
              !Tヾ  u.  __j_      //ノ     村の警備隊が襲撃されただぁ!?
             ヤ. ヽ.     |゚д゚ ) |   ,.イ:/
              r<´|.  \   |( ゚д゚ | / |/       奴らそこまでするのか!?
             !  `丶、.  \  ̄ ̄u/
           _/     `'-、. `'ー-r<´
       , -'" `ヽ、      `ヽ、 f`, \
     , -'´    ヽ `ヽ、      >く_Lr'´`ト、
   /        ヽ  \  /ヽO〉 |`r、.| `丶、
  /           \  \/\r‐=<. !`    `ヽ,
  /    _ --‐     ヽ    ヾ   ! ヽ      i
 /   /            !     `トー〈   !    /  |


        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:、:.:.:.:.:.:.:ヽ、
       /:.:.:.:./.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヽ:.、:.:.:.ヽ:.\
      /,:.:.:.:/:./:.:.:.:.:.:./:.:.!:.:.:.!:.:.:.l:.:.l:.ヽヽ:.:.:.:.:ヽ:.ヽ
.    //:.:.:.,':./:.:.:.:.:.:./:.:. /:.:.:.:|:.:.:.|:.:.|:.:.l:.:.!:.:.、:ヽ:.ト. ',
.    /」:|:.:.:.|:.|:.:.:.:.:,.イ:.:./|:.:.:.:,!:.:. /:.:.l:.:.:|:.:.|:.:.:!:.:.l:.:.! 1
   ノ'´|:.|:.:.:l:.:|:.-rーァx...」:_:.ノ!:.:.ハ:.A ォ-:!:.:.:.|:.:}:.:.| !
      |:.|:.:.:|:.l:|V|;ォf==レ ´ル'  /ィ-ヘ|:./:.:.,!:./|:./
     1l、:.l:.ハl:.:.|` {゚: ::|      {゚: ::ル',!:.:.ィ:/ ,リ   今もっと悪い知らせが入った。
      ゙ ',:.トl、!:.:.|  ゙-┘   、 `ー' /:イ,シ /
.      ヽヽヽ:.l、     _ _    /:.:.!
        ` lハ:lヽ、       ,.-1:./
          ヽN |` ‐ 、__,. ィw  '/
           ,r'^,!       「ヽ、'´
        _,.-'  |       ヽl ヽ、.._
    _,. r ´     |   _...._  |   l. `ヽ.._
   r{. l. |        |-‐ ´ _...._` -|   |   l. ト、
  / ヽヽヽ      |-‐ ´ ,.- 、`ー|   |   | l ヽ

203 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:10:16 ID:Xh.eWPAk


      /                ヽ    \  \
      ,'     /  /            l    \  ヽ
      !     /  /     /  ,'    |  l   ハ  ヘ、ヽ、_,
.     | !   l   l     /  /   ,イ !   i   ! l ヽ ',` ̄
.     l |   l   l  ,/  〃 ,/   /│ l  j   l│  ! l
    ノ | ! │   | /_// //  /::::,' ∧ / |  / j   l│
     ノ l ァ|   |尢/‐=乞t/ /::::/∠ニ「厂! / ,/  / リ
     イ 八{´l  !レ .        Vハ  |  i';;:::::;j  :::::::::::::. i:;::::リ  /}, '//  ゴドフロワが宮殿に通じる城門を攻撃しはじめた。
        ヽ ',  |    ̄ ..:::::::::::::;::::... ̄  チ' /
         `ヘ lヽ     _ _     厶 ./     もしかしたら初めから帝都を奪うつもりで来たのかもしれない。
             ', {.代ト、          , イ | /
           \_'i| > 、 _ , イ/ V l./
            / ヽj       {`ヽ   ′
.        _ /  「´        ヽ} \
    _, -‐ ´     l‐--‐、 _ -‐ |   ` ー- 、
. r<\\        ヽ '´ ̄ ___ `ヽl|     / /ヽ
 y⌒ヽ \\      V  ̄ _ `ヽl|     / / ∧
./    ヽ. \\     ∨ ̄  `ヽ |     / / /  l
{      ヽ \\    ヽ     /    / / /  │


          ..---. ...
       , -‐.': :_: :---` ー-.、
    ーァ´:, ‐ -ァ: :7 ̄l:.ヽヽ‐..\      ━━┓┃┃
     //イ: : /: ./.:イ: }::. :}:.}:ヽ:、:ヽ、       ┃   ━━━━━━━━
    ノ.: .: ./: : lハ:AL_}:/ }::.ハハ::.:}:.ト_--        ┃               ┃┃┃
   ´ 7:::::_|::. : | ー==ミー'jム_ム}::ハ:「`                              ┛
     |:.:{ r|{:.. :l   ̄´  {=オハ.ハ{
    ハ:ヽvヘ:リ u       〉 |:/
     Vl:.:T    ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚
      }::ハ、  (。≧       三 ==-
    /フ´{  \-ァ,        ≧=- 。
_ .. イ:::::::{  \  `イレ,、       >三  。゚ ・ ゚
:::::::|   l    \≦`Vヾ       ヾ ≧
   }    ヽ   ∧。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。 ゚ 。 ・
   ーァ-‐ ヘ_/ヽ.>‐くトj、 ヽ\
   「     l ー ヽ:.__..ハ ∨  `ヽ、
   ヽ     l   }  l| ヽ    ヽ
     \   l   |:  l |   l     l
      \  l l:.  !|   |     |

206 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:11:59 ID:Xh.eWPAk


ボードワンの些細な成功に気をよくしたゴドフロワは、
キャンプを移動しコンスタンティノープルの街自体を攻撃し始めたのである。
もっともこれは侵略目的ではなく、単に圧力をかけようとしただけのことだったが。


  |  ゙ヽ、 ゙l    ヽ     .| .| ゙l   .r
 .|.,〆"゙゙ヽ l゙     l     l゙ ,! ゙l   ,l゙
 .゙l゙‐'"゙l~゙''゙l |ヽ    .|    ,/ .l゙ !  ,/
|‐,,\ |  .゙l|`'゙l、  |   .,/`.,lヽr゙,,ィ"
゙l, ゙゙'''`|   ` /゙'|l、 .l゙  ,/,r从レ''lレ゙  _,,,,,,,,!
`"   ヽ,,,、 .゙‐'"゙゙l l゙.,/,t'リ``,l゙ ./` ."'~~ー-、  行くぜおめえたち!
  `゙゙゙゙'''=二'ー  .'"` .゙'゙ ,/`,/      _、
        ゙゙'ー   .、,,ニニ" /、,,,―‐''''"゙^   皇帝に食料を出さないとどうなるか
、            l゙   ゙,/'゙`         思い知らせてやるんだ!
ヽ            、'=v,>  ./`
.゙l\、      ゙二"   ./
 |、`‐、      ` _/`
  ゙l、 `ヽ、    _,‐l゙`
  `   `'ー-ー'゙,i´.l゙
          `

