中世の温暖期::歴史雑学
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中世の温暖期

2010-08-05 ; 歴史雑学

人類の短い歴史の中でも、温暖期や小氷期といわれる時代があります。
悠久の地球の歴史からみるとほんのわずかな気候変動なんですが。

温暖や氷期といっても1度程度の違いです。
そのわずかな気温差でさえ、生物に与える影響は大きいようです。

2000_Year_Temperature_Comparison.png
この図はWikipediaから取って来たものですが、中央の西暦1000年前後のあたりが中世の温暖期といわれる時代です。
その後、西暦1600年あたりが小氷期といわれる時代です。

で、このネタをなんでひっぱってきたかというと、歴史を紐解くのに気候変動に注視しないと見えてこない部分があったり文献や伝承に伝わる地域を間違うことがあるのです。

一つの例として、大航海をやってる皆さんにはメジャー?な話題、ヴァイキングのエイリークとレイブのネタとかどうでしょうか。

もう5年ほど前のネタになりますが、以前エイリークについて書いた記事があります。
http://dolmeke.blog11.fc2.com/blog-entry-128.html
うーんなつかしい。

エイリークはアイスランド・グリーンランドに殖民をつのりました。
グリーンランドの入植はアイスランドからヴァイキングがまず入植し、その後カラーリットが入植しました。グリーンランドはご存知のとおり?非常に寒冷な地で、北欧式の生活ではまず長続きしません。
しかしながら、このヴァイキングたちは温暖期には生存しました。この時代にはグリーンランド南部に森林があったそうです。
その後、カラーリットは少数ながら生き残りましたが、15世紀ごろにはヴァイキングたちは全滅します。
気候の図を見ると、15世紀の気温は温暖期に比べかなり低くなっています(小氷期にあたります)。

次に北米に到達した、レイブのほうを見てみましょう。
レイブの伝承によると、

、997年に西へと探検航海に出た。最初に漂流者のルートをたどって西に赴くと、岩に覆われた陸地があり、彼らはこれを「岩の国(ヘルランド)」と名づけた。次に南下した彼らは木に覆われた陸地を見つけ、「森の国(マルクランド)」と名づけた。さらに海を南に下った彼らは、小麦の自生する豊かな国へとたどり着いて、そこを「ブドウの国(ヴィンランド)」と名づけて前線基地を置き、グリーンランドに帰った。西暦1000年のことであったという。
wikipedia



ここでポイントなのは、「ブドウの国」です。北米地域でブドウとなるとだいたいニューヨークのあたりまで南下します。ところが実際にヴァイキングの遺跡はニューファンドランド島の北西部にありました。
当初ブドウの国は、レイブの伝記からニューヨークあたりと見積もられていたのでそのあたりを調べていましたが、ニューファンドランド島でヴァイキングゆかりの遺品が発見されたことでニューファンドランド島にあることが確実となりました。
当時の気候を頭に入れて探索にあたっていれば、もっとはやくにこの遺跡が発見できたかもしれません。

この例のように、当時の気候は当時を調べる上で重要な要素になってきます。

他にも火山の噴火やら・・いろいろからんできますね。
うーん奥が深い。


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