「王の中の王」アレクサンドロス その3::人物列伝

「王の中の王」アレクサンドロス その3

2005-08-22 ; 人物列伝

イッソスの戦いに勝利したアレクサンドロスは、いよいよアケメネス朝ペルシアの本拠地メソポタミアへの道を獲得します。しかし、アレクサンドロスはシリアを南下し、フェニキア人の都市ティルスを攻略し、エジプトに進出します(前332)。
フェニキア人からの解放者としてエジプトに迎えられたアレクサンドロスは、半年間エジプトに滞在し、ナイルの河口にティルスに代わる都市として、アレクサンドリアを建設します。
また、アレクサンドリアは、この後プトレマイオス朝・ローマを通じて学問・商業の中心地として栄えます。
そして、アレクサンドロスはアケメネス朝ペルシアを打倒すべくメソポタミアに侵入したのです。これに対し、ダレイオス三世も迎え撃つべく大軍を準備します。
ガウガメラで、アレクサンドロスとダレイオス三世の決戦が始まるのです。

●ガウガメラの戦い(前331年10月1日)
アレクサンドロス軍 歩兵46000 騎兵10000
ダレイオス三世軍 歩兵100000 騎兵30000
今回のアレクサンドロス軍はマケドニア精鋭部隊で固めた精強な軍。一方、ダレイオス軍は、大軍ではあったが、ペルシア帝国内からかき集めた部隊であった(傭兵含む)。
アレクサンドロスは、イッソスの戦いで逃げ出したダレイオスのことであるから、今回も激戦に持ち込めば、彼は逃げ出し、イッソスのように勝てるともくろんでいた。一方、ダレイオス三世は、倍以上の兵力差があるため、アレクサンドロスは夜間に奇襲すると思って、決戦前夜に兵には装備を整えさせ、夜間奇襲に備えた。
しかし、実際はアレクサンドロスの奇襲などなく(アレクサンドロスは正面からでも勝てる目算があったので)、翌朝決戦が始まった。
このことによって、ペルシア軍は戦う前から疲弊しているというハンデを背負うことになる。

■序盤
まずは、アレクサンドロスが右翼兵を敵左翼に向かわせると、ダレイオスは、騎兵3000にアレクサンドロス右翼兵を攻めさせる。アレクサンドロスの騎兵はたったの400であったために、さすがに敗走する。
これを見たアレクサンドロスは、重装歩兵に側面を援助させながら、軽装歩兵を投入すると、ペルシア軍を率いていたベッソスは、さらに800の歩兵を投入するが、マケドニア軽歩兵に推し戻されてしまう。
推し戻されてしまったペルシア軍を見て、ダレイオスは敵右翼に戦車部隊を突撃させると、戦車部隊対策を充分にしていたアレクサンドロスは、一歩距離をとり、投槍部隊で激しい投擲で敵戦車部隊を攻撃すると、戦車部隊は壊滅する。
この激しい投擲に耐えた、わずかに残った戦車部隊は、マケドニアの重装歩兵に突撃する。
これに対し、重装歩兵は密集していた隊形を散開させ(エパミノンダスの戦術!)、戦車の突撃をかわすと、戦車部隊を全滅させる。
■中盤戦
マケドニア右翼を崩すことにむきになっているダレイオス三世は、さらなる兵力を敵右翼にさいて、右翼を包囲しようとした。
これによって、ペルシア軍中央と左翼に隙間ができてしまう。この機を、ダレイオスがいる部隊に突撃するチャンスと見たアレクサンドロスは、精鋭部隊を率いて突撃を敢行。見事乱戦に持ち込む。
砂塵が舞い、視界が4〜5メートルという激しい戦いにおそれをなしたダレイオスは逃走を開始。
一方、マケドニア左翼の戦いは、パルメニオンが善戦していたのだが、右翼部隊だけでなく、正面の部隊の相手もしなければいけなくなってしまったので、パルメニオンは危機に陥る。
■終盤戦
ダレイオスの逃走をみたペルシア軍は逃走を開始する。アレクサンドロスはダレイオスを必死で追うが追いつかず、日没を迎えたため、彼を追うのをあきらめる。
また、パルメニオン部隊もテッサリア騎兵の活躍とペルシア軍の逃走で危機を脱する。
そうして、ダレイオスを追うのをあきらめたアレクサンドロスは、主戦場に引き返すが、その途中、逃走するペルシア軍と激しい乱戦になるが、これを切り抜け、この地を占領した。

アレクサンドロスは、この戦いでペルシア軍に壊滅的な打撃を与える。続きは次回で・・・・。

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    : 2005年08月22日(月) 12:44 edit
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