   _                     _                  _
 /   ..\                  /   ..\              /   ..\
│  \::/l  駐屯地を略奪だ!   │  \::/l  放火だ!     │  \::/l  城門を攻撃だー!
 δ ∟¨」l                 δ ∟¨」l             δ ∟¨」l
  ゝ   - )                 ゝ   - )             ゝ   - )

207 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:12:56 ID:Xh.eWPAk


             フランク人がペラ地区を荒らしたんだって?
                     ∧,,∧  ∧,,∧
城門も攻撃されてるらしいよ ∧ (´;ω;) (;ω;`) ∧∧
                 ( ´;ω) U) ( つと ノ(ω;` ) 戦争になるのかな
                 | U (  ´;) (;`  ) と ノ
                  u-u (l    ) (   ノu-u
                      `u-u'. `u-u'


                   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                 /:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
              /::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,イ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
           /::::::::::/:::::::,.イ:::::::,ィ:::,イ:::::: /!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
           ,'::::::/::::!:::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
            !::::::l::::::レ',! ー-、    !/  !::/ !::ハ:,イ:::::::::::|
             !::::_」:::::::::! ..,,_`ヽ、_,.   ,リ  ´ _,..,_ !::::::::ハj  落ち着け!
          !/f r.|::::::::!  弋エノ`    `'ィニ二_ /:::::::::!   守備隊は示威行動させるに留めろ、
               k.ヤ!:::::::!           ゞzソ,. /::::∧::|   それからユーグにゴドフロワを説得させるんだ!
           |∧`Y::リ           i      //|/  ヾ
              !Tヾ  u.     j       //ノ      まさか「聖週」に軍を動かさなきゃならんとは・・・・・・
             ヤ. ヽ.    , ‐-、,__    ,.イ:/
              r<´|.  \  弋,__,/  / |/
             !  `丶、.  \  ー   /
           _/     `'-、. `'ー-r<´
       , -'" `ヽ、      `ヽ、 f`, \
     , -'´    ヽ `ヽ、      >く_Lr'´`ト、
   /        ヽ  \  /ヽO〉 |`r、.| `丶、
  /           \  \/\r‐=<. !`    `ヽ,
  /    _ --‐     ヽ    ヾ   ! ヽ      i
 /   /            !     `トー〈   !    /  |


209 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:13:52 ID:Xh.eWPAk


       ,.rrr;:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-、
      //川::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::、
      巛 川ミヘィ、::::::、、::::::::::;;;;::::::::::ミ
       /    |リヾ`ー  〉   ''''' ミ
      /二ニヽ :、z'ニ二>ぐ ミ ,,,,   ミl  ゴドフロワ、バカな真似はやめて
      代豆コ , ∠豆7 | | |::::'''''ミ|  さっさと皇帝に臣従すれはいいではないか。
      ( ` ´ j   ` ´  | lノ l:::::::::::ト、
      |` / 'ー--ヘ、.  ミ゙ー':::::::::::::ヽ
     ,;;;|  ! l三三三! !   : |,ヽ:::::::::::リ
     l||||!、   ー      ' / l |::\::::リ
     !!!!-;`iー―--― ‐'  / | |:::::::\リ
     /:::::ヽヽ └-      / !::::::::::::\


               _.. ..‐::´/
             _/::::::::::::/
           _/:::::::::::::/ ____
         ,..::::´::::::::::::::::::::: ̄:::::::::::._/
       /:::::::::::::::::| ヽ、:::::;::::::::::::/
       /:::::::::::::::::::::|´|ヽ   |/_:::.::/  簡単に皇帝にシッポ振りやがって!
  _ .. -─':::::::::::::::、::|`'\  , /  .!::∠  おめえに騎士の誇りはねーのか!!
  `'' ‐-.._:::::::;-‐、`(●)  (●) |::::`::-、
 =ニ二::::::::::::::::|6    \___/、| -──`
    ‐=.二;;;;;`‐t    \/  ノ

210 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:14:37 ID:Xh.eWPAk


                                     -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
                                   / /" `ヽ ヽ  \
                                  //, '/     ヽハ  、 ヽ
やあやあ、臣下の誓いを立てる前に、           〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|
先に部隊を小アジアまで渡河させてはどうだい?    レ!小l●    ● 从 |、i|
                                  ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
                               /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !
                               \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
                         .        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
                                `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |

                                      【使節団】

               _.. ..‐::´/
             _/::::::::::::/
           _/:::::::::::::/ ____
         ,..::::´::::::::::::::::::::: ̄:::::::::::._/
       /:::::::::::::::::| ヽ、:::::;::::::::::::/
       /:::::::::::::::::::::|´|ヽ   |/_:::.::/   だまれヒキョーモンめ!
  _ .. -─':::::::::::::::、::|`'\  , /  .!::∠
  `'' ‐-.._:::::::;-‐、`(●)  (●) |::::`::-、  オラはおめえたちの思い通りにはなんねーぞ!
 =ニ二::::::::::::::::|6    \___/、| -──
    ‐=.二;;;;;`‐t    \/  ノ

212 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:15:19 ID:Xh.eWPAk


                         ●     ●     ●
                            ●● ● ●   ●
                          ●  ●●● ●●
                         ● ●●●● ● ●●
                         -‐ '´ ̄ ●● ●   ̄`ヽ、
聞く耳持たず・・・              / /"  ̄ 、●/ ̄`ヽ ヽ  \
                         //, '/    V  ヽハ  、 ヽ
というか攻撃されましたにょろ。       〃 {_{       リ| l │ i|
                          レ!小l○    ○ 从 |、i|
                          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
                       /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !
                       \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
                 .        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
                        `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |



               /:/:.::/: : : : /..:/:.::.:.::.:......  ::.::.::.::.ヽ
           ノィ:..::/:/:...::./::./::.: イ':..:/:.::.:.::.:...} :.::.::.::l
            l:./.7.::.::./:イ/ /:イ:.::.::./::.:./::.:....:.::.:l
             |:{/ 7:.::: イ′ー 、/´ /:.:. イ:::.:.:/:./:.:|:.:.:|:|
           j,小.|:.:/   _  \_j/ /::/j:/::.:/:.:.:.!:!
           /小.!/     ``=ミr‐ミ'/⌒} /イ::./:..|:.::ハ!
           ノイイ/!′       } ノ _ ムーノ:/:.:/|:/
 ̄`ヽー- 、 __ /了|´ |       /ノ    ヽV:イ:./ j′  強硬手段も止む無しか……!
.ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| |  l       /       { ノ´
:..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..|  l  l   く`{        i′
:..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.|  l ハ  `ソ_       }
ー..、`ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l   ヽ >≦--.、ヽ      /
二:..ヽ:{:..:.::.:>ー::´::| /ク′:..:..:..::.::.\ヽ  /
::.::.::.:ーヽ::.::|::.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽ V
::.::.::.::.::.: {::.::.:l::.::.::.::.::/:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉
.::.::.::.::.::.:ヽ::.::.l::.::/:..:..:..:..::.:..:..::.::.::.::.::.::.::.::.::.::〉

213 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:16:05 ID:Xh.eWPAk


      ,r..:'" ̄::`::.、
     /:::::::::;:::;i::;l::::::ヽ
     .lィ::l:iv、l:/l:/j,レ:::::!
     'f.l::l zテォ'.ィ'ェl:l:ト!      付け上がるのも大概にしろよ蛮族め!
   ,..-';`ミ,i:l   k l:l:レ'^ヽ、_
  ./::"::::ー、`l、f=ァ .,ヘ';:/'゙ベュ)   
 /::i::::::::::::"'弋'!ー',イ>|'_ノ´`ー -,,_ _
. }:::゙|::::::::::::::::::::~゙:_戈;f"  、    イ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.テ    \xー.ォ、__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'   ` 、_冫y"
:::::::::::::::::\o:::::l .ト、  ヽ,_ノ"ー'
:::::::::::::::::{::::{\代 l>ー、,_ノ
::::::::::::::::::}::::| | iーへ::::::\


               _.. ..‐::´/
             _/::::::::::::/
           _/:::::::::::::/ ____
         ,..::::´::::::::::::::::::::: ̄:::::::::::._/
       /:::::::::::::::::| ヽ、:::::;::::::::::::/
       /:::::::::::::::::::::|´|ヽ   |/_:::.::/  オ、オラは別にビザンツの敵じゃねぇぞ?
  _ .. -─':::::::::::::::、::|`'/ ,  \!::∠    異教徒と戦えるよう、
  `'' ‐-.._:::::::;-‐、`(●)  (●) |::::`::-、 手筈を整えてくれさえすれば何もしねえ!
 =ニ二::::::::::::::::|6  u \___/、| -──` 
    ‐=.二;;;;;`‐t  u  \/  ノ


ゴドフロワの軍も本気の皇帝軍の敵ではなかった。
結局ゴドフロワは自らの敗北を認めざるを得ず、臣下の誓いも部隊の移動も受け入れた。

.


215 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:16:57 ID:Xh.eWPAk


ようやく皇帝はゴドフロワとその配下の騎士たちに臣下の誓いを取り付けることに成功した。

              |ヽ
             ,ヘノ:::::ヽ
           /:::::::::::::::::ヽ
        /| /::::::::::::::::::::::::::ゝ
       /::::|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::〉/!
       |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://|
       |::::::::::::::;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
      |\:::::::::/  `、::::::::/ ヽ:::::::::::::::|/   今後獲得するすべての征服地の宗主権はアンタにある。
      ヽ:::::::::/    !::::/   !:::::::::::/
      \::::::::>    V __<,,=-、/    その中でも以前帝国領だったところは残らず引き渡すと誓おう。
         ヽ「`|〒=。,_;' 。=〒|#l)
        ‐ゝ、!  ̄",└≡=ナ-┘
         `∧  i=`==、 ∧´
―┬─┬―i⌒/  \ー='/ ヽ⌒i―┬─┬─┬―
  !   !  |  | |.  ハ`ー'´ハ  | |  |  !   !   !


             /  ̄ ̄/
        ____/    ∠ _ ――
      /               /
  、-‐―'´     ト、  ト、  |   /
   >     |\|,-、\| ,-ヽ/ ∠
 /    ,-、N   ,--、  ,-、 |  /
   ̄ >  | 6   |_・  ・_| {/    オラも誓うぞ。
  ∠_  ヽ._   '"" _ ゞ゙゙ |
      ̄ヽへ.    (へ7 /
        |     、  ̄/
      _,へ     ̄l-‐、
   /   _ \―~'|   \
   |    ( 亀 ) \ /    |



                          ・・・・・・誓いまーす。

    / ̄ ̄ ̄ ̄\       / ̄ ̄ ̄ ̄\         ____      ____      ____
    /      1  ヽ      /      2  ヽ      /     ヽ   /      ヽ    /     ヽ
  /     \   / |     /     \   / |    /   A    |  /   B    |  /   C   |
(∂|      | ・  ・丿 |   (∂|      | ・  ・丿 |   | \  /   | | \  /  | | \  /  |
 ヽ|     ""   "" |    ヽ|     ""   "" |    | <・> 匚目 | | <・> 匚目 | | <・> 匚目 |
   |      ___   |     |      ___   |     |   <     | |   <     | |   <     |
   \    /__/ /      \    /__/ /    | ┏  ┓  | | ┏  ┓  | | ┏  ┓  |
   /ヽ       /\      /ヽ       /\     ヽ┃Д_┃_丿   ヽ┃Д_┃_丿  ヽ┃Д_┃_丿
                                      ̄ ̄          ̄ ̄         ̄ ̄

216 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:18:04 ID:Xh.eWPAk


ここまで漕ぎ着けるのには皇帝の臨機応変の才能と幾度かの小競り合い、
そして贅を尽くした宴会と大量の金貨が必要だった。


                                          .i        /'j
        ,- 、__                                ヽ       //
        i'''''‐-、` ヽ 、                             `ヽ、,,,,,,,-‐''´
        ヽ   `ヽ、 ゙\
          `ヽ 、  ゙ヽ、〉
             `'''‐'''´                ,-'''''''‐-、
                                i ヽ、   \
                        ,,,-‐'''''‐- 、   .ヽ ヽ 、   ヽ
                _____   /       ヽ、  \ \_  ノi
             ..:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ー、        j、    `''‐-二フ'
           /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\       ij
          /:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.: i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ    //
         /:.:.i:.:.: i:.:ハ:.:.:.l、:.:.:i:.:.:,.:.:.:.:.:.:. i___,-'/                      ,==、───---,,,,,__
       ,,-''''/ 〉:.:./l/  \:! ヽ:.!ヽト、:i:.:.:.:. l''''' ま、必要経費だな。 ,,,,,‐- 、       i‐-`_'''''''''''‐----‐‐''''i
     / / /:lイ '    `   `   l:.:.i:.:.l ゙̄ヽヽ- 、         .i 〈   ` ヽ、    i‐-,,,_ ''''''''''''''''''''''''''''''i''
    ./  / //〉:.:.l __ ノ   ´  ̄ ヽl:.:.!ヽ!  // 'ヽ、\ニニニニニi‐‐-ヽ ヽ     ヽ    ̄i_ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄''''''''''i
    .i'  l  ´ イ !:. ! ‐― '  `ー ‐ l / _ノ-''‐-ji. i  ゙ヾヽ──j j二 >-ヽ-‐‐‐‐‐゙─、   i二二二ニフ ̄ニフヽ
.      l    i Y`ハ     i       !'7〃-===========-i二二二二i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,i,,   i二<-‐‐''''''''´ ,,,-'''
.       l    ' i.  ヽ    !     .イツ´j、____,,,,,,,,,,j-、-‐‐‐‐‐‐i‐------------i=ニニi─ゝ---‐<ニii-‐‐
.       /  /  '   _> ―_- / !、‐‐i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,-‐‐''ニニニニニニニi‐-------‐‐.i‐''‐--------------i二
ニ二''ヽ‐-l   /   / 、 i` 、 __ イ   / ヽ_____,,,,,,,,,,j二二二二二i_____,,j‐-,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,j_,,,,,
    ´ `ー‐'`   /  `ー、  ,-´  /   \
    i       i‐ ´i   / ` i   i´ヽ.  /     `  、
    l       l    !  /.   l   ! ハ /        \
.    ,|       |   ヽ/    !_'   V       ,  ,    ヽ
   /.l       |       /:.:.:.:ヽ       / /  /  i
   !/!       l\       i:.:.:.:.:.:.i      / /  /   l
.   ,         !  ヽ      !:.:.:.:.:. !      ´   !  /     !


219 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:18:56 ID:Xh.eWPAk


しかし西方の騎士たちは嫌々誓いを立てたので無作法で言うことも聞かず、
中には玉座に腰を下ろす者もいたぐらいだった。


      |┃/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      |┃       1  ヽ
      |┃    \   / |
      |┃     | ・  ・丿 |
───|┃    ""   "" |
      |┃      ___   |
      |┃    /__/ /
      |┃ヽ      /
      |┃ \    ,.:∴~・:,゜・~・:,゜・ ,                    ____
      |┃ヽ_)つ‘∴・゜゜・・∴~・:,゜・・∴                  /     ヽ
      |┃  (::)(::)  ヽ    ・゜゜・∴~゜                /   C   |
      |┃/    >  )    ゜゜・∴:,゜・~              | \  /  |
      |┃     (__)    :,゜・~:,゜・゜゜・~             | <・> 匚目 |
                                        |   <     |
                                        | ┏  ┓  |
                                       /ヽ┃Д_┃_丿 ̄)___
                                      / //   ̄ ̄  /'/ /  〃 ⌒l
                              _____/⌒\./       /∧し'___|;;;;;;;;;;;;|
                              l'⌒゙l  ( ゙̄^  ヾ  /⌒ l\ /    |'⌒゙|;;;;;;;;;;;;;|
                              |  |──=`──‐/  /────|  |;;;;;;;;;;;;;|
                              |  |         ノ_  /       |  |;;;;;;;;;;;;;|
                              |  |        iヘ__ソ         |  |;;;;;;;;;;;;;|
                              |__|_______ ̄_______.|__|;;;;;;;;;;;;;|

221 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:19:54 ID:Xh.eWPAk


                                | /    \ j冫`ヽ        /
                                 | |   ヽ / | 卜  |        /
何をしているナッパC!                   ||  /\ ヾー'  | /     /
キサマはたった今誓いを立てたことも忘れたのか?  |  |/´     ∨/     ´' -,,,_
                                 |  ||\     _ム,,,,,,,,、__──'''''´
この国の習慣を守れ!                   |、_| / ,,         ヽ、
                                  ) ` ´       〉     ヽ
                                 /,,  /| ,    /:    !  ヽ、
                                   `~'''‐'、   /;;     !   \
                                        ̄


           , -―――-、
           /     C  `i     け、けどよボードワン、
         /  u    ヽ   |    こんなに沢山の勇敢な騎士たちが立ってるのに、
         |  u  , へ、 ii ,.、|    皇帝のヤロウが一人だけ座っているのは無礼だと思わねえか?
ー--、    ,べヽ  ⌒(_`_。ル。イ|  
 / /⌒/| 6; `i、  ,____;='」,ー、〉i⌒i´ ̄i ̄i ̄
/ |  i´i i  `ー'i  l iF≡=≡テi/ |  |   |   |
|  |  |   i  !、  i |二二コi/ |  |  |  |
|   |  |ー-、__ | |\  `ー―'/ |  |  |  |
|   |  |   `| |  \__/ |  |  |  |

222 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:21:06 ID:Xh.eWPAk
                                  __ ... -‐ 、
                              , -.::''.:::::::::::::::::::::..`ー-.、
                             /::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
                            イ/::/:::::::;ィ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
                             /::::i::::/.l::/l::ハ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
                            /;ィ::{:/ー、l/_.!' |:::ハ:;∧:::::l:::::::l
           コイツと話がしたい。    / |::| テ''ッ、` 丶ー- 、 i;:::|::::::/
                             .|::l    ,   'テ''z、 l:::リ::::::i
           通訳頼む。           .|/|   /   r.Kヽf''i/'lノリ
                              ハ   `    | .| l .| |ノ
                              ,小. - 、   .| .l/././、
                           _,,ィ'´.H. ゙..   ,, -'"  ,/   ゙̄'ー、
                          ''´ /  { '  `''r'´    /    / ヽ
                           /   ヽ、 ,ィl   イ /     /   ヽ
    , '´ ̄ ̄` ー-、               ./  .,ィ^i }_/_/l    |/     ,     i
  /   〃" `ヽ、 \              '.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|.   l.    /     |
  / /  ハ/     \ハヘ
  |i │ l |リノ     \}_}ハ  はいですにょろ。
  |i | 从 ●    ● l小N
  |i (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂li|ノ
  | i⌒ヽ j   (_.ノ   ノi|__/⌒)
  | ヽ  ヽx>、 __, イl |::::ヽ/.
  | ∧__,ヘ}::ヘ三|:::::/l| |',:::::ハ
  | ヾ_:::ッリ :::∨:/ | | >'''´

223 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:21:54 ID:Xh.eWPAk


 .,,_:::::-、    \  C   ;   !
   l!゙ 、\    ヽ ,:'   '    |       __
   ゙i, ヽ::\          _,,r'li      r'〔__ i
    ヽ  ゙''{ ・, 、ヽリ/  , r:::'i" /ヽ     |:: :  |
_     ゙゙ ̄" `''”j,r'r”_‘-’_/,r'  ,'     i` ー }     オレは一対一の決闘で一度も負けたことがない!!
 ゙:,      ...: : jl゙゙'l゙ "⌒ i'  ,'     }': :  !
  l     ,,;..: : : :j |     ! /     _i:: :  i     こんな勇者を臣下にできるなんてアンタはツイてるぜ。
  i   ,r==゙ 、、 j j   :,r' /     ,r'': {':` ー '|
  ,"  .|l゙(゙\  `ー,'  ,イ/    _l:  |:::   |,.........,  へへへ……
     l! `ー:==-i|  / r'    ,ー'、:: ゙i,..j:::、  |,   i
    l!       i!   /    i::  i:  `、::::;、 ゙i,   |
    :|   ' ⌒ ` i'   ./    |:::.  ゙i,   ゙、       ,}            /  .:.:.:.:.:.:/:.:..:. : : : : : : . . . . .`. 、
    j       j'  /     i:::::.  ゙i,, ゙ 、゙:   ゙ . ゙ , 1          /.:/..:.:/./ .:./ .l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:. : : : :ヽ
ヽ       ,r'    /      i::::::. ゙,   ,    , ' _,  |          / 7 .:./.:.l . :/l .:.|:.: :l:.:.:、:.:.:.: :|:.:. .:. : : : ',
: i:\    /   /|  _____!ヽ;_:__,_'_,,.:: -''' "_ ̄|           / ..:.:| .:.l :/ !.:∧: :ト、:.:|\:.:.|.:.:. l.:.:. : : :ハ
: : : : ヽ、___/: : :i⌒\ \,r'ヽ、____,,.:: -'' ",r',r'           | :l.:.:|.:/|/_l/  ', | ヾ_ヾl \|:.:.:. : : : l
                                           |/|.:.:|ハ ´__`   `l ´ __ ` |:.:.:.:.:.|:.l:|
                                           l !ハ:.:.:l´ゝzソ` :   ´ゝzソ`  |:.:./l/:.ハ!
                                            l l!: l     |           | / }l:/
                   そりゃすごい。                    l!:.l     .:        |'ノ/:/
                                              |ハ    `           r‐' /
                   だが、トルコ人とはもっと別の方法で      ヘ    _      /:.:/l'
                   戦ったほうがいいぞ。                ヽ   ヽ  ア  ./|:ハ
                                                  \   ̄  イ. : :|'
                                                 r┤ ー七   > ´ ヽ
                                                /| ゝ..、  /ヽ.     / : 、
                                               /.: .:| / 〉 !   /:、 /: : .: .:l` : .
                                            . . :´/: : : |.∧0| │//〉: : : : : : .:| : : : ` : . .
                                      _ . . . : :´ : : : /: : : : |  ゝ⌒ヽく /: : : : : : : .:|: : : : : : : : :` : . 、

これは西洋人とギリシア人の関係を象徴するような出来事だった。


.

225 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:22:55 ID:Xh.eWPAk

古代教父たちの教えが血肉となって受け継がれているギリシア人にとっては、
勇壮な十字軍兵士たちもただの侵略者・殺戮者でしかなかった。

                     '';;';';;,.,
                       ''';;';';;'';;;,.,
                        ''';;';'';';''';;'';;;,.,
                              ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
                         ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
                              vymyvwymyvymyvy
                         MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
            ヾ,!i:||!!゙i!'  MVvvMvyvMVヾ,!i:||!!゙i!'MVvvvMvyvMVvvヾ,!i:||!!゙i!'
             Y|i!i |i、MVvvMvyvMVvvMY|i!i |i、vvvMvyvMVvvMVvvY|i!i |i、
        MVvvM,}!!|,!'',ミミ、MvyvMVvvvMvy ,}!!|,!'',ミミ、VvvMvyvMVMVv,}!!|,!'',ミミ、vvMvyvM
             jヘ!!/´ ;!};ミ          jヘ!!/´ ;!};ミ           jヘ!!/´ ;!};ミ
             iilllijilllli=h;ミ          iilllijilllli=h;ミ          iilllijilllli=h;ミ
          ___ ゙!}ー;) ':iハミ>=≦三   ___ ゙!}ー;) ':iハミ>=≦三   ___ ゙!}ー;) ':iハミ>=≦三
         三;;:;}_/!ヾニ゙イノ+),,,,,ヾ::::''  三;;:;}_/!ヾニ゙イノ+),,,,,ヾ::::''  三;;:;}_/!ヾニ゙イノ+),,,,,ヾ::::''
            ` ̄ ̄ ̄´          ` ̄ ̄ ̄´           ` ̄ ̄ ̄´
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/:.イ:./:.:.:./:.: ,:.:.:.:.:/:.:.:.:.:ィ:.:ィ:.:.ィ:.:.:.:. ハ:.: ト、:.:.:.:.',、:.:.:.',:.:.:.:.:.',:.:.:.:
´ .l:/:.:.:./:.:./:.:.:.:./:.:.:/ |:'.l:.:/.l:.:.::.:/ l:.:.' ヽ:.:.:.l ヽ:.:.!、:.:.:.:.i:.:.:.
  |':.ィ:.:':.:./:.:.:.:ィ:.:/   l:/ l:.:.:./ |/   ヽ:.:l  ヽl :.:.:.:.!、:.:
―|ハ:. l:.イ:.:.:.イ l:/`ー、  |'   !:.:/  '     !:'  _ .-〉:.:.:l‐ヽ
  ' ヽ!' l:.:./:l ' ィ=≧ェ.、  |: '       _ェ≦=、/:.:',:.'
    { l:./:.:l    __ヒラ_ >- '  ゝ -<_ヒラ_  .':.:.:.:' !
    !ヽl':.:.:.:!           ,         ':.:.:./ '
    !  !:.:.:ハ               i:           ':.:.:.ィ
   .!   l:.:.lー:. !j            l.:.        /i:. / l
   l    !:lヽハ           l.:.:.        / .!:/  !
    !   l:l   ヽ          /:.:     /  !'   !

226 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:23:40 ID:Xh.eWPAk


また西側世界に深い関心を抱いていたアレクシオスは
ピエールらを通してその封建的無政府状態を知っており、
西側世界をアナーキーと殺伐な習慣の支配する野蛮人の社会とみなした。


  /  /   ..::/.::/ .:::::: /.::::::/.:::::!::::::..!.. l  ::ヽ`ヽ
 i  /   .::::::!::/l ..::://.:::/!:::::/l::::::::l:::::l:::....l  !
 !   ! l .:::::::/l/__l/ //  l:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l
 l /l/l .::::::/ __ `ヽ、    l/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::!
  V く l .:::/   ¨ 疋タ` ヽ、ノ .::::::_j/ -―l:::/.∧l
  ∨ー!::/    `¨       /fr芹、:::/l/.:/
  j/iヽl/           /.:::::┴'..:::/./ j/
.   l::∧              { ::::::::::::::/.:/             NヽN`              `゙、
.  __/V ::ヽ         /..::::::::::/.:/            .、Nヾミ                i
/i/  ! ::::::ヽ     _     .:::::/ j/              ヾミミ、       _,.ィイ八、     !
.三l :: l :::::::ヽ、   __‐-..::::/                  ー-=ニ _,..、_'"'ノ,."-'ニ'ヾ、._ l_
.三 !.:::::.ヽ、:::::::::ヽ、 ....:::::/                       {F|! '、辷゙iニ{´'_辷,゙ ゙!r'-r,^、i
三ニl:::::::::::::\::::::::::::::ー匕\                        l;j゙、_   ノ ヽ)、  ノ'  ゝ:'/
                                        `!  ̄ヽ '   ̄~´  ,'.,ィ'
                                         i.   --一 、   ,' |
                                         ヽ、 `二ニ´  ./  ト、
                                         ,..-i;:ヽ、   ,. '´  / ヽ、_
                                      _,.イ´  j   ̄ ̄   /   ,i、゙ト-、

228 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:24:26 ID:Xh.eWPAk


古代ギリシア・ローマの文化遺産を継承したビザンツにとって、
ヨーロッパ人などラテン文化の粗雑な継承者にすぎなかった。

            し!     _  -── ‐-   、  , -─-、 -‐─_ノ   フ え
            // ̄> ´  ̄    ̄  `ヽ  Y  ,  ´     )    ラ  l
            L_ /                /        ヽ    ン マ
   野 戦 フ    / '                '           i   ク ジ
   蛮 争 ラ    /                 /           く  人
   人 だ ン    l           ,ィ/!    /    /l/!,l     /厶, !?
   だ け ク    i   ,.lrH‐|'|     /‐!-Lハ_  l    /-!'|/l   /`'メ、_iヽ
   よ が 人   l  | |_|_|_|/|    / /__!__ |/!トi   i/-- 、 レ!/   / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ
    ね 能 な    _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ      ,イ ̄`ヾ,ノ!
    l の ん    「  l ′ 「1       /てヽ′| | |  「L!     ' i'ひ}   リ
         て   ヽ  | ヽ__U,      、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ,      ヾシ _ノ _ノ
   -┐    ,√   !            ̄   リ l   !  ̄        ̄   7/
     レ'⌒ヽ/ !    |   〈       _人__人ノ_  i  く            //!
   人_,、ノL_,iノ!  /! ヽ   r─‐- 、   「      L_ヽ   r─‐- 、   u  ノ/
         /  / lト、 \ ヽ, -‐┤  ノ  キ    了\  ヽ, -‐┤     //
   ハ キ  {  /   ヽ,ト、ヽ/!`hノ  )  モ    |/! 「ヽ, `ー /)   _ ‐'
   ハ ャ   ヽ/   r-、‐' // / |-‐ く    |     > / / `'//-‐、    /
   ハ ハ    > /\\// / /ヽ_  !   イ    (  / / //  / `ァ-‐ '
   ハ ハ   / /!   ヽ    レ'/ ノ        >  ' ∠  -‐  ̄ノヽ   /
          {  i l    !    /  フ       /     -‐ / ̄/〉 〈 \ /!

229 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:25:16 ID:Xh.eWPAk


後に皇女アンナは敬愛してやまぬ父、アレクシオス一世の伝記『アレクシアード』を記し、
ビザンツを代表する大歴史家として後世にその名を残すことになるのだが――

    -==二´....::::::::::::::::::::::::::::::i' ,     ヾ、 ._-―'´ヽ
       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::"     _i-― ̄ヽ___ ヽ
     ノ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::i'_|_,-| ̄ |.-―:'| ̄     ヾゝ、
   -‐'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i--¬―‐ i::| ̄:|::::::.::::::|  l、 |    `ヽ、
     ̄|:::::::/:::::::::::::::::::::i' i:::::: |  i::::|  |::::::::::::::|  |::ヽ |   |^ヽヽ、
    |::/::::::::::::::::::::::i' i:::::::::::/|  |:::::|ヽ、,ゝ-:i‐!::::|  |::::ヽ|i::!   ヽ、
    |::/:::::i !:::::::::::::i' !:::''i::::/| !::.::l  |::ヽ、i:|__!」:::|  |::::| |::|   |ヽj
   l´/:::ノ| !:::::::::::i::::| -i::/― | |::::|   |:::ャ'。=='ァi::| |::::|、| |ヽ|
 /--'´ |!:::::::::::i!|   i!ェ=ェ、 |i::l    i:! |゚_::: i |!::::| |::::|| |  i|
       | !:iヽ::::::|  {´゚。:::゛!`i|     |  ヽ'ニィ'|:::::| |:::|iノ:::l、 |
       |i! |::::::::ヽ゛ヽれニ'ノ          |::::::::| |::| i::::lヽゝ
       |i |::::::::::::i.ヽ.      '       |::::::::::|i:::|i:::::|
        i| |::::::::::::::`::ヘ、     ‐-     |:::::::::::|!:!i:::::|
        i  |::i ヾ:::i::::::::ヽ、         ィ'|::::::::::::i:!!:::|
        | ̄`'ゝー-L_::::::::::`i:‐- 、_  _,ィ' ´::;;:|:::::::i_:i:-‐' ̄i
        ヽ       ̄ヽ、|:::iヽi|;;;;;;;;::::::::::i 」-‐' ,-―'  ̄`ヽ、
      r――`ー――-- 、 ヽ、i'i!|;;;;:::::::::,ィ"´ ニ二-―――ニ二二l、
     /_______  `ヽ、ヽ、,r-‐'  ̄_,-‐' ̄ ̄ ̄    | ヽ
    |` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、 ヽ/ r-‐' ´              | |
    |              ヽ===='|                | |
     ,|               |   |       .................................|  |
    〈 |    ..............................n、 |  f^ヽ  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|   |
    / |::::::::::::::::::::{x::::::::::::::::i ヽ十、|  |'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|  |
    |  |:::::::::::::::::::::x::::::::::::::::| |:::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|  |

230 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:26:04 ID:Xh.eWPAk


その西洋人に対する嫌悪、蔑視、不信に満ちた文中からは、ビザンツの西洋観が見て取れる。


      /                ヽ    \  \
      ,'     /  /            l    \  ヽ
      !     /  /     /  ,'    |  l   ハ  ヘ、ヽ、_,
.     | !   l   l     /  /   ,イ !   i   ! l ヽ ',` ̄
.     l |   l   l  ,/  〃 ,/   /│ l  j   l│  ! l
    ノ | ! │   | /_// //  /::::,' ∧ / |  / j   l│
     ノ l ァ|   |尢/‐=乞t/ /::::/∠ニ「厂! / ,/  / リ
     イ 八{´l  !レ .        Vハ  |  i';;:::::;j  :::::::::::::. i:;::::リ  /}, '//
        ヽ ',  |    ̄ ..:::::::::::::;::::... ̄  チ' /       無敵のフランク軍が接近中との知らせを受けて、皇帝はその到着を恐れた。
         `ヘ lヽ     _ _     厶 ./
             ', {.代ト、          , イ | /         騎士たちの当たるべからざる突撃、変転常なき気質、
           \_'i| > 、 _ , イ/ V l./         隙さえあれば我を忘れて挑みかかる貪欲をよく知っていたからである。
            / ヽj       {`ヽ   ′
.        _ /  「´        ヽ} \           現実は噂よりも重大だった。
    _, -‐ ´     l‐--‐、 _ -‐ |   ` ー- 、       アドリア海の間からヘラクレスの柱(ジブラルタル海峡)までの間に住む
. r<\\        ヽ '´ ̄ ___ `ヽl|     / /ヽ      蛮族が大挙して押し寄せてきたのだ。
 y⌒ヽ \\      V  ̄ _ `ヽl|     / / ∧
./    ヽ. \\     ∨ ̄  `ヽ |     / / /  l   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
{      ヽ \\    ヽ     /    / / /  │

231 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:27:12 ID:Xh.eWPAk


        /.: : : : : . . .   . :/ : : : . .            . . . : : : :.:\:.:.:.:.:.:.\
       /: : : : : : . . .   . :/: :! : : . .    :i        . . . : : : ‘,:.:.:.:. ∧
.      /: : :/: : . . .   . :./: : :! : : . .    :|       ヽ  . . . : : : ∨ ,.:.:.:.∧
     /: :.イ:/: : : . . .    . i: : : | : : .       :|        ‘, . . . : : :.:∨ ,.:.:.:.∧
      ,: : / |:|: : : . . .    . .:|: : : |.: : .    i : :|;           ! . . . :.\: :.∨:.:.:/:.:.',
.    .:.:/  !|: : : . . .   . . :|: : : ; : : .     |: : |∨: .      |  : : i.:i :|∨ ∧:.:.:.:.:. ;
    i:/  : : :| : : : : : : : : / ; : : :,: : : .  :i|: : { V: .     |  : : l.:l :|: ∨ ∧:.:.:.:.:|
    |:    : :.:|: : : : : : : :./  ;: : : ; : : . .  i|:; :ヘ ∨.: .   .:.|  : : l.:l :|: : ∨: i' ://:!
    |!   : : |.:i : : : : :./   ',: : : ; : :   i| ∨ヘ ∨: .   . :|  : : l.:l :|: : : j / //.:リ
    ’,    : :.|:.|:.i: : : :.'`\  ∨:.∧ : : . |  ∨,/∨: : : : : :!: : : i.:| :| : :/:i// :/
     ヽ  '. : :|.:| i : : | i⌒㍉、∨.:∧: : : :|  /ヽ_,\ : : :.从..: : i.:|⌒ヾ: : :./
         ∨:i | | i: :iハ弋rり ∨.:∧: : :| ィ弋芯歹`V\: \: : : : |^Y :}: : :
.          ∨ i | |: :|!{ ヽ=彡  \ \ !  __ -=彡へヽ\`\: :.j_丿/: : ′
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             |八: : : |:.:\   ヽー_-、_       .ィ : :/: :///|:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`  、
            /∨!\:.!:.:.:.: \  ` ̄     .  <// : /: ://   :|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`  、
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 フランク人の気質はとりわけ不羈奔放で、人の意見に耳を貸さない。
 およそ軍規や兵法を知らず、合戦となれば将たるものも一兵卒同様、憤怒のままに一騎当千の働きをする。
 彼らが戦列の中央に殺到するとき、何ぴとも支えることはできない。

 ところが、巧妙な戦術による奇襲を受けると、彼らはたちまち最高の勇者から最低の臆病者に転落する。
 要するに、彼らの恐るべき最初の突撃が終わった後は、
 彼ら自身の甲冑の重みと衝動的な性格のため簡単に撃破される。

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234 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:28:14 ID:Xh.eWPAk


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       l ∧.j! .! 小.             .小 !. !j./
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          ヽ!  | |ハ .> .      , <. ハ| |  !/
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        _ .. <      l__   __l    > .. _
        ム :::::::      ハ   `´   ハ    ::::::: Λ
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  抗し難い激発性、不安定で気まぐれな性格はケルト人気質に固有のものであり、
  富の前には常に大口を開け、契約などは平然と踏みにじる。

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236 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:28:57 ID:Xh.eWPAk


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_ィ | l  l     l l ハ/ __` ::::::::::::::::::: :::::::: ・))  j::::| |   l!l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
 /l |  ト l ヽ lハ/ ,rニ--: ミ、: ::::::::::::::::::::::ヾ_ -  :::l l  .! トN:;:;:;:;:;━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
../ | ハi  ハ l  V/〈〈  :   :l     ::::::::: ::::::::::::::: //!  ト、|:;:;:;:;:;:;
/ | / ll  | ヽ l  ト ヽ. ゛ ・)) j:        :::::::::::::::::://ll   ! l |:;:;:;:;:; 彼らはかの恐るべき蛮族、イスマイール派のやり口で
.  l/ リ  | f、ヽ \ ヽ. ヽ:-‐:´        ′   ::::::::::::/j   ハ N:;:;:;:;: わたしたちを圧倒するであろう。
   /l∧リ, 〉ヽヽ  \\: :::::::    _ ___ イ  :::: ///  / ,リ:;:;:;:;:;
. /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;V ヽヽ\  \ミ、、    ` .、 ,/   / /l l /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:                ――『アレクシアード』――
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※イスマイール派:神秘主義的教説をとる過激シーア派。

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239 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:29:52 ID:Xh.eWPAk
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  `'' ‐-.._:::::::;-‐、`(●)  (●) |::::`::-、  
 =ニ二::::::::::::::::|6    \___/、| -──
    ‐=.二;;;;;`‐t    \/  ノ

一方、西側は全く別の見地から東側を蔑視していた。

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240 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:30:58 ID:Xh.eWPAk


異教徒を根絶やしにする戦争を強く肯定する彼らからすれば
異教徒と共存し、あまつさえ同盟まで結ぶギリシア人は許し難い裏切り者であり、
優雅で洗練されたビザンツ世界に対する後進国のひがみと相まって激烈な偏見を抱いていた。

  ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧                  _   , --、
<                >              __  〈.`ーヽ  ヽ'ーヽ
< はーっはっは!!   >            , ‐、 〈⌒ヽ ヽ ーヽ  {  '''|
< しっと団参上!!!  >         |  | | | | | /   |
<               >         | | | 、_, |  | ,,,,,.|ノ _,,,,/
<      ___       >            |`'' ヽ_,!   ヽノ   〉  //⌒)
  ∨∨/L,    |  \/∨           ヽ           '′ /´ /
   ./ ト、└L, |  jJヽ              |    /  /    ノ ,/
   ハ |  \ しlv┘/|!               |          //
    | 'ゝ\__> l /  ノ|               ヽ           /´
  /| '⌒~-イl、`ー ´(|       ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧
/  .|      ,' `¨⌒/      <                       >
  / |ヽ.    ,'    ∠-―- 、   <  みなの者!!いざ出陣!!!   >
/  ||\__,/__, <__      >ー<  裏切り者の癖に贅沢な暮らし     >
  //| !    /      ̄` /    <  しててズルくね!!?        >
/,,/ |    |        /     <  イエス様に代わって成敗じゃ!! >
/⌒、    人,. -‐   /、,,,__    <                          >
   ` _r''"_, \_,/::::::::::::::::::........ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨

241 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:32:06 ID:Xh.eWPAk


「不実な」「卑怯な」「邪悪な」「裏切り者の」といった形容詞が枕詞のように使われ、
こうした偏見は中世を通じて続くこととなる。

        ▲
      /ハハハ\
    ./      \      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   /   _   _ \    |  聖戦から逃げるなんて
  |   ⊂・⊃ ⊂・⊃ |   <  君は本当に卑怯だな
 (|.    ∴  ∪ ∴ |    \___________
  .\      <=>  /
    \_____/


244 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:33:22 ID:Xh.eWPAk


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      ;;;'';   /ヽ       /\    .}ヽ.  ヽ   }。/  /|      ヽ┃Д_┃_丿 ''''';;;;,,,,,,  ''';;,
                                            ̄ ̄
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無教養なヨーロッパの戦士たちは、妬ましさと不信の念を持って
この素晴らしい帝都と邪悪な皇帝(ノルマン人の年代記作家たちは常にこう呼んでいた)とを眺めた。

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247 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:36:55 ID:Xh.eWPAk


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  彼らにはこの離教的ギリシア人が異教徒トルコ人に勝るとも劣らぬ邪悪なものと思われ、
  その数世紀に渡る宝物と貢納品に満ち溢れた脅威の都が、
  神聖ではあるがみすぼらしい丘の町エルサレムよりも
  遥かに裕福で望ましいもののように見えたのである。

                 ――H・トレヴァー=ローパー『キリスト教ヨーロッパの興隆』――

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              。     |.:.|. |.:.|   ,.傘.,   |.:.|. |.:.|      。
               |       .|∧||∧| ,傘傘傘, |∧||∧|       |
     。  。       ||.     (VVVV).傘傘傘.(VVVV)       ||      。  。
     |.  |      |:|      {∽}{∽}}}傘傘傘{{{∽}{∽}      |:|      |.  |
    . ||  ||     |:.:|    ,傘|l~~|l~~|}}个个个{{|l~~|l~~|傘,    |:.:|     ||  ||
    |:|. |:|    lvvl .,.,傘傘|∩||∩|}::::/⌒ヽ :{|∩||∩|傘傘,.,. lvvl    |:|. |:|
    .|.:.|. |.:.|.     |∩|傘傘傘|| l|| l|}:::|:   |:::{|| l|| l|傘傘傘|∩|     .|.:.|. |.:.|
   |∧||∧| ,.,.,傘||"||傘傘傘|| l|| l|}:::|:   |:::{|| l|| l|傘傘傘||"||傘,.,., |∧||∧|
   (vVVVV)傘傘{∽}个个个{∽}{∽}}:|三ニ三|:{{∽}{∽}个个个{∽}傘傘 (VVVVv)        |
   山i!山i山傘傘|三|!|/⌒ヽ!|l~~|l~~|}:/个\ {|l~~|l~~|!/⌒ヽ|!|三|傘傘山i!山i山          ∧
   ||^^||^^|个l个{∽}!||:.  ||{∽}{∽}}:{ニi二iニ}:{{∽}{∽}||:.  ||!{∽}个l个||^^||^^|       /;;;;;ヽ
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                                                   └┴────────┐/

248 : ◆OkhT76nerU:2011/02/24(木) 23:38:44 ID:Xh.eWPAk
      ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
       ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃      今回はここまで。
        ゙、';|i,!  'i i"i,      
         `、||i |i i l|,      西洋人を悪く書きすぎと思われるかもしれませんが、
          ',||i }i | ;,〃,,     ドイツ十字軍のユダヤ人虐殺やら
          .}.|||| | ! l-'~、ミ   あげつらうのが面倒臭くなるような個々の略奪やらこれでも色々端折ってます。
         ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ   
        .{/゙'、}|||//  .i| };;;ミ  詳しく知りたい方は今回のメイン資料のひとつでもある
        Y,;-   ー、  .i|,];;彡 ランシマンの『十字軍の歴史』をどうぞ。
        iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
        {  く;ァソ  '';;,;'' ゙};;彡ミ
         ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ   _,,__
          ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
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'''''  ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/

